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わたくしの幼馴染件悪友

 やられたらやり返す。 倍返しだっ!


 と、どこかで聞いたことあるような事を思うと共に、わたくしのスキル含めたそれら全てをお父様とお母さまへ手取り足取り、分からない箇所は実際にスキルを使用してみせ、どうにかこうにか両親がわたくしのスキルを理解してくれた時にはどっぷりと日は落ち、時計の針はてっぺんを既に過ぎていた。


 これ程までに『インターネット』という概念すら知らない人に『インターネットで検索する』という事と『インターネットでショッピングする』という二つを教えるだけでこれ程まで疲れるとは予想外ではあったものの、取り敢えず両親にわたくしのスキルがどのようなものであるかを理解できてさえくれたので良しとしよう。


 途中からわたくしのスキルの内容を分からない振りして『ググレカス』で有用な知識を引き出そうとされたり、『ママゾン』で明らかに今本人が欲しい物、興味があるものを購入されていたように思うのだが、その事を責めても良い方向へ向かう訳も無く、むしろ両親と喧嘩して気まずい空気になるだけである為、わたくしのスキルを両親に教える為の手付金だと思って忘れる事にする。


「なるほど、確かにシャルロットの言う通りのスキルならば、ここまで自信満々にグリドニア王国を裏切る等のような発言も理解できる。 シャルロットの話が本当ならば我々は数百年先の知識と技術でもってグリドニア王国相手に立ち振る舞えるという訳だからな。勿論そう上手くいかない場合もあるだろうが、これらのアイテムや技術を見られた所で理解の範疇を超えたそれらを正確に使用用途が分からない物も多く、それらは陰でこそこそする必要もなく試す事が出来るというのも大きな利点であろう。 勿論、見られてヤバいものも多いのでそれらは秘密裏にする必要はあるのだが」

「そうね。 それに広いだけで目立った特産品も産業も無いけれど、貧しいという訳でもない可もなく不可もないこの領土に適した特産品や産業も作る事が出来そうね。 あぁ、早くあのいけ好かない婦人達の悔しがる顔が見たいわね」


 その結果、早速両親は概ねわたくしの『タリム領の独立』という野望という豪華客船へ乗り込む算段をし始める。


 そして、某豪華客船にだけはならないよう、より一層わたくしは気を引き締めるのであった。





「聞いたぞシャルロット」

「一体何をお聞きになったのかしら? もしその内容が婚約破棄でございましたらぶっ飛ばしますわよ?」


 翌日、実に清々しい目覚めと共に起き、朝食を食べ終え庭でお茶を嗜みながらゆっくり過ごしていると急いできたのか息を乱しながら隣の領地を治める貴族の長男であり、わたくしの幼馴染兼悪友でもあるブレットがやって来る

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