表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家の裏山に迷宮できました。  作者: ちゃぼ
プロローグ
4/28

04:異変発現

 さて、中学2年生の終わりごろだったと思うけど、僕の身体に異変が起こり始めた。視界にノイズが混じりはじめたんだ。

 視界の隅だったり真ん中だったりランダムに、電波状態の悪いアナログテレビの砂嵐系みたいなのノイズが現れては消える。突然現れるし、しばらく消えないこともあったね。初めのうちはホント偶にだったのが、少しずつ間隔が短くなっていった。ホントどうしようと思ったけど、対処法は簡単だったよ、右目を瞑れば消えたからね。

病院には行かなかったよ、だってあそこはトラウマなんだもん。

 次に現れたのはフシギ空間視界。いやいや、何のことか解らないって?だよね!僕にもよく解らないからね!

なんかフィルター掛けたように本来と違う変な色調になって、さらに光に強弱があるんだよ。最初はぼんやりだったのが次第にはっきりしてきたんだけどさ、人を見ると面白いよ、やけに眩しいヤツ、普通のヤツ、あんまり光らないヤツいろいろいたからね。もしかして光ってるのって僕のこと好きなんじゃね?と青春の淡い期待を抱くも、人間以外の動物も植物も、なんなら無生物すら光ってるからすぐに打ち砕かれたけどね!当時好きだった子がやけに眩しく光ってたんだ、ちょっとだけ期待してもよかったよね?かなりの純度で妄想なんだけどさ。青山さん今頃なにしてるんだろ?うちらで一番偏差値の高い進学校から、東京の大学に進学したって聞いたな。ちぇっ!

こっちも対処法は簡単だったよ、左目瞑ればよかったからね。ノイズの右目、フシギ空間の左目。「我に施された光の封印が解け、闇の力が今ここに解き放たれたのだ!フハハハハハハハハ!」

なんて思ってなかったよ、ホントダヨ?

・・・ほんのチョビットだけ

・・・・・・す、少しだけは・・・ね?

はーい、けっこう思ってまーしたー!すいませーんでーしたー!!


 オホン!さて!


 中学生活も終わり、地域の農林高校に進学しました。生産科学科作物栽培コースです。米や野菜栽培から、その販売や活用方法を学びます。

通学に2時間以上かかるよ。バスだと遠回りになるんだよね、便数も少ないし、寮もないしね。もし寮があっても通っただろうね、家には爺ちゃん達いる、つか爺ちゃん達しかいないし。幸い、すぐに誕生日が来たので免許を取ってバイク通学に切り替えました。原付だけどね。大型二輪免許ほしいな。でもまずは普通二輪だよね。250ccだとバイクの選択肢が広がるからね。

2年になったら実習でトラクタやコンバインに乗るらしいです。もう家で乗ってるけどね。軽トラだって中学の頃から乗ってるしwユンボや大特免許欲しいよね。機械っていいよね!

 そういえば、この頃ってまだ極端にスカートの短い先輩っていたなぁ。通ってる間で絶滅したけどさ。見えそうで見えなくてヤキモキし、偶に見えてホッコリしたものです、うん。極稀に全開になってる先輩いたけど、あれは風情がないよね。モッコリしたけどさ。


 そんなこんなで『どんなだよ!』夢と希望と股間が膨らむ高校生活がスタートしたわけですが、身体の異変のほうも進展しまして、どうやら右目のノイズの正体は文字らしいということが判明しました。ノイズの大きさ的に単語数個だったり、文章だったりあるようです。今のところの解像度はその程度で、日本語かどうかすら解りません。まあ日本語以外だと理解できないですけどね!日本語ですら偶にあやしいです。

それと、指先から炎が出ました。本当ですよ!苅草がいい感じに乾いたので燃やしちゃおうとライターを探したけど見つからなくて、「フハハ!地獄の業火を云々」などと指先を向けたら火が出ました。使い捨てライターの最大火力くらいでした。びっくりしました。ちゃんと枯草は燃えましたよ、よかったです。指先ライター、マジ便利!タバコは吸いませんけどね。あ、野焼き(野外焼却)は条例で禁止されてるので、やっちゃダメですよ。


 厨二的に喜んでたのはこの頃までだったな。高1の夏休みが終わるころには、異変なんてすっかり治まっちゃった。視界も変にならないし、指から火も出なくなった。ほっとしたのと、残念なのと7:3くらいかな。指先ライターは残念だったけどね、便利だったから。


一方その頃、またまた巷を騒がす大事件が勃発していたのです。

そう、迷 宮 爆 誕 です!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