プロローグ
俺は姉さんと二人で組織に育てられた。俺の母は俺を捨てたクソ女だったが、姉さんの親は優しい人だったと聞く、俺が生まれる前に姉さんの親は死んだ。俺は生まれたときから姉さんと一緒にいた。あのころはとても穏やかな日々だった。俺に優しくしてくれたのは姉さんだけではなかった。俺たち二人を育てた人、永久の月で最も強大な力を持った人。姉さんを殺した。とても優しい人だと思っていた。しかし、あいつは組織の為なら手段を選ばない、血も涙もないただの化け物だ。いつの間にか、あの人はとても冷酷な姿を俺たちに見せた。俺たち人間をすべて道具のように考えているかのように、とても恐ろしい力を振りかざし、挙句の果てに姉さんを殺した。俺にとってすべてだった姉さんを殺した。それだけは絶対に許せなかった。喪失の悲しみは憎しみでしか癒せない。そう考えた俺は、復讐を決意した。あいつを倒すための力を求めた。あの女が死んだ場所にそれがある。とても大きな危険を伴うが、俺の意思は揺るがない。何が何でもあの悪魔を打ち倒す。この世界の平和を語る偽善的な正義など、俺がぶっ壊す。俺は帯刀の地へと向かった。
この章は内容があついため、AパートBパートで分けることを検討しています。それだけ詰め込んだ章なんです。