再開した、転校生
「アジト・・・・」
しんなは呟いた。
「よし!いいね~!」
二人は 歩いて細い道を何本か通った後、扉の前に立った。扉は路地裏にあった。ガチャリと入ると、しゃがんで入れるくらいの穴があり、そこへ通ると、
はい、秘密基地。
「なんだよ。お前ら、入ってく・・・・」
先程バトルしていた男が居た。言葉を言いかけた時、じゅんたが手榴弾を手に持ったので言葉は途切れた。
何故、この秘密基地、男が絡んでるかというと・・・・
「そいつは、私がフルボッコにしてやる。」
しんなはそう言うと、男をぶん殴った。だが、しかし しんなの力は弱いので全然痛くは無く、男は余裕な顔をしていた。すると、じゅんたがライターと殺虫剤を持って、前にライターの火を出し、殺虫剤をライターの後ろ、つまりじゅんたの顔の前。少し顔から離して殺虫剤&ライターを男に掛けようとした。
「ごめんなさいぃぃぃぃぃぃ!!何でもするからさぁ!」
と、男は言った。後ろ地面に両手を付いて冷や汗をかいていた。
「なら、秘密基地とかアジトが欲しいなー。絶対持ってるでしょ?その腕輪、証でしょ?なんかの。」
じゅんたはそう言い、男の左手首に付けてあるリストバンドを指さした。
「う、うぎぃぃ。。。。」
男は悔しそうに唸り声を出すと、すくっと立ち上がり
「ついて来いよ」
そうして歩き出して、はい、秘密基地。
「!!」
「おぉー!いいねー!ここ!!」
しんなは目を輝かせ、じゅんたは感想を言う。
「よし。名残惜しいけど、僕は学校行かなきゃ。」
じゅんたは苦笑いでそう言う。しんなは、とても嫌な目でじゅんたを見る。男は お前ら大変だなーと言って別れた。ま、そんな感じ。
「お、お前ら学校終わるの早いな。てかよく場所暗記できたな。。。」
男はとても残念そうな顔をして ソファに腰掛けていた。
「学校はねー、サボった!暗記じゃなくて、昔よくここで遊んだじゃないか」
じゅんたは、笑いながら言った。
「・・・・・? え?!まさか、じゅ、じゅんた?!しんなは分かったけど、お前、変わりすぎて分からなかった!!転校以来だな!」
男はかなりではないが驚いていた。
「僕も気づかなかった。秘密基地の場所とリストバンドを見て思い出した。さっ君は本当に面白いなぁ。」
そう言って昔話で盛り上がっている中、しんなは固まっていた。
「しんな!お前のリストバンドもとってあるぜ。」
そう、言って男はしんなにリストバンドを渡した。しんなはそれをじっと見つめると、
「私・・・何にも覚えてないわ。一体何がなんだか解らない。」
その一言で男は止まった。
「お、おい!俺の事も覚えてないのかよ?!ほ、ほら!昔、さくって名前の子と遊んだ気がするとか そうゆうのもか?!」
男、さくがしんなに問いかける。しんなは秘密基地を見渡してさくに目を合わせる。
「分からないわ」
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