5話 休憩エリア
夜中の橋を切り抜けると
すっかり夜空が明かりを取り戻していた
休憩場所の休憩エリアだ
リゾート地との間の橋は長い場合がある
そのため、間に休憩エリアが設置されている
レーラ
「ここはリゾート地ではないの」
人
「リゾート地では無いよ」
女がそこに椅子に座っていた
海が見える場所で座っている前側にレーラ達も腰を掛ける
レーラ
「リゾート地じゃないって休憩エリアはリゾート地にはならないの」
その女は自分を守り人と言った
守り人
「ここで30年と住んでいる
リゾート地と共に同じ考えだが
守り人がいるからこそ成り立っているのだ」
休憩エリアもリゾート地も守り人が存在しているから成り立っているという事だ
レーラ
「じゃあ守り人がいなければどうなるの?」
守り人
「惑星の武装でリゾート地以外も開拓される事がある
守り人は言わば柱のようなもの
だから守り人が存在しなくなるという事は
建物の釘やセメントや鉄材などの欠陥を発生させている事になる
即ち崩壊するのだ」
守り人がいるからこそのシステム
レーラ
「じゃあ橋は?リゾート地では無いけど存在していられるのは何故?」
守り人
「それは私にもわからない
私が守り人となったのは、この橋で疲れて休んでいた時だった
その時に気が付くと
惑星の武装の一つとして紐づけられたことを意識的に理解した
その時に、この休憩エリアも形を成していったという訳だ」
レーラ
「惑星武装は誓約なの?自動なの?」
守り人
「さぁね しかしそうは言っても私は30年とここで住んでいるが苦では無い」
レーラ
「え?どうして?苦にならないの?」
レーラが疑問するが
守り人は自分のボディを見せまくる
守り人
「はち切れんばかりの身体 これがずっと30年同じ姿のままなのだ
という事はだ、この惑星武装の守り人となった暁には不老不死となるのだろう
惑星武装の一つとなったからこそ守り人にも
その武装のエネルギーが流れて、分け与えられる形で細胞が回復し続けているのだろう
つまりは
年を取らないで30年300年と送っていけるという事だ
だからこそ苦では無いのだ」
守り人は気付いていた
守り人
「ラプラスから逃げているんだろう」
休憩エリアでの話は嫌でも自分の耳に入る
その情報に二人は似ていたからだ
守り人
「こっちがラプラスへの方角だけど
こっちに行けば安全だよ」
休憩エリアからの方角を示した
レーラ
「ありがとう でも私は行く
助けたい子いるし」
守り人
「そうか」
守り人はそう言って
ラプラス方向へと行く二人を見送った