夏の予定は、寄り道して・・・
サーシャが、俺の隣で眠っている。
グレアム殿が、サーシャを略奪しようとしているので、牽制するために、今夜はサーシャを寝かせたくなかったが、数時間前に、サーシャが嘔吐をしたので、その決行はしていない。
「・・・・・・・・・・。」
これって、据え膳を食らっているのか?
いやいやいや・・・ダメだろう。
サーシャに触れようとした手を引っ込める。
触れたら、止まらなくなる事が分かっているからだ。
それにしても困ったな・・・。
サーシャが、嘔吐をした時に、つわりかと思って一瞬、喜んだが、違うと解って、軽く落ち込みはしたが、ホッともした。
サーシャが妊娠していたら、サーシャの体を気遣い、サーシャを抱くことが出来なくなると思ったからだ。
サーシャと夫婦の営みをする前の様に戻るだけだが、現実味を帯びてくると、寂しいモノがあるな。
サーシャが学園に行っていれば、その間は耐えるしかないと諦めがつくが、触れられる位置にいるのに、触れてはいけないとは・・・もどかしい。
サーシャが妊娠したら、俺は檻にでも入るべきなのか?
・・・いいや、妊娠していても、営みが出来さえすれば、何とかなる。
城に帰って、医師に聞くべきだな。
ここの医師の方が妊娠に関してはベテランなのは解るが、聞きずらいし、ネタにされる恐れがある。
うん。帰って聞こう。
だが、聞くべきなのはわかるが、嫌なモノだな。
答えによっては、俺は檻行だし・・・ここは、そうだな。帰りに、ピンクアメジで1泊ないし2泊・・・3泊・・・・いいや、もっとでも良くないか、身籠ったと諦めがつくほど、サーシャを可愛がってから聞いても遅くない。
ピンクアメジなら、城から書類を届けてくれるだろうし・・・うん、決まりだな。
サーシャ。今夜はゆっくりとおやすみ。