しっかり時間管理してます
遅れました。
チェスターさんによって、守られた食事をクレシダに出す。
「味を少しだけ、変えて見たのだけど・・・。」
梅干しって、人によって好き嫌いがあるから大丈夫かしら?
クレシダは一口食べる・・・もう一口。
うん、大丈夫そうだけど・・。
「クレシダどう?」
”キキャッキーキーキュッ”
「味が濃いけど食べられるよ・・・だと。」
と、チェスターさんが通訳をしてくれた。
ああ、そうか、いつもの焼きおにぎり風雑炊に、梅肉を入れたんだから、味が濃くなるわね。梅干し自体に塩を使っているのだからね。
塩分取り過ぎているわ。
スープを薄めに作れば大丈夫かしらね。
そう、思いながら、クレシダを撫でていた。
「そろそろ、交代の時間だな。」
チェスターさんは、時計を見て言った。
12時まで後10分のところだった。
「ジェロームが来るから、そこで説明を受けるといいが・・・。」
噂をすればなんとやらで、ジェロームさんが来た。
「サーシャさん、来てくれて感謝する。」
ジェロームさんは握手を求めてきたので答える。
「舞踏会の時も思ったのですが、キレイになりましたね。」
私は、ジェロームさんの発言に驚く。
「ジェロームお前も、恋人が出来たら、恋人がキレイになるような男になるんだぞ。」
チェスターさんが、ジェロームさんに言う。
ジェロームさんは『大きなお世話です』と、言い返した。
「サーシャさんこちらへ」
と、ジェロームさんが言い、部屋の端に置いてあるテーブルに行く。
そこには、時間割のような表が置かれていた。
6時間で区切られている上から下にかけての枠
『クレシダ』『屋敷①』『屋敷②』『身支度①』『睡眠』『身支度②』の左から右にかけての横の枠。
それと、名前の書かれた石が、枠の中に入っていた。
「割り当てにサーシャさんも入れてくれたんだ。」
『サーシャ』と書かれた石もあった。
「6時間での時間割となっている。明日の18時から0時から正式に仕事に入って貰う。」
ジェロームさんは、私に明日18時から0時までクレシダにつき。
0時から6時を経て12時まで、屋敷の仕事。
12時から18時は、自分の身支度の時間に割り当て。
18時から0時に、睡眠をとり。
0時から6時に、再び自分の身支度をして。
6時から12時に、クレシダにつく。
そのような時間割がされていた。
「ここで、約束があって、屋敷①と屋敷②は、6時間の中で必ず、1時間休憩をとる事。」
なるほど、だから、屋敷の仕事枠が2つもあるのね。
12時間の屋敷仕事内に2時間の休憩という事か。
「睡眠は、必ず8時間とること。」
でも、時間割だと6時間だぞ。
ジェロームさんは、身支度の時間を削ってとるように言われた。
「そして、クレシダにつく前に、必ず食事をとる事。」
時間がバラバラの食事になる事を言っているのね。
「それで、クレシダにつく6時間は、休憩なしの6時間だという事。」
なるほどね、休憩がないから食事をとれという事なのか・・・。
きっちり、時間管理をされているという事ね。
しっかり、8時間の睡眠をとるというのが、ブラック並みの時間割でも、過労死メーターを下げる要因になっている。
・・・・わかりました。その様にやりましょう。
「よろしく、頼むよ。」
ラジャーです。
こうして私は、時間割に沿った日々を送ることとなった。
すぐに、次の話を出します。