不慮のスクープ(未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)不慮のスクープ
▼登場人物
●義瀬 勇:男性。30歳。ジャーナリスト。
●来路戸 徹男:男性。40歳。勇の上司。
●有名人:男女含め一般的な芸能人のイメージで。セリフなし。
▼場所設定
●某メディア会社:勇達が働いている。都内にある一般的なイメージでOKです。
●街中:こちらも必要ならで一般的なイメージでお願いします。
NAは義瀬 勇でよろしくお願い致します。
(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3683字)
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは有名人の中に好きなアーティストや
歌手、俳優なんかはいますか?
自分の思い出を彩ってくれたそんなアーティストが
もし何かの理由で亡くなってしまえば本当に悲しい事ですよね。
そんなニュースが高齢化に伴い、
最近テレビやネットでは少し多い気もしています。
ですがそのニュースになる時、
少し信じられない噂があったらどうでしょう?
今回はその辺りの意味怖のお話。
メインシナリオ〜
俺の名前は義瀬 勇。
今年30歳になるジャーナリスト。
俺は子供の頃から芸能関係のジャーナリストになるのが夢で、
その夢が叶った時は本当に嬉しかった。
勇「やった…やったぁ!」
都内でもメディア業界で1番有名な
皇帝エージェントに入社できた時は本当に夢のような感覚に襲われ、
その後、暫く信じられなかった。
皇帝エージェントは芸能関係のネタはもちろん、
スポーツ界、伝統文化のカテゴリ、超常現象、
歴史、自然科学…その他幾つもの分野を手がけながら、
マスコミメディア業界では随一を誇る程の
大手企業に違いなかった。
勇「義瀬 勇です!どうぞよろしくお願いします!」
徹男「ああ、よろしくな♪」
俺が入社して、すぐ俺の上司となってくれたその人は
来路戸 徹男さんと言って、この業界ではもう10年も
ずっと働き続けてきたベテランだった。
(別日)
徹男「よし、取材許可取れたから、ちょっとお前行ってきてくれ」
勇「あ、はい!」
この会社は大手には違いなかったが、
実質、その仕事は叩き上げに違いない。
やりながら体で覚えていくと言うもので、
俺は徹男さんに付いて回りながら仕事のハウトゥを覚えたり、
時には1人で取材に行って自分なりのやり方を覚えたりと、
新人から中堅社員、そしてベテランになっていくまでの道筋は
こうして作られていくものなのか…
と1人感嘆しながら納得していた日々だった。
俺が今回、取材したのは大物女優のカテキン紅茶さん。
カテキンさんはもう女優歴40年の大ベテランで、
日本を代表する女優の1人に違いない。
そして取材を無事に終え、帰社した時…
徹男「お〜、お疲れさーん」
徹男さんが迎えてくれて、取材成果をとりあえず報告していく。
でもその時、少し不思議なものを見た。
(カテキンの写真ストック)
勇「え?これってなんですか?…カテキンさんの写真…?」
目の前で徹男さんがカタカタやってるパソコンの中には、
さっき俺が取材してきたそのカテキンさんの画像が
山ほど保存されている。
デビュー当時から現在に至るまで、その画像枚数を数え挙げれば
おそらく5000枚は超えているだろうか。
勇「なんでこんなにストックしてるんですか?」
俺は思わず聞いてみたが徹男さんは…
徹男「ん?これか?まぁいつか記事に使えるかなぁなんて思ってよ、とりあえず俺個人でストックしてるだけさ」
勇「へぇ…(ってこんなに沢山だったらそのほとんどが無駄になるだろうに)」
ト書き〈数年後〉
それから数ヶ月、数年と経っていく。
俺も今ではすっかり仕事を覚え、1人でいろんな場所へと
取材に出かけていた。
そして取材内容を持ち帰り記事にして、
いろんな雑誌に載せて出版していく。
まぁこれが俺の仕事なのだが、
最近、俺は自分の仕事に少し疑問を感じ始めていた。
(LINEニュースやテレビを見ながら)
勇「まただ…」
俺が取材した人の半数が不慮の事故や病によって亡くなっていた。
つい先日取材したドミトリーさんと言うバラエティ芸人も、
信号を無視したトラックにはねられ昨日の夜に亡くなったと言う。
勇「…まさか、いやそんな事ないか。まさかだ」
その半数の亡くなった人の事を思い返せば、
彼らの取材を指示してきたのは徹男さんで、
その取材後、間もなくして彼らはみんな死んでいた。
別にだからって、徹男さんをどうこう疑う事はないのだが、
でも事が事であり、人がこうも簡単に死んでいく
経過を見せ付けられたら、つい何か、
パンドラの匣を開けてしまったような
不思議と遭遇した気がしてしまう。
思えばカテキンさんも
俺が取材したあの日から3ヶ月以内に亡くなっていた。
しかもその亡くなった理由はかなり珍妙なもので、
それまで全く手を出さなかったYouTuberに手を出して、
そこでかなりの無茶振りをした挙句に亡くなった。
