4話 真夜中のリゾート
~橋~
真夜中、リゾート地から出て行き橋を歩いていく
真夜中から見えるリゾート地は明るく煌めいていて美しかった
ララン
「あの美しさは幻
リゾート地は、武装者を必要としている」
リゾート地からは音が聞こえだす
レーラ
「何してるの?あれ」
リゾート地からは爆発が聞こえる
ララン
「歴史書にも書いてあった
この世界はいずれ競い合って争い合って繰り返すと
その歴史書から紐解いてみたけど
やっぱり私達の持つ武装が要になると思ったの」
ラランはそれでリゾート地へと足を踏み入れてフラフラとしていた
レーラがレンとルノアと話している時に情報を聞いていた
ララン
「他のリゾート地からの派遣で二人の武装者が来る情報
一人は再生能力 一人は破壊能力を有した化け物だという情報がね
でも、その情報だけでは分からないものね
でも、あなた達の話している情報で分かったのよ」
ラランは読唇術で何となく会話を熟知していた
レーラ
「ララン そういうのストーカーっていうんだけど」
ララン
「でも私、レンとキスした時悔しかった
だからさ、私とキスしてよ」
レーラ
「え?ラランこんな時に何言って――」
爆発音のセレモニーの中、レーラとラランはキスをした
レーラ
「いきなりだなぁストーカー
でもレンとルノア大丈夫なのかなぁ 死んだりしないかなぁ 虐殺されないかなぁ」
ララン
「どうだろうね 血みどろ吐かせて木っ端みじんに切り刻まれたりはするけど
そういうのはレンが全て請け負って見せるんじゃない?」
レーラ
「あぁそれは言えてる だってあの武装能力凄いし
しかもレン自体喜んでるし
え?でもそれじゃ全く尋問の意味なくない?」
ララン
「はは、確かにそうだ」
レーラ
「私達の居たリゾート地ラプラスでも似たようなマヌケな尋問官が多かったっけ」
レーラとラランはリゾート地ラプラスという刑務所リゾート地で
生まれて→そしてそこで育っていた
ララン
「そうだね レンとルノアはちょっと気になるけど
私達もう刑務所に入れられるの嫌だから付き合うのはよそうよ」
脱獄して幾つもの時が流れていた
レーラ
「確かにねぇ、ラプラスの中で生まれてラプラスの中で育って
やっとこの崖の中で生きていたからなぁ
ねぇ、ララン 私達の権利剥奪って後いくらの期間?」
権利剥奪とは時効と同じ概念だ
ララン
「えっとねぇ、あと10日間くらいじゃなかった」
レーラ
「じゃあ10日間したらレンとルノア助けようよ」
ララン
「げ、またあのラプラス戻るの 私いやなんだけど
殺人狂がいっぱいいたじゃん もうやだよあんなところに戻るの」
レーラ
「でもさぁ、いっぱい冤罪者がいたし助けたいんだけど」
ララン
「レーラ、あんたほんと頭がとんで馬鹿だねぇ
権利剥奪してラプラスからの脱獄した期間通り越しても
ラプラスに侵入したら意味ないでしょ」
レーラ
「でもなぁ 私救いたいんだもん
ララン以外の友達」
ララン
「友達…ねぇ まあいっか
私もレーラ以外友達いないし 付き合ってあげるよ」
レーラ
「ララン大好き」
レーラとラランは抱きしめ合った
そしてリゾート地が崩壊していくのを背景に橋を歩きながら真夜中を切り抜けた