何故か健康診断をする事になった・・・。
おはようございます。
そして、困りました。
本日のさっそくの難関。
そして、一大イベントであろう『ヘンリー様起こし』
いつもはベッドで布団はがしをして起こしているが・・・。
ハンモックのヘンリー様の現在の状況はというと・・・。
タオルケットがほぼ剝がれている。
薄手のバスローブが開け、金色の入れ墨と共に筋肉がしっかり見えてます。
寝顔の色気具合も、それはもう・・・破壊力抜群。
自分の心臓が止まっていないか確認が必要ですな。
なんたって体が動けないでいますからね。
・・・はい。
厨房からモーニングティーは持ってきましたが、そこで終了しましたよ。
それはもう、耐えられません。
ヘンリー様の色気に・・・。
ヘンリー様は私が言ったことで、自覚しだしてはいますが、はっきりいって軽く見ています。
面白がっていると言った方がいいのかもしれません。
自分の色気で遊んではダメです。
いい大人にはなれませんよ。
・・・私より100歳以上も大人だった。
つまり・・お手上げって事ですか?
”キュゥ~”
と、クレシダが嬉しそうに鳴く。
”ぷら~ん ぷら~ん”
と、クレシダはハンモックをブランコのように動かしだした。
それでも、まだ起きません。
どこまで眠りが深いのですか?
”キュオ~キュオ~”
クレシダが本格的に楽しくなったようだ。
ハンモックの揺れが大きくなっていく
”ぷら~ ふわっん”
ハンモックの動きがスローモーションに見える。
ヘンリー様が、ハンモックから飛んだのだ。
「あぶない!!」
私はヘンリー様に一直線で駆け付ける。
”どか~んっ”
「お・・・おはようございますヘンリー様。」
私は、ヘンリー様の下敷きになって倒れた。
・・・セーフです。
ヘンリー様は、いきなり起き上がる。
「鼻血!!」
ヘンリー様が目を覚まして開口一番の言葉がそれだった。
どうやら、私が鼻血を出したようだ。
1,ぶつかった衝撃で鼻血が出た。
2,ヘンリー様の色気で鼻血が出た。
3、その両方。
以上の理由があげられる。
2のみなら、私は変態となってしまうので、2以外の理由という事にしておきたい。
「ヘンリー様、怪我はありませんか?」
私は、自分の鼻を押さえて言う。
「俺の事より、サーシャだろうが!!」
ヘンリー様は叱るように言う。
「私の事は見るからにわかるモノです。ですから、目に見えてわからないことを聞いているのです。」
変化に乏しいヘンリー様の顔が、怒っているとわかる表情を見せる。
あっ、これ・・やらかした・・・危険だ。
”キュキュキュッ”
と、クレシダが近づいてくる。
「クレシダ、そこへならえ!!」
クレシダは上目遣いでヘンリー様を見て腰を落とす。
「ハンモックは遊び道具ではない事は・・・理解できたな?」
”キュウ”
どうやらクレシダはわかってくれたようだ。
良かった。
でも、心の奥ではお礼言うわね。
ヘンリー様を起こしてくれたんだから。
「さ~て、次は・・・サーシャ。」
私は自分の唾を飲む。
血も唾と一緒に少し飲んでしまったようだ。少し気持ち悪い。
「今日は、全身しっかり健康かどうか確認しような・・・。」
そこまでしなくていいのでは?
「私は、ヘンリー様を心配しているのです。」
私は、再び言葉を返してしまった。
・・・が、返事を返されることを想定してるように、怒りオーラに変化は見られない。
「そうか・・・ありがとうな。だから皆で健康診断な~。客人のハワードにも、もちろん受けてもらうから。この際、ドラゴンたちもして貰うか・・。」
そこまでしますかヘンリー様。
落ち着きましょう。
・・・でも、ハワード様の健康で帰させるという公爵家の義務もあるか・・・。
こうして、公爵家に常住している医師に頑張って貰い、ルベライト公爵家の人々とプラス客人、ドラゴンも含めての健康診断が行われた。
「サーシャ、こちらへ来なさい。」
と、手招きをする20歳ちょっとの女性。
可愛らしいピンクっぽい金髪に青い瞳の女性。
この方こそ、ヘンリー様のお母様であるヴァネッサ様だ。
私は、ヴァネッサ様の手招きに応じてある部屋へ行く。
部屋の中には女性しかいなかった。
白衣を羽織った医師も女医だ。
・・・女医なんて珍しい。
「さあ、問診受けて。」
と、渡された用紙には、女性ならではの問診票だった。
既婚歴、恋人の有無、月のモノなど、項目の内容では妊娠を示唆して聞いているような内容のモノまで記載されていた。
まあ、私は生娘なので関係ない内容が多いけどね。
「先生。私は、2人目を妊娠する事は出来るのでしょうか?」
と、ヴァネッサ様が女医に聞く。
「ドラゴンと伴侶の絆を結ぶと、妊娠しやすい日が分からなくなってしまいますが、諦めずに取り組んでいきましょう。」
女医が至って当たり前な回答をしているな。
「はぁ~」
と、ヴァネッサ様が大きなため息をつく
「皆、同じ事を言うのよね。・・・もし、これでヘンリーに子供がいたら、聞き流せるのよ。でもね・・・それが出来ないの。」
・・・ヴァネッサ様、相当子供が欲しいんだ。




