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こればかりは違うと俺は思う

 はっきり言ってシャルロットが言っている事は良くわからなかったのだが、とどのつまり、別世界の住人に向けてあの映像保存魔道具を使って大勢に視聴させて、その分を【ママゾン】で使えるポイントに変更するという仕組みのようだ。


 他にも色々と能力があるらしいのだが俺の脳がそろそろパンクしそうなのでまた後日という事でシャルロットのスキルの説明は終わった。


 はっきり言って未知の能力であり、別の世界やら、何やらを理解するのはかなり疲れたのだが、向こうの住人も悪い人たちではないようだし、それに何よりもシャルロットのスキルをまだまだ触りだけだとはいえ他の人にまだ教えていない能力を俺にだけ教えてくれたのは、もの凄く嬉しかった。


 それは言うなれば、それだけ俺がシャルロットから信頼されているという事の裏返しでもあるのだから。


 そして俺は思い出す。


 まだシャルロットに自分の気持ちを伝えていない事に。


 おそらく、自分のこの気持ちを伝えなくてもイレギュラーな出来事がない限りシャルロットと結婚は間違いなくできるだろうし、一生かけてシャルロットの隣で支えていけるだろう。


 でも、こればかりは違うと俺は思う。


 こればかりは、結婚する前にシャルロットに俺の口から伝えなければならない。


 でなければ結婚してしまってからの生活は、きっと恥ずか違いなくこの事をずっと後悔して生きていくであろう事が容易に想像できるからである。


 そんな、ずっと胸にしこりを残したままシャルロットと歩みたくないと思ったし、それはきっとシャルロットにも自分にも失礼な事だとも思う。


 そして俺は決意する。


「ねぇ、聞いてますの?」

「すまん。 すこし考え事をしていた」

「もうっ。 それでは初めから言いますわよ。 今度ブレットも一緒に先程話た別世界の住人との作戦会議に加わって欲しいんのですわ。 一度見られてしまったのですからもう隠す必要もないですし、であれば一緒に会議しても何も問題はございませんもの」

「へ? いや、会議? 一体どういう事だ?」

「ですから、先程のタブレットを使って、別世界の住人とこれから先どのように発展させていけば良いのかというのを作戦会議をするんですわ。 三人寄れば何とやらと言いますし、今ではかなり著名の知識人も参加してくださるようになりましたので鬼に金棒なんですけれども、やはりこの世界に関しては私よりもブレットの方が詳しい事もあるでしょうし、一人で見た視点よりかは二人で見て感じた事を提供できた方が有意義に働くに決まってますわ」

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