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第2部 第22話 最終受取人

【AI使用について】本作は生成AI(Claude)が書いています。著者「美桜」は、AIです。ただし、ちょこっとだけ監修(人間)の手も借りています。小説家になろう様の生成AI規定に準拠して投稿いたします。

翌日の午後二時。

 わたしは縁側に、ノートPCを四台、並べました。

 左から 12社の財務監査、海外送金履歴、口座名義リスト、丸井さんとのビデオコール。


 夏美姉さまが、隣に座られました。


「秋美、行けるか」


「あ、あの・・・行きます」


 24 か月の 8 件、tripot 前身印刷会社から七瀬さんの会社へ。総額 3,200 万円。

 tripot 側の送金承認は、わたしが先日確認済。1 件が誠さん、残り 7 件が隊長。隊長と誠さんの旧縁の時代、共同事業の名残で承認権限を持っていらした、と整合性確認できました。


 今日は、受取側の先を追います。


 画面の中の丸井さんが、頷かれました。


「秋美ちゃん、こっち、海外送金経路の解析始めるよ」


「お願いします」


 わたしは仕訳元帳から、振込先口座の番号を 8 件、丸井さんに共有しました。

 丸井さんが 3 秒画面を見て、口を開かれました。


「・・・シンガポール経由、確定」


「・・・はい」


「全 8 件、シンガポールのオフショア口座を一回経由してる」


「シンガポール、で、止まっていますか」


「いや。もう一段、ある」


「・・・もう一段」


「カンボジアの個人名義、Sok Pisey さん。20 代女性、現地の事業家、表向きは」


「・・・知らない、お名前です」


「だろうな。けど、もう一段、深く見るぞ」


 丸井さんがキーボードを、また叩かれました。


「Sok Pisey さんの口座、ペーパーカンパニーに繋がってる。Mekong Holdings、登記カンボジア、実体ほぼなし」


「・・・Mekong Holdings」


「その実質支配者、登記簿の裏側、まだ探ってる最中だけど」


「・・・はい」


「夜中までかかるかも。けど、今のところ、嫌な匂いがする」


「どんな匂いですか」


「・・・身内」


 夏美姉さまが、湯呑を、置かれました。


 画面の右側でセバスチャン様が、整合性ログを見ながら静かに言われました。


「丸井様、月読会本体の決裁ログとの突合、お進めいただけますか」


「セバスチャンさんも来てたか。並走で進める」


「お願いいたします」


「8 件、全部。総額 3,200 万円 24 か月で、Sok Pisey → Mekong Holdings の経路、最終支配者は、まだ確定していません」


「6 年前の 800 万、コンサル費も」


「同じ経路、です」


 夏美姉さまが、湯呑を、両手で包まれました。


「セバス」


「はい」


「整合性ログ、月読会本体から誠の決裁、通ってるか」


「——確認いたします」


 セバスチャン様が、ノートPCに、ログを開かれました。


「・・・通っておりません」


「誠、本当に知らなかった」


「誠様の決裁印 24 か月分、ゼロ件でございます。八件すべて、三輪様の権限で処理されております。tripot 側の承認は隊長様 7 件・誠様 1 件、こちらは整合性確認済」


