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報告は簡単そうで難しい

 ここはどこ・・・?

 この場合、自分の名前等は分かっていても、私は誰と続けるべき?


 私、粘土作業に集中し・・・睡魔に呪いをかけられました。

 あ~

 ああああああああああ~!!!

 ヘンリー様姫抱っこさせたと思います。

 ・・・何度目ですか?

 もうダメ・・・もう無理。

 今度こそ、ヘンリー様にどう合えばいいのよ

 目を合わせることは・・・メドゥーサ!!!

 私・・石になりそう。

 着ている服も石化するのかしら?

 どこまでが石化?

 石にされて・・・ミロのヴィーナスみたいに腕が失うって事、起きてしまうのかしら?

 痛いな~・・・いろんな意味で。


 いろんな意味の『いろんな』は、どういう事か、わかっているよね。

 何がヴィーナスよ。

 ボーナスと勘違いした方が身の為よ。

 本当だよ。

 

 ・・・・はい、辞めよう。


 ヘンリー様に会いに行く・・・しかない!!

 

 私はブーツを履き、部屋を出て、作業用の部屋のドアを3回ノック

 ・・・ノックアウト

 でなくって・・・恐る恐るでもいい入れ!

 

 私は意を決して部屋に入る。

 

 「・・・・サーシャか。」

 ヘンリー様は書類をさばきながら横目で私を見た。

 「申し訳ございません。ヘンリー様を煩わせてしまって・・・。」

 私は、頭を深々と下げて謝る。

 目線をヘンリー様を見なくてすませなくては・・・。

 だが・・なんでだろう。

 ヘンリー様の視線を感じてる。

 むず痒いと感じる。

 全身ゴシゴシ洗いたい気分。

 温泉だからそうなるのだろうか?

 「頭をあげてくれ。」

 私は、ゆっくりと顔をあげる。

 いけない・・・ヘンリー様と目が合ってしまった。

 案の定、石化が発動しだしているよ。

 ・・・動けない。

 ヘンリー様、こっちに来ないでください。

 「次、こんな事があったら、添い寝するからな。」

 「えっ?!」

 石化より驚きが増し、ヘンリー様に完全直視する向きに、私は顔を動かす。

 「サーシャに睡眠改善が必要だろう。俺も睡眠改善が必要だ。なら、一緒にやろうじゃないか?」

 「するわけないでしょう!」

 私の頭はアワアワと泡噴きだしているよ。

 「顔が真っ赤だな。」

 「その様にさせているのはヘンリー様でしょう!!」

 アワアワがぐるぐるで渦巻になって・・・アワアワわ~

 「触れたいな」

 ・・・プチ

 「触れさせるわけないでしょう。」

 ・・・プチプチプチと、頭の泡が弾け去る音がする。

 「とっとと、書類と向き合って、さばいてください。」

 ヘンリー様は椅子に座る。

 私はその姿を見てホッとする。

 そして、机の粘土作業をしようと向かう。

 「サーシャ。サーシャが、今欲しているのはこの町の詳細な地図。騎士たちがその作業をしている。その騎士に緑化計画に協力してくれる者の資料も作るように指示している。サーシャは、その間に町の緑化計画を仕上げると言ったな。」

 私は『はい』と、答えた。

 「どこまでするつもりだ。緑とピンクに囲まれた町までしか聞かされていない。」

 報告をしないとならないか・・・。

 困ったな~。

 「ヘンリー様、報告をしようにも・・・私が領都にいた時に頼んで置いた物がまだ届かないので、わかりずらい報告になり2度手間を伴う事になります。」

 私は素直に言う。

 ルベライト領にはない物、ダンビュライト領の端でこじんまりとやり始めているとか・・・。

 私が求めている物は、隣の国ピューゼン王国にあった。

 日本人にはおなじみの物だが、見た目から外国では受け入れにくい物のイメージが記憶に残っている。

 日本のコンビニと、外国のコンビニでは、その扱いが違っていた。

 日本のコンビニでは、がっつりと取り込まれている。

 だが、外国のコンビニでは、付いてはいるが、外しても大丈夫な雰囲気で取り込まれていた。

 だから、受け入れいにくいかもしれないが・・・・。

 おいしいのよ。

 何かごはんに足りないと感じたら、出ましたご飯のお友達って感じなのよね。

 キンバーライト領の生産で盛んな出汁の基と、変わらない色というところから入るのがいいと思うのだが・・・・。

 悩んでいると、ヘンリー様が口を開く。

 「タイミングがいいな。次の領都から来る荷物の中にサーシャが頼んだ物も入っている。・・・今、ドラゴン騎士から伝わって来た。」

 ドラゴンからのテレパシー伝達だ。

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