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領都ルベルタの城下町

 ルベライトの領都ルベルタ

 ルベライト城から来る3種類の温泉が流れる城下町

 もちろん間欠泉から流れる温泉は城の外に出ても守られている。

 温泉の川の途中に架かる橋も落ちた時の為にガードされてたり、川に入らないように、3重にも柵が出来ている。

 

 そして他の2種類の温泉も上手に管理されている。

 

 間欠泉の温泉と、城と一体化のしているような崖をさけて、内堀と外堀がある。

 内堀は城からの温泉が流れているのだが、その内堀の外側には大量の風車があり、温泉のお湯を町の上空に樋を通し流している。

 外堀からは湧き水が出ていて、内堀と同じ様に大量の風車で上空に樋を通し流している。

 そして、念のために内堀と外堀の間には空の堀がある。

 内堀、外堀の水があふれた際にその水を町の外に流すための非常用の堀だが、こちらも内堀外堀のように風車があり、非常時の準備がされている。

 この非常用の空堀なのだが、毎月26日の温泉清掃時に役目を担っている為、しっかり点検もされている。

 この町は、温泉と湧き水の双方をしっかり管理された町なのである。

 ただ、問題がある。

 上空に水が通しているため、風が強い時などは樋から水がこぼれる。

 その為、歩く時に頭上注意が必要にだったりする。

 女性だと日傘で優雅にみせかけてカバーしようとしている人が見受けられる。


 本日は日曜日

 明日のヴァネッサ様の誕生日プレゼントを買う為、私はヘンリー様に付いてきている。

 「それで、母上に何を買えばいい?」

 ヘンリー様、早速本題に入りますか・・・。

 「エリック様は、ヴァネッサ様に今年はペパーナイフをプレゼントされるようですよ。」

 使用人の情報から得た今年のプレゼントだ。

 「それで、俺は何を買えばいい?」

 「昨年のエリック様は皮のしおりを購入されたそうで・・・。」

 これも使用人の情報から得た。

 私、去年はまだこの国にいなかったからね。

 「・・・で、どこへ向かえばいいのかな?」

 プレゼントの情報そこまで必要とされるとは親想いなヘンリー様ですね。

 「一昨年のエリック様は・・・。」

 「銀のペン立てだったな。」

 宝石箱に、懐中時計、文鎮に万年筆・・・・。

 と、一昨年以前のプレゼントをヘンリー様が言う。

 よく覚えていますね。

 「考えていないのだな。」

 ヘンリー様の質問に謝罪を込めて返事をする。

 「まあ、そうなるよな。」

 ヘンリー様はさほど私に期待はしていなかったようだ。

 嬉しいのやら悲しいのやらわからないな~。


 「サーシャはこの町はあまり見て回っていないのだろう。」

 食料を買いに行くくらいしか城下町を歩いていない事を伝えると、案内をすると言ってくれた。

 雑貨から貴金属店、本屋と服屋を回る。

 「城下町あっていろんな物が揃っているのですね。」

 ”バサッ”

と、いきなり2メートル程の赤いドラゴンが低空飛行で飛んできた。

 「あっぶない!」

 ヘンリー様の声でショウウィンドウを見ている私は、ヘンリー様の方へ振り向く。

 ”バシャンッ”

と、樋から零れてきた湧き水の洗礼を受けた。

 それも、私を庇おうとしてヘンリー様まで・・・。

 「・・・大丈夫ですか?」

 私の質問にヘンリー様は、ダイモスの孫のドラゴンが低空飛行で悪戯をしに来た事を言った。

 「サーシャは普段着がなかったよな。ちょうどいい。」

 ヘンリー様は私の手を引き服屋へ入っていった。

 店員のいらっしゃいませの挨拶。

 「この者の普段着を・・そうだな3着用意してくれ。」

 ヘンリー様が、私を女性店員の方へ放り込むように渡す。

 「私の事よりヘンリー様の方ですよ。」

 ヘンリー様は、モーリスさんに替えの服を持ってくるようにドラゴンを通して伝えたから安心しろと言った。

 絆を結んでいると多少離れていても意思が通じるのよね。

 コスモからエーギル経由でモーリスさんに伝わり、替えの服が運ばれる運びね。

 「まあ・・きれいな肌だわ。それも、隠し美人の気があります。」

 女性店員さん・・鼻息が・・・。バックのオーラが・・・怪しさをかもし出しています。

 「私にお任せくださいメイドさんっ!」

 私は女性店員に部屋の奥へと連れて行かされた。

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