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そして・・・来た。

ブックマークの登録ありがとうございます。

そして、誤字修正もありがとうございます。


 とうとう、この日が来た。

 本日一日の表現のタイトルを決めるなら・・・。

 『最後の晩餐』

 ああ、でも今は朝食だよ。

 ならば『最後の朝食』に、なるのか?

 ダンビュライト城での最後の朝食ではあるのだが・・・・。

 テーブルに出されたのは、ワンプレートの料理。

 『デミグラスソースのオムライス』

 うん、外見は普通のデミグラスソースの味付けがされたオムライスです。

 

 給仕をしてくれた方に、小声で一言。

 「半オムライスありますか?」

 「半オムライスって何?・・・せっかく作ってくれた最高傑作のオムライスにケチをつけるつもり?」

 フレディ様、地獄耳でしたね。

 ケチをつける気などありません。

 「一皿だけで、全て満たされるように工夫されているのがオムライス。それを半減させる発言はいただけないな~。」

 あれ?

 ・・・おかしいぞ。

 ゲームでは、その様なことは・・・って、フレディ様の恋愛ルートでしか発生しないんだー。

 リオンは通常ルートを通って現在がある。

 つまり、恋愛ルートの『半オムライス』が発生するはずもなく。

 デザートも食べたいから、オムライスを半分にして欲しいという。リオンの可愛い要求はされていないで、現在にいたるのか・・・・。

 「サーシャ殿は、オムライスが嫌いなのですの?」

 心配そうに言ってくれるクリスティーナ様。

 「いいえ。どちらかと言いますと好きに入ります。」

 ええ、好きですとも。

 ・・・だか、しかしなのだよ。


 『フレディオムライス』

 『ドラフラ』『続・ドラフラ』のフレディ様ファンが開いたサイト。

 オムライスの食べ比べのようなサイトなのだが・・・。

 どれぐらいフレディ様のこだわりオムライスに近い特徴の物か、採点しているのだ。

 どこどこのデミグラオムライスが80点とか。

 ある店なんて、120点という高得点をだしていたよな~。

 

 ・・・・で、ここにあるが、どう頑張っても100点満点でしかないデミグラスソースのオムライス。

 特徴はわかっている・・・・。

 だから、半オムライスを希望したいんだけど・・・・・はい、無理ですね。

 ではでは・・・いただきます。

 ”パクッ”

 「・・・・美味しい。」

 わかっていても、やはり美味しいです。

 そして、ライ様も同じく感動していた。

 「フワッフワのトロットロで、口の中が喜んでいます。」

 うん、私もだよ・・・・今もところは・・・・。

 みるみる、皿のオムライスが減っていく。

 ・・・あっ、来た。

 4分の3オムライスを食べた時に来たのだ。

 胸というか胃が、ふわふわトロトロに、一杯一杯になって胸やけをしだしたのだ。

 ・・・だが、美味しいという感覚があるので、止まらない。

 ライ様も私も、朝食後に馬車でここを出発するのだが・・・。

 馬車の中で、お戻し決定だな。

 ・・・・あ~、もったいない。

 だから、半オムライスが必要なのよ~。


 こうして、朝食後に馬車に乗り込みダンビュライト城を後にする。


 「サーシャ、紙の袋でも構わない、持っていないか?」

 案の定、お戻し袋がお互い必要となった。

 ダンビュライト城を出発してからその日は、ライ様と私のお戻し事態で、その日は図書館とは関係ない町で一泊。

 翌日、胸やけはなくなり、すがすがしい気持ちだったが、天候が悪く。雨だった。

 ライ様と私は、馬車に揺られるだけなので構わないが、護衛の者は雨に打たれている。

 ”キュ~~”

と、ドラゴンの鳴き声がした。

 そして、次の瞬間。

 ”どかーーんっ”

と、近くで音がし、地が揺れ馬車が止まる。

 何事かと馬車の窓から外を見る。

 「っ?!」

 私は、目を見開き驚く。

 「ドラゴンが!」

と、ライ様は雨でぬれる事を気にする様子もなく、道の怪我をしている水色のドラゴンの元へと駆け寄る。

 「大丈夫!!」

 ドラゴンの足には、貫通までしている木の枝。

 「ライナス様、ドラゴンが暴れたら危険です、下がってください!」

 護衛の兵がライ様に注意をする。

 「そんなのは、どうでもいいだろう。まずは手当をすべきだろう。」

 ライ様は護衛の兵を振り払って、ドラゴンに触れる。

 「痛いよな~。」

 ライ様は、ドラゴンを撫でる。

 ・・・この、ドラゴンを何とかしないと。

 私も、馬車から降りて、ドラゴンの元へと行く。

 今はまだ大丈夫でも、いつ傷口が痛み出し暴れだすか判らない。

 早く、何かしらの行動をしなければ。

 ・・・落ち着きなさい。

 冷静になって考えるのよ。

 ・・・・・・っ?!

 私はあたりを見回す。

 「今は、どのあたりかわかる方はいますか?」

 すぐに、キロスさんが地図を渡してくれて、現在地を教えてくれた。

 ・・・・間違いない。

 私は、時計を見る。

 15時7分。

 いける。間に合うわ。

 私は、護衛の兵から馬を駆りて乗る。

 「ライ様。ライ様はそのドラゴンへついてあげてください。私は、これから手当をしてくれる方を連れてきますので。」

 そう言い、私は馬に乗り猛スピードで、馬を潰す気満々で走る。

 ・・・どうか、間に合って。

 

 

   

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