表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

前編

 この世界には魔法があり、精霊がいる。

 魔獣もいるし、なんと人間の寿命を決める神様に至っては神殿にご在宅という前世で愛読した小説の世界である。


『愛こそすべて』

 愛が激重の小説だった。

 ヒロインとヒーローはもちろん登場人物の多くが愛に翻弄されてのドラマチックな展開は読んで楽しむには面白かったが、当事者となれば話は別である。


 ドッドーン!!


 落雷にびっくりして飛び跳ねた愛猫に頭突きをくらって尻餅をついたマリアンジェは、その瞬間、前世を思い出した。

 空を飛んだかのような愛猫のジャンプ力も驚愕だが。

 蘇った前世の記憶の厄介さに、頭突きの痛みも忘れてマリアンジェは頭をかかえた。

 愛猫の方もマリアンジェとぶつかって余程痛かったらしく、ニャンニャンと弱々しく鳴いている。愛猫を慰めてあげたいが、今のマリアンジェは脳内人生相談中でそれどころではなかった。


 だいたい愛猫は夏に蝉を食べないのに百匹以上やっちゃった快楽殺虫猫だし、ヘビやトカゲのお土産で腰をぬかしたこともあるマリアンジェは少しイタイ目にあってくれた方が大人しくなっていいかも、と思った。が、やっぱり愛猫が心配で撫で撫でとさすってしまう。


「よしよし、痛いね。よしよし、いい子いい子」


 マリアンジェ・ロックバード侯爵令嬢15歳、残り寿命45年。

『愛こそすべて』の悪役令嬢の母である。

 神様が寿命を決定する世界なので、泣いても笑っても愛娘が断罪されてもマリアンジェの寿命は60歳。


 老いても馬車馬のごとく元気にバリバリ働く平民の平均寿命は70歳。

 王国の支配階層である貴族は権力を掌握する老害を神様が懸念されたのか、平均寿命は50歳。

 そして一番短い寿命が30歳。この世界では幼少期での死亡はないのだ。幼い頃には神様の加護があるため大病も大きな怪我もすることはない。何より大事なことは幼子への判然とした虐待は神様からの天罰が100パーセントもれなく下る世界であると言うことである。


 優しい世界なのだ。

 優しい神様なのだ。

 親が子どもを喪って泣くことも、子どもが「ごめんなさい」「お腹がすいた」「寂しい、苦しい、痛い」と泣くこともない世界なのである。


 なので戦争がない。


 間違って幼子を傷付けようものなら、天罰がピシャーン! と直撃するからだ。しかも、その一撃は即死ではない。残り寿命がある者は年数を終えて旅立つまで苦痛のまま、寿命のない者は1秒が数年のように長く感じて苦しみぬくこととなるのだ。


 神様の天罰は苛烈なのである。

 

 寿命が決まっているので怠惰になりそうであるが、愛する者との安寧な生活のために皆ジャンジャン仕事をするのが常であった。死の訪れは平等だが、お金があると死に方は選べるという考え方なのだ。そして貯めたお金で計画的に最後の数年を手に手を取り合って楽しく過ごすのである。神様ご在宅の本神殿への参拝、各地の神殿を巡る巡礼が一番人気で、二番が名所への旅行、三番が自宅でのんびりが人気の順番となっていた。

 ヤケになって犯罪に走る者もいるが、神様が人生のレールを定めた世界ではないので、最期を牢屋内で孤独に過ごすのも各自の自由であった。幸福になるのも不幸になるのも自分次第である、と。


 マリアンジェの60歳はちょうど中間である。


 しかし、マリアンジェの母親の寿命は33歳。

 神様の決定なのだから寿命は固定されている。どんなに人間が足掻いても嘆いても覆ることはない。


 おおよその人間は。

 愛情イチャラブの世界なので、自分と残り寿命が等しい相手とお見合い結婚をする。ひとり遺されることを厭うのだ。再婚する者もいるが割合としては少ない。


 しかしマリアンジェの父親のように、家の存続のための子どもは欲しいが煩わしい妻はいらない、という考え方の者もいて。わざと短命な相手と結婚する者もいた。


 が、神様が愛をたんまり大サービスしてくれているかのような世界なのである。

 結婚後、悲恋まっしぐらな恋に発展して己の浅はかさを後悔する者は多い。たいていの者は自分は大丈夫と思っているが、陰陰滅滅な氷点下キャラであっても恋のミラクルビフォーアフターで蜂蜜よりも甘い溺愛キャラに変身してしまうのが大半であった。

 それに恋愛するにしても相手が自分と残り寿命が同じとは限らない。


 ここで鍵を握るのが精霊であった。


 精霊が神様におねだりをしてくれると寿命の移動が可能になるのだ。

 唯一の救済方法なのであるが、肝心な精霊と契約できる者は極めて稀である。非常に難題なのだ。

 契約は、精霊に完全勝利を収めるか、精霊に気に入られるか、二択である。

 一番目の完全勝利はまず無理であった。精霊よりも強い人間は極少であり、何より精霊は自分よりも強い人間に近づかないからだ。

 二番目は、気まぐれで好みの激しい精霊に好意を寄せてもらえる人間は百年に一人くらいなので、こちらも至難なのである。


「マズイ、お母様は来年33歳だわ……」


 小説では、最初は政略であったもののマリアンジェの母親と父親はすぐに愛し合うようになり、冷酷非情と名高かった父親は超溺愛コースへとチェンジして、別人かと思うほどに性格が妻子限定で甘々へと激変する。父親が特別なのではない。この世界の人間は生まれながらに恋愛気質なので、その気性が開花しただけなのだ。

 問題は母親が死の直前に、父親に禁断の記憶消去の魔法をかけてしまうことであった。

 母親としては父親のためであっただろうが。

 すっぽりと母親の記憶だけをなくした父親は、元の冷酷な性格に戻ってしまうのである。父親にとって母親が幸福の全てであったのに。そのかけがえのない記憶を失ってしまうのだ。


 表情筋が1ミリも動くことがないような、冷徹で能率的な判断をする結婚前の性格に戻った父親は、結婚の記録や周囲から母親のことを伝えられても、単なる不都合のない貴族としての結婚生活であったのだと意に介さず過去を切り捨てる。可愛がっていた娘のマリアンジェも冷淡に扱い、公爵家の三男であるリシャールとの婚約を強制するのだ。


 父親は自分の事業の拡大を目的とした、古く歴史ある名家の公爵家を利用するために。

 公爵家は三男のリシャールを、一人娘のマリアンジェの入り婿として侯爵家の当主とするための政略結婚であった。


 しかしリシャールには平民の恋人がいた。


 侯爵家の入り婿となってもリシャールは恋人を愛し続け、一方でマリアンジェとは貴族らしい義務的な結婚生活をおくるのだ。

 そうしてマリアンジェが、将来の悪役令嬢となる娘を産んだ一ヶ月後、リシャールの恋人は将来のヒロインを産むのである。


 このヒロインが精霊の愛し子となり、マリアンジェの産んだ異母姉となる悪役令嬢と王子をめぐって対立して、最終的に恋の勝者となって悪役令嬢を断罪するのだ。つまり王家にとって、正統な血筋の侯爵家の悪役令嬢よりも平民の血をひいていても精霊の愛し子のヒロインの方がずっと価値が高かったのである。


 しかも侯爵家の当主として権力を所有するマリアンジェの父親は、精霊の愛し子であるヒロインの価値を計算して侯爵家の養女として認めて、ヒロインと結婚した王子に爵位を譲る。そして正統な後継であるはずのマリアンジェと悪役令嬢の娘は神殿に追いやられることとなるのだ。父親には血よりも侯爵家の存続と利益の方が大事だったのである。


 マリアンジェは、リシャールにとって平民の恋人との恋を盛り上げるための障害となるスパイス的な貴族の妻であり侯爵家という金蔓であり踏み台という美味しいフルコンボなのだ。


 というのが小説の最初の数ページに書かれた内容なのだが。


 ム・カ・ツ・クッ!!


 振り上げた手だと阻止されるかもなので、死角からすくい上げたビンタをリシャールの頬に叩きつけてやりたい、と前世から思っていたマリアンジェにとって絶対に婚約したくない相手だった。マリアンジェを悪妻にして恋人との恋の軟着陸を画策する、貴族の身分を捨ててまで愛に殉じる度胸もない浮気者のくせに、と。

「最悪だわ……。私、小説の設定とモブたちが楽しくて好きだったのよ。前世も嫌いだったけど今世のリシャール様も傲慢で下の者を軽視する方として有名なのに。嫌、嫌、婚約なんてしたくない! 伯爵家あたりの誠実な方に婿入りして欲しいのに。本当に最悪!」


 マリアンジェは唇を噛んだ。

 苦悩の元凶の原因となった愛猫は、お気に入りのクッションでヘソ天で寝て魅惑のお腹を見せている。ぽっこりモフモフ。可愛いがお腹ではなく、ごめん寝の姿勢で寝てせめて反省する素振りを見せてほしかった。

 

「お母様の気持ちも理解できる。寿命が72年もあるお父様が生きた屍になることを心配して……、お母様の死後に新たな幸せをみつけて欲しくて……、それは凄くわかるけれども、お父様の自由意志による選択ではなく一方的にお父様の気持ちを無視して記憶を消去するなんて傲慢だと思うわ。愛別離苦は苦しい、哀しい。でもお父様が望んでもいないのに、愛も辛さも全てを奪うなんて残酷すぎる。その結果、お父様は効率重視の冷たい仕事人間となり、私も不幸な婚約をする。誰も幸せにならない」

 マリアンジェは蘇った前世の記憶による精神の混乱を落ち着かせるために独り言を呟く。 

「お母様、お父様の心を黙殺しての記憶消去魔法ではお父様も私も幸せにならない、なれないの……」


 胸の内で悲しみが蠢く。

 母親は間違っている。だが……、切なすぎて間違っていると言うこともできない。


 辛い愛もある。

 しかし辛いだけではなかったから、その愛がなければ生きられないこともあるのだ。


 深い感情で視界がチカチカと明滅して、マリアンジェは身体の奥底から息を全部吐き出すような長い溜め息をついた。


 マリアンジェは部屋の中をウロウロと歩き回った。思考を集中させて考えをまとめる。知っていることと出来ることは別であるが、だからと言って放棄なんて無理である。

「お母様の死を回避する方法はあるわ。ヒロインは転生者で前世のお菓子を使って精霊と契約していた。お菓子ならば私も作れる、ただヒロインは魔力も精霊に気に入られていた。私の魔力は精霊に好まれるかどうか……。何かお菓子の他に付加価値もいるかも」


 ハッと閃き、マリアンジェは拳を握った。


「精霊はぼんやり光る5センチくらいの人型って本に書いてあったわ。だとすればドールハウスとかは? この世界には精密なドールハウスなんてないもの。綺麗なドールハウスと美味しいお菓子でもてなす、いいアイデアかも?」


 マリアンジェの前世の趣味はホームメイドである。


 それから1週間、マリアンジェは部屋に籠もりっきりとなった。ちまちまちまちまちまと根気強く作業に熱中する。

 使用人たちは心配したが、父親は母親の余命を憂いて母親の部屋に付きっきりなのでマリアンジェを注意できる者はいない。心ゆくまでマリアンジェはドールハウスの作成に集中したのだった。


 次にマリアンジェは厨房に突撃した。


「ごめんなさいね、料理長。片隅を貸してね」

 包丁など触ったこともないお嬢様の申し出に料理人たちはハラハラしたが、マリアンジェの手際はプロ級によかった。

 しかも、料理人たちが見たことも聞いたこともないような珍しいお菓子を作っているのだ。たちまち料理人たちは興味津々にマリアンジェの手元を注目して目を瞠った。


「マリアンジェ様、この菓子は?」

 料理長の問いにマリアンジェがニコニコと答える。

「遠い国の書物に書かれていたの。流出しないと誓えるならばレシピを教えてあげるけど?」

 誰も知らない美味しいものや珍しいものは価値がある。マリアンジェは自分の知識を侯爵家で有効利用するつもりだった。

「魔法契約をいたします。ぜひご教示を仰ぎたく存じます」

 料理に関しての熱情がカンストしている料理長は即座に恭しく頭を下げる。


 こうして厨房の支配権を易々と入手したマリアンジェは、キラキラと目を輝かせる料理長と料理人たちに傅かれて幾種類ものお菓子を作ることとなった。

 そして、これらを味見した料理人たちに大絶賛されて、

「こんなにも旨いものを初めて食べました!」

「感動する美味しさです!」

「お嬢様のお菓子は素晴らしい!」

「我らが料理の女神様!」

「死んでもついていきますっ!」

「え!? おまえ微笑み男子と思っていたのに執着男子だったの? 高低差が激しすぎない?」

「そこは一途と言ってくれっ!!」

 と一部の粘着系の扉を開いてしまったのだった。


 ルンルン、マリアンジェの足取りが軽い。


 料理人たちに誉め讃えられて自分のお菓子に自信をつけたマリアンジェ(昇龍拳的ガッツポーズ付き)は、一番人気だったパンケーキを持って自室に戻った。

 ほのかな花の香りがする蜂蜜にミルク風味のホイップクリーム、甘酸っぱい苺やベリー、輸入の高級果物であるバナナ、その中央にはフンワリとしたパンケーキ。それから焼きリンゴ。シャクッとした食感と加熱することで甘みを増した焼きリンゴは、バターの香りが鼻に抜けてとびっきり美味しい。林檎を焼く発想がなかった料理人たちが目から鱗の逸品であった。

 飲み物は、紅茶とミルクとフレッシュジュース。

 

 そして渾身の力作であるドールハウスは、古く大きな木と一体となったかのような神秘的で不思議な家。木の天辺から続く長い螺旋の滑り台。花飾りの蔦のブランコにユニコーンの木馬。マーガレットの椅子とスズランの灯り。ベッドは貝殻、寝具は雲のようにふわふわ。と、種々の小物に至るまで凝りに凝っている。


 白いドレスに着替えてマリアンジェは精霊が好むという、神様が水を永遠の氷にするために作ったとの伝説を持つ水晶の鈴を鳴らした。

 リーン。

 リーン。

 リーン。

 星と星が逢瀬するみたいな清らかな音色が響く。


 マリアンジェは、ドールハウスの前にお菓子と飲み物を並べて両手を組んで心から祈った。


「精霊様。ロックバード侯爵家のマリアンジェと申します。どうか私と契約をお願いをできませんでしょうか?」


「「「「する〜〜!!」」」」


 ブワッ、とマリアンジェの周りでピカピカと小さな星のような煌めきが光った。光源は言わずもがな精霊である。


「あたし! あたし!」

「僕だよ! 僕が契約する!」

「邪魔! どいてよ! 私のベッドよ!」

「美味しそう〜! 食べたい!」


「「「「契約! 契約をしよう! 誰とする?」」」」


 小さな4人の光る人型に詰め寄られて、マリアンジェは瞳を白黒させる。


「そうだ! 全員と契約をすればいいんだよ!」

「そうね! そうしましょう!」

「ベッドは私のものよ! ブランコも素敵!」

「早く食べたい〜!」


「「「「えいっ!!」」」」


 月の光のような淡い煌めきが指紋をつけるみたいにマリアンジェの全身を包む。どうやら勝手に契約を結ばれてしまったらしい。精霊の出現から契約までの超スピード感に唖然とするマリアンジェ。


「契約完了〜!」

「仲良くしましょうね!」

「ねぇねぇ、この部屋にカーテンが欲しいわ! 人間みたいな生活をしてみたかったの!」

「いただきま〜す! ぴゃあああぁ、美味しいよぅ! マリアンジェ、美味しいものを生涯作ってね! 約束ね!!」


 凄くかしましい。

 しかも遠慮がない。

 開いた口からちょっぴり魂が出そうになったマリアンジェは、あわてて口を閉じる。


 精霊のイメージがガラガラと崩れ落ちたマリアンジェであったが目的は契約である。目的を果たせたことの喜びの大きさがマリアンジェの全身を駆け巡った。


「よっ、よろしくお願いいたします。精霊様」

 頭を垂れるマリアンジェに、

「うん、うん。よろしくね、マリアンジェ」

「ズッ友よ!」

「あら? それ人間の流行語?」

「おかわり〜〜!!」

 と、どこまでもマイペースでブレない返答をする精霊たちは親愛をこめて優しく笑ったのだった。


 精霊たちの笑顔に勇気づけられて、さっそくマリアンジェは母親のことを相談してみた。


「できるよ」

「でも願う立場の人からの供え物がいるの。この場合は、マリアンジェの父親か母親からの供え物ね」

「私たちの気にいるような素敵なものが必要よ。不合格な供え物だとお願いは叶えられないわ」

「美味しいもの! 美味しいもの!」


 この言葉を受けてマリアンジェは、ドールハウスを大事に抱えて父親と母親の部屋に突撃する。遊びに出ていたハンターな愛猫がトカゲを咥えて追いかけてきたので、ドレスの裾をたくし上げて猛ダッシュして部屋に飛び込んだ。


「お父様! お母様! 私、精霊様と契約をいたしました!!」


「ッ! まことか!?」

 父親が床を蹴るようにして勢いよく椅子から立ち上がる。以前よりも痩せていた。父親にとって母親は心臓に等しい存在なのに、寿命の差は埋められない。母親亡き後、もし後を追っても死に至ることはできずに72歳まで生きなければならない事実が父親を憔悴させていた。


 父親の仄暗かった目が歓喜に輝く。


 ベッドに横たわる母親はゆっくりと身を起こして私の方に顔を向けた。最初は単なる風邪をひいただけであったのに、日に日に母親は衰弱して体力を低下させていた。

「はい! こちらです!」

 ズイ、と差し出したドールハウスには4人の精霊様がくつろいでいる。

「おお! 奇跡だ! マリアンジェ、これは夢ではないのだな!?」

 マリアンジェが父親と母親に抱きつく。

「はい、お父様お母様! 奇跡ですが現実です!」


 父親と母親がマリアンジェを抱き返し、3人で涙を流す。が、ポトンと愛猫にトカゲを足元に落とされて瞬時にザザザッとマリアンジェは後退った。父親は母親を庇っている。

 トカゲは脱兎のごとく逃げていくが部屋で気配を消して待機していた使用人に捕まり、ポイッと窓から捨てられた。褒めてもらおうと思っていた愛猫は不満顔で、使用人にニャウニャウと所有権の侵害を抗議している。


 ちょこっとカオスな状態に、思わずマリアンジェが笑う。母親も微笑み、そんな母親を見て父親も涙ぐみながら笑ったのだった。

読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
お猫様が可愛い、推せる 番外編、期待してます(*^ω^*)
寿命は神殿で教えてもらうのでしょうか?それとも頭上に表示されるとか、ステータスオープン的な何かでしょうか? 猫は飼っていませんが、トースターの音に驚いてぴょーんと跳ぶ動画を見たことがあるので、それが浮…
何というか……神様的にその政略結婚は子ども泣かすに入らなかったの? ヒロイン転生者と分かっているなら、転生に立ち会って悪役令嬢逆転系二次創作ですと説明したほうが早くね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