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「おや、ジーナひさしぶりだねぇ。」

市場の高く積み上げられた野菜に挟まれたマァヤは、ジーナにそう声をかけてくる。

「街に出るのも久しぶりなの。やっと一区切りついたわ。」

「ジーナの服は高いからねえ。なかなか気軽に買えないよ。まぁもっとも似合わないだろうけどねぇ。」

からかうような、それでいて賞賛を含んだ声に、ジーナは少し申し訳ない気持ちになった。ジーナは請負お針子だ。お針子は、大抵は店などに雇われるか、内職のように一部分だけを請け負うものが多いが、彼女はすべて一人で仕立てる。 もちろん、数人がかりで仕立てるようなものは手を頼むが、一人でも庶民の晴れ着には十分なものを作る。そしてジーナの腕の良さから、それは中々手がでない値がつくのだ。ジーナに頼むからにはと、気合いをいれる服ばかりになり、普段着のようなものはあまり注文が来ないのだった。

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