第四話 心配
季雨「鈴!」
「っ…?」
目の前には白い天井と鈴の名前を呼ぶ季雨の姿があった。
「あ…れ?暴飲暴食女さん?ここどこですか?」
季雨「目覚めて一番に言う言葉が暴飲暴食って、大丈夫か?特に頭」
「…。」
季雨「え、無視はお姉さんも流石に泣いちゃうなw…本当に泣くよ?」
「勝手に泣いとけボソッ」
季雨「うわあああああああ泣」
「うわ…この歳にしてマジ泣きとは…引くわぁ…」
季雨「勝手に泣いとけって言ったのどこのどいつだよ…泣」
「はいはいwっでここは本当にどこなんですか?」
季雨「ああ、ここは病室。あんた自分が倒れたことに気づいてないの?w」
「気づいてないですね…」
季雨「え?まじ?なんかごめん」
「でもなんで倒れたりなんか…」
季雨「そういえば、倒れる直前に何か言いかけてなかった?」
「うーん…思い出しそうで思い出せない…。」
確か、いも…おいも…お芋!
「お芋の話をs」
ハナ「鈴お姉ちゃああああん!」
「ハナちゃん!?それにミクちゃんまで!」
ハナ「鈴お姉ちゃん!大丈夫?」
季雨「全然大丈夫だよ!」
「おめえが言うな!」
ミク「…。」
ミクが心配そうな目で鈴を見ている。
「ミクちゃんもハナちゃんも、心配かけてごめんね…もう大丈夫だから!」
ミク「…!!よかった…。」
季雨「まあ大丈夫っぽいけど、今日はとりあえず休んで、明日の朝、またここの事教えるでいいかな?」
「了解。ところで今何時?」
ミク「えーと…大体19時くらい…?」
季雨「え!?もうそんな時間なの?!」
(お前が驚くんかい…)
季雨「ハナにミク、良い子は自分の部屋に帰る時間だよ!」
ハナ「えーもう帰るのー?」
季雨「私はこの二人を送ってくるから!なんかあったら大声でたあああああすううううけえええとぅええええええ!!って叫んでね!」
「いやそんな叫んだら近所迷惑だろw…まあ万が一のことがあったらそうするわ」
ハナ「じゃーね!鈴お姉ちゃん!明日は遊んでね!」
ミク「…バイバイ」
季雨「じゃ、行こっか」
そう言い、三人は自分の部屋に戻って行った。
私は特にすることもないので、とりあえず横になった。
(こんなに明日が楽しみに思えたのはいつぶりだろう…)
なんて、考えていたらすぐ眠ってしまった。