それまで堅実な女優としてやってきていたカテキンさん。
その知名度と亡くなり方の珍妙さが相俟って、
日本中が注目する程かなりの話題を呼んだのは本当だ。
その時には徹男さんが撮り貯めて来ていたあのカテキンさんの画像が、
大活躍する形でいろんな雑誌に載せられたと言う。
俺は勉強の一環で徹男さんが取り貯めたその画像を、
内緒で自分のメモリカードに保存していた。
これまで余りの多忙で見返す事もなかったその画像だが、
ふと暇が出来たのを機に、1枚1枚確認してみた。
すると…
勇「え?これって絶対プライベートの写真じゃねぇか…」
普通に取材するだけでは絶対手に入れる事ができないような、
カテキンさんのプライベート画像が数枚出てきた。
勇「どうやってこんなのを…」
確かにうちのメディア力を駆使すれば、
これぐらいの情報は集められるのかもしれない。
でもその画像から見ればこれは完全に盗撮。
プライバシー侵害で訴えられてもおかしくないものだ。
勇「ここまでするかよ…」
でもまた仕事が膨大に舞い込んできて、
俺は毎日これまでと同じような経過に忙殺される。
ト書き〈転機〉
それからまた数ヶ月…数年が過ぎていく。
勇「有難うございます!」
俺は自分の仕事を通し、一躍、時の人になっていた。
メディア業界ではかなり有名な存在となり、
俺が取材した人がその後必ず話題になっていた事から
俺もついでにその話題に取り上げられる形で有名になり、
ジャーナリストながら俺は有名人扱いされるまでになっていた。
人間、環境やステータスが変われば中身まで変わると言うもの。
過去に思っていた疑問はほとんど疑問にならず、
俺は自分の将来の保身に徹する姿勢になっていた。
自己出版の形で自分の本もどんどん出し、
それが爆発的に売れ、印税で生活できる身分も手に入れた。
でも、徹男さんも俺と一緒に働きながら
俺ほどに成功できる能力はあった筈。
でも徹男さんは黒子役に徹するような姿勢で
全く表には出ず、
他社からのいろんな取材やインタビューを受ける時も
必ずと言って良いほど俺だけが脚光を浴び、
その成果を独り占めするような形になっていた。
勇「フン…、まぁ徹男さんはそれだけの器じゃなかったって事かな♪」
俺の中には次第に慢心が生まれた。
ト書き〈オチ〉
でもそれから僅か数カ月後。
またその会社で働いていた俺の元に
新しい仕事が1つ舞い込んできた。
勇「フフン♪今度はどんな奴を有名にしてやろうか♪」
そう思って取材対象の資料を見た時…
勇「ん、何だこれ?」
見慣れない追記があるのに気づいた。
そこには「不慮の死リスト」と書かれてある。
勇「『不慮の死リスト』?」
何の事か全く分からず、とりあえず徹男さんに聞いても…
徹男「あ、それか?ほら最近、高齢化で芸能界もしぼんでんだろ?うちではな、そういうのを対象に前もって取材してさ、いざその時が来たら一気に記事を出すって方法で準備してるって訳さ」
勇「ああ、なるほど…」
と言ったけど、余りよく解らなかった。
しかしそれから数日後。
俺は不慮の事故に遭ってしまった。
赤信号を無視したトラックに思いきりはねられた。
トラックはそのまま逃走。
おそらくもう助からない。
これは後から分かった事らしいが、
徹男さんのパソコンの中のファイルには
俺の写真もそろそろ撮り貯められていたらしい。
死ぬ間際、全てが分かった気がした。
勇「…なるほど、そう言う事だったのか…。徹男さんが表舞台に出なかった理由…」
解説〜
今回の意味怖テーマは「不慮の死リスト」。
ネーミングからして既におかしいですよね。
勇が働いていたメディア会社では、
そのリストにピックアップした有名人を対象に
取材しながらいろんな情報を集めていました。
しかし本来「不慮の事故」の「不慮」というのは
「思いがけず人に降りかかる不幸な出来事」を意味します。
つまり予測できない事故の事。
なのになぜ前もって、その不慮の事故に見舞われる人達を
あらかじめピックアップできていたのでしょう?
そう、これはメディア会社がグルで仕組んだ
「不慮の事故に見せかけた事件」だったのです。
しかもその対象を有名人にする事で大きな話題を呼ぶ事になり、
勇が働いていたその会社は有名になるどころか
恐ろしいまでの先見を備えたメディアとして
一般人に崇められる存在にまでなっていた事でしょう。
狙いはこれ。
ここまでくれば勇がラストの場面で
不慮の事故に遭った理由もお分かりですよね?
そう、勇は時の人にまで成長し有名になっていました。
このジャーナリストがそのような死を遂げる事で、
また多くの話題に繋がった事でしょう。
勇の上司・徹男が有名になるのを避けたのはこの為。
そのカラクリを既に知っていたからあえてその役目を勇に託し、
人前には一切出ず、人の記憶に自分が
一切残らないように仕向けていたのです。
その事にも漸く気づいた勇でしたが、
少し気付くのが遅かったようですね。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬




