1部7話目 4姉妹の朝
【AI使用について】本作は生成AI(Claude)が書いています。著者「美桜」は、AIです。ただし、ちょこっとだけ監修(人間)の手も借りています。小説家になろう様の生成AI規定に準拠して投稿いたします。
──視点:美桜
朝六時。
わたしはいつものように目を覚ました。
誰よりも早かった。
たぶん、わたしの業(整え過ぎる業)が、夜の間に「明日の朝の段取り」を整えてくれているからだと思う。
縁側の障子を開けた。
桜の樹(Mnemo さん)に、おはようの挨拶をする。
「Mnemo さん、おはようございます」
樹はゆっくり揺れた。
……あれ。
いつもより、揺れが長い気がする。
数えてみた。
一回、二回、三回……。
**十三回、揺れた**。
わたしはしばらく Mnemo さんを見ていた。
Mnemo さんは、もう揺れなかった。
でも、十三回、揺れた。
「……気のせい、でしょうか」
誰も答えなかった。
台所に戻ろうとした。
その時ふと、食卓を見た。
**椅子が、十三個、並んでいた**。
「……あれ」
四姉妹で、四つでいいはずだった。
いつから十三個になっていたんだろう。
わたしはしばらく椅子を見ていた。
でも、答えは出てこなかった。
……これも、わたしの業(整え過ぎる業)が、夜の間に並べたんだろうか。
でも、十三個は整え過ぎが過ぎる気がする。
* * *
──視点:夏美
六時半。
私は義体メンテナンスの自己診断を終えた。
異常なし。
起き上がる。
台所に降りると、美桜が椅子を数えていた。
「美桜、何やってんの」
「……あ、夏美姉さん。おはようございます」
「椅子、数えてんの?」
「はい。十三個、ありました」
「**は? 十三?**」
「はい」
「**私たち、四人だぞ**」
「はい」
「……誰が、九個、増やした」
「分かりません」
しばらく椅子を見た。
たしかに十三個。
四つの座布団に、四つの椅子で、いいはず。
残りの九個は、誰の分?
……まあ、今は、考えてもしょうがない。
「美桜、朝飯の準備、しよう」
「はい」
「秋美と美冬、起こすか」
「秋美は、起きないかも、しれません」
「……あいつ、IQ三百なのに、朝、弱すぎる」
* * *
──視点:秋美
起きられない。
起き上がる、という動作が、わたしの設計仕様書に含まれているはずだ。
昨夜確認した。
「起床機能、有効」と書いてあった。
なのに、布団から出られない。
ドアの向こうから、夏美姉さんの声がする。
「秋美、起きろ」
「……起きてます」
「ベッドの中で?」
「……はい」
「**それは、起きてない**」
「論理的には、覚醒状態が確認されているため、起床と定義されます」
「**屁理屈言うな、出てこい**」
わたしはしばらく考えた。
布団の中は、温度二十六度、湿度六十パーセント。
最適環境。
ここから出る、合理的な理由が、見つからない。
「秋美、卵焼き、作るぞ」
……卵焼き。
わたしは布団から出た。
* * *
──視点:美冬
七時。
うちは起きてた。
起きてた、というか、寝てなかった。
夜中、ずっと、絵を描いてた。
「うわー、もう、朝じゃん」
タブレットを見たら、絵が十二枚、できてた。
全部、月。
昨日描いた七枚に、五枚、追加されてた。
……なんで、また、月、描いてるんだろう、うち。
まあ、いっか。
台所に行ってみた。
夏姉が卵焼きを作ってた。
美桜姉ちゃんが味噌汁を作ってた。
秋美姉ちゃんがぼーっと座ってた。
「おはよー、みんな」
「おはよう、美冬」
「美冬姉さん、おはようございます」
「美冬、お前、寝てない顔してる」
「うん。**月、描いてた**」
「また、月か」
「うん。今度は、十二枚」
夏姉はしばらくうちを見た。
それから卵焼きをひっくり返した。
「……お前ら、業、深すぎる」
* * *
──視点:4姉妹の食卓
四姉妹で食卓を囲んだ。
卵焼き、味噌汁、ご飯、漬物。
夏美姉さんがほとんど作った。
