赤のプロローグ
とあるドラゴンのチョットした切ない叫びです。
”グシャッ ジュルリ”
・・・悔しいの~。
置いてゆくなら、剥いてからにして欲しいのじゃがな~。
・・・食べづらくて困る。
ドラゴンに剥く作業をさせるのは酷というモノじゃ。
かと言うて、丸ごと食すのは苦くて、せっかくの甘さが消し潰されてしまうのじゃ。
潰して、啜るしかなかろう。
まったく、悔しいの~。
あやつなら解ってくれていると思ったのじゃが・・・。
まだまだ若いという事じゃな。
あやつのカワも、剥ければ程よい甘さが出ると思うのじゃが・・。
剝いてくれる相手がいないようじゃ。
見つけもしないと言うた方が正しいのかの~。
・・・もったいないことじゃ。
だが、早く相手を見つけてくれねば、儂が困るのじゃがな~。
・・儂だけでなくこの地もか・・・。
大変な事じゃな~。
だから、早く剥いてくれ~。
”ギキュ~ッ”
年の初めなので、ちょっと変わったモノを入れてみたく、詩のようなモノを入れてみました。
『このドラゴンは誰だ?』とか『何を食べているんだ?』とか、考えて頂けると嬉しいです。
先の話になりますが、答え合わせの話を入れます。
ドラゴンに関しては、ほとんど答えが出ているようなものですが・・・。