笑って無い転校生。
いつも道理のクオリティです。どうぞ!
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!なんで、こうなるんだよ!何が『僕が気を引き付けるよ』だよっ!!じゅんたどこ行ったよ?!あああああ」
さくはしんなの手を引きながら猛ダッシュでぼやく。後ろで、30代後半の男二人が追いかけてきている。
さくはポッケから、鉄の玉(小)を取り出すと、後ろにばらまいた。男一人が転び そんなのは気にせずもう一人が追ってくる。さく達は曲がり角を行って、路地裏に飛び込んだ。
「おい、しんな大丈夫か_?」
と、さくが小声で尋ねるが 残念。しんなは片手を胸元にやり結構息が荒い。顔が林檎のように赤く、汗がダラダラ。運動神経はさくとしんなではかけ離れていて、しんなにはきつかったようだ。しんなは時折、ごほっとむせている。
(やばい・・・・。こんなところじゅんたに見られたら、ぶっ殺される・・・・)
さくはハァ・・・と溜息をつくと二人は建物に凭れ掛かり、座り込んだ。さくは 何かないかなとポッケを探る。
『クシャ』
「・・・・?」
ポッケから出てきたのは折りたたんである一枚の小さな紙。開いてみると
(ゲッ・・・・)
『さっ君へ
さっ君は、役立たずだけど 実力だけは認めるよ。でもね
もし、しんなに何かあったらその時は・・・・・
じゅんたより』
じゅんたからの書き置き?であった。いつ、入れたのか、いつ、書いたのかは詳細不明。だが、言えるのは、少しでもしんなに何かあったらさくは何かの生け贄になるということ。
しんなの体調がだいぶ良くなってきたのかしんなはぐちゃぐちゃの花を見る。先ほどパクってきた花を見ている。
「あ。俺の花」
その頃じゅんたは
じゅんたは道を歩きながら自分の耳を触っている。男のさっき言われた言葉。
”子供の癖に聞こえないのか?”
が、相当ショックだったらしい。じゅんたは銃を撃つとき イヤーマフを付けないので、鼓膜が破れててもおかしくない。だが、それが耳が悪いで済まされるのはじゅんただからであろう。まぁ破れてても再生はするでしょうが。
!。じゅんたが何かを見つけたようだ。その先は二人の男。
「なーにしてるの?お兄さん!」
『バサッ』
男達はペットボトルを構える。
「どうしたの?」
「我らの仲間を3人やったのはお前か。」
「どうして?」
「あいつらに言われた特徴と一致。投げるぞ。。。」
「あぁ。分かった」
男達は容赦なくペットボトルを投げつける。
『パンッ』
プラスチックが飛び散る。じゅんたはそこから一歩も動かずペットボトルを直に食らった。だが、
「お兄さん。これ、何が面白いの?少し痛いけど・・・・」
と、じゅんたが言う。じゅんたの体のあちこちに破裂したプラスチックの破片で切り込みが入った。
「何なんだよ!おまぇぇぇぇえ」
男が発狂しながらじゅんたに殴りかかってきた。じゅんたはポケットから手のひらサイズの石を男にぶん投げる。男は頭から血は出なかったものの相当のダメージを食らったようでしゃがみこんで手をついている。
もう一人の男は逃げていった。
「・・・・・。」
じゅんたはさっきの石を拾い上げて、トドメを刺そうとした時、
「待てっ!!!!」
急に声がしてじゅんたの動きは一時停止する。路地からさくとしんなが出てきた。それを確認するとじゅんたは手を下ろそうとした。だが、男が掴みかかってきたので、思い切り振り落とした。さすがの男も血を流して倒れこむ。じゅんたはしゃがみこんで 何度も何度も石を男の頭に振り下ろす。男の頭から大量の液体。じゅんたの手にも同じ液体が。
しんなにはショッキングだったのか目を下に向ける。
「しんな。止めてよ。傷つくよ。僕」
さくはポケットから鉄の玉(大)をじゅんたに投げつけた。ヒット。
「痛っ!!!」
「痛っじゃねーよ!早く行くぞ。」
「分かったよぉ。。。」
じゅんたは頭を抑えて、さく達の方へ 向かった。
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