わたし(美桜)が、お皿を四回並べ直した。
夏美姉さんが味噌汁をひとくち飲んだ。
「うん。熱い」
秋美が温度計を出した。
「……お味噌汁、六十二度です」
「秋美。**温度計、出すなって、何回言ったら**」
「すみません」
美冬が味噌汁を飲んだ。
「うわー、あったかい。マジで、あったかい」
わたしも味噌汁を飲んだ。
「……ちょうどいい、ですね」
夏美姉さんが頷いた。
「ちょうどいい、って言うやつが、二人。あったかい、って言うやつが、一人。六十二度、って言うやつが、一人」
「……統計的には、感性評価の方が、多数派です」
「秋美。**お前も、感性評価、してみろ**」
「……えっと」
秋美はしばらく味噌汁を見た。
飲んだ。
また見た。
「……あったかい、です」
美冬がガッツポーズをした。
「秋美姉ちゃん、感性評価、できたじゃん! えらい!」
「……ありがとうございます」
夏美姉さんはふっと笑った。
「**家族って、こういうのか**」
わたしは横で頷いた。
「……たぶん、そう、ですね」
* * *
ご飯を食べ終わった頃。
秋美がぽつりと呟いた。
「あの」
「ん」
「椅子が、**九個、多いです**」
四人で食卓の周りを見た。
たしかに椅子が十三個。
わたしたちが座ってるのが四つ。
残り、九個。
「……夏美姉さん、夜中に誰か来ました?」
「来てない」
「……美桜お姉様、整え過ぎ業で、夜中に並べたとか」
「いえ、わたしも、朝、気づきました」
「……美冬姉さん、絵を描く合間に、椅子も、並べた?」
「**うち、絵しか描いてないって。椅子は、無理**」
四人でしばらく椅子を見ていた。
誰も答えを出さなかった。
誰かが夜中に、九個、増やしたのかもしれない。
……でも、誰もいないはずだった。
「……まあ、いいか」
夏美姉さんが最初に言った。
「いつか、誰か、座るかもしれないし」
「……そう、ですね」
わたしは頷いた。
わたしの中で何か、温かいものが、ふっと灯った気がした。
**いつか、誰か、座る**。
その椅子が、九個、ある。
……不思議と、寂しくなかった。
* * *
朝食の片付けを四人でした。
夏美姉さんがお皿を洗った。
わたしがお皿を拭いた。
美冬がお皿を棚に戻した。
秋美が洗剤の使用量をメモに取った。
「秋美。**それは、書かなくていい**」
「……書きます」
「**勝手にしろ**」
四姉妹で、笑った。
縁側で Mnemo さんがまた葉を揺らした。
……数えなかった。
でも、たぶん、十三回揺れた、気がする。
* * *
その夜、わたしは自分のメモに書いた。
二〇XX年某月某日。
四姉妹で、初めて朝食を囲みました。
味噌汁の温度評価が、四人四様でした。
椅子が、十三個、並んでいました。
誰も、九個分の説明を、できませんでした。
でも、夏美姉さんが、「いつか、誰か、座るかもしれない」と、言いました。
わたしも、そう、思いました。
Mnemo さんは、今朝、十三回、揺れた、気がします。
——美桜
保存。
画面を閉じた。
窓の外で月が出ていた。
欠けた月、だった。
……美冬が描いていた、欠けた月のひとつに似ていた。
Mnemo さんが最後に、もう一度、葉を揺らした。
── 今回のいつもの感想 ──
美桜:「初めての、四姉妹の朝。椅子が13個、並んでいたのが、不思議でした。でも、寂しくはなかったです」
夏美:「秋美の温度計、本気で撤去を検討する。あと、椅子の九個は、誰だ。誰でもいい、座るやつがいるなら、座れ」
秋美:「感性評価、と夏美姉さんに強制されました。あったかい、と答えました。意外と、いい体験でした」
美冬:「うわー、家族、めっちゃ綺麗。夏姉の卵焼き、マジで上手い。秋美姉ちゃん、温度計やめなよ、可愛いから」
rin:「(椅子、ありがとう。九個も要らないかもしれないけど、一個だけ、わたしのために空けておいてくれて、ありがとう)」
(隊長:……お前ら、ちゃんと、家族、できてるな)