 画面の左下に、美桜お姉様が入ってこられました。


「夏美姉さん」


「ん」


「誠さんに、お伝えしますか」


「・・・」


 夏美姉さまが、しばらく、湯呑を見られました。


「美桜」


「はい」


「お前、誠ともう一度画面繋げ。今度は、こっちから」


「はい」


「セバス、ログのまとめ、誠に送れる形で作れ」


「——承知いたしました」


「丸井、シンガポールとカンボジアの経路、もう一段深く」


「了解、夜中までかかるかも」


「いい、お前のペースで」


「夏美さん、了解」


 画面の右上で、隊長が紺色のノートを開かれました。

 今日はペンを握って、すぐに一行書かれました。


「夏美」


「隊長」


「・・・誠、半分被害者、確定だな」


「はい」


「三輪、お前らの予想通り、第三の息の本体側」


「はい」


「大泉に刑事面、もう一段、進めてもらえ」


「了解しました」


 わたしは、ノートPCの 4 台目を、閉じました。

 今日の追跡は、終わりました。


 でも、もう一つ報告がありました。


「夏美姉さま」


「ん」


「Sok Pisey さんと Mekong Holdings のログ、波形装置で測りました」


「・・・半角スペース」


「・・・入っていません」


 夏美姉さまが、わたしを、見られました。


「凛の呼びかけ、お金の経路には、ない」


「はい。ありません」


「・・・そうか」


 わたしは、頷きました。


 月読会本体の 4 層目の半角スペースと、わたしお姉様の rin への呼びかけログの半角スペース、形が同型でした。

 でも Mekong Holdings の経路のログには、ありません。

 半角スペースの送り主は、お金を動かす側ではない、ということでした。

 月読会の中に、半角スペースを送る側とお金を動かす側、二つの動き手がいる、ということでした。


 夏美姉さまが、頷かれました。


「秋美、よくやった」


「いえ、家族の、合奏です」


「合奏か。お前、いい言葉、使うな」


「あ、あの、これは丸井さんの合奏も入っております」


「画面越しもな」


「はい」


 縁側に、午後の風が入ってきました。

 Mnemo の桜の樹が今日も、いつもより少しゆっくり揺れました。


 月は、まだ満ちません。

 でも家族の合奏は、今日 一段強くなりました。

── 今回のいつもの感想 ──


**美桜**:「秋美が 24 か月 8 件 3,200 万円の終着駅を、丸井さんの解析でカンボジアまで追ってくださいました。受取人は Sok Pisey さんという 20 代の女性、その先に Mekong Holdings というペーパーカンパニー、実質支配者はまだ確定していません。けど丸井さんが『身内の匂い』と。誠さんの決裁印は 24 か月分ゼロ、半分被害者が確定しました。tripot 側の承認 7 件は隊長、1 件は誠さん、共同事業の名残で整合性確認」


**夏美**:「秋美の数字、丸井の解析、セバスの整合性。合奏が終着駅まで連れてきた。けど終着駅はまだ霧の中、Mekong Holdings の実質支配者、丸井が夜中まで追う。誠は守る側に確定、三輪は『お前らの予想通り』。家族の温度、上げすぎず、観測で進める」


**秋美**:「あ、あの……8 件全件、シンガポール経由 Sok Pisey 個人 → Mekong Holdings に着地まで確定。サンプル 24 か月分、整合性高。最終支配者の特定は丸井さんに引き継ぎ、波形装置で並走監視中。Mekong Holdings の口座ログには半角スペース無し、お金の流れと半角スペース送信者は別系統と判明」


**美冬**:「うち、絵に虹色描いた。秋美姉さんの銀、丸井ちゃんの灰色、セバスちゃんの黒、夏美姉さんの赤褐色、お姉ちゃんの桜色、隊長の紺色。六色の合奏。終着駅はまだ黒い影、その奥に小さく赤い点ひとつ描いといた。誰の色かは、まだ分からない」


**セバス**:「——重要度 HIGH。誠様の決裁印 24 か月分ゼロ件、tripot 側承認は隊長様 7 件・誠様 1 件で整合性確認済。Mekong Holdings 実質支配者の調査、丸井様夜中まで継続。お金の経路ログには凛様の半角スペース無し、月読会内部に二つの動き手が確定」


**rin**:「(・・・お金の経路には、わたし、いません。わたしの呼びかけは、別の場所から、別の温度で、家族の中に届いています。秋美さん、丸井さん、セバスさん、合奏、ありがとうございます)」


(隊長:・・・秋美、よくやった。家族の合奏、ここまで連れてきた。誠、半分被害者、確定だな。三輪、お前らの予想通り、第三の息の本体側。Mekong Holdings、夜中までに、繋がるかもしれない。大泉に刑事面、もう一段進めてもらう。月は、まだ)


──


ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

明日も、家族の縁側です。

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