あの頃のみんな、再び集合
けっこう「ぼくのなつやすみ3」を意識して書いてます。
二次創作とまではいきませんけど…。
因みに、時代は昭和です。
舞台は昭和45年。夏。
とある夏。正午過ぎ。
ある喫茶店の窓際に私は二人で座っていた。
時より風が吹き、風鈴が心地よい音を奏でる。
それでも、外は晴れている。セミもあちこちで鳴いている。
さすがに暑い。
因みに、私と一緒に座っているのは女性である。今日ここにいるのはこの女性が呼びかけたからである。
「おーい!凄い久しぶりだね!元気してた!?あ、靖之はもう来てたんだ。僕が一番かと思ってたんだけど。でも、よくみんなに連絡取ったね。さすが結衣」
そういって私の隣に腰掛ける男性。
名前は相模 翔。
靖之っていうのは私の名前。
「ヤスは30分位前に来たかな?しかしまぁ、久しぶりだね!連絡取るの、大変だったのよ!」
そう言ったのは私の隣に座っている女性。
名前は田辺 結衣。
私のことを「ヤス」と呼ぶ。
「後の二人はまだ来ないの?」
翔が言った。
「ん~…。もうすぐ来ると思うよ」
そう結衣が言った時。
「おっす!久しぶりだな!相変わらずだなぁ。元気だったか!?」
「久しぶりだね。みんな、あの頃とかわんないね!」
男性一人と女性一人がやってきた。
男の方が新堀 武史。
女の方が佐久間 早智。
みんな、私の幼なじみである。
「お!みんな揃ったね!こんな風に集合するの、いつ以来だろうね。前は常に一緒にいたのにね」
翔が言った。
「初めてみんなに会ったのも夏だったよね」
早智が言った。
「確か…小四の夏休みだっけ?」
武史が言った。
「僕は六年だったけどね」
翔が言った。
翔だけ年が二歳離れている。
今私が26だから、翔は28だろう。
実に26年ぶりにみんなが集まった。
「じゃーん!あの頃の絵日記を持ってきました!」
そう言ったのは私。
「おー!いいね!何か懐かしい気がする」
結衣が言った。
「よく持ってんな~。俺すぐに無くしちまったよ」
苦笑いしながら武史が言った。
「これってヤスが初めてさつきに来た時の?」
結衣が私に聞いた。
「うん。翔たちに初めて会ったのがこの年だから」
「あ、そうか!」
「さつき」っていうのは結衣たちが住んでいた場所。私だけ東京育ちで、あの年の夏は父親の友達であった結衣の家に預けられた。
ちなみにさつきは田舎町。道路もあんまりないし、駅も無い。
ただし、とても綺麗な自然が残っている。
私がいた東京とは正反対の場所である。
「ほら!早く!絵日記見ようぜ!」
そう言ったのは武史。
「私も見たい!」
早智も言ってきた。
「じゃあ見ますか。僕自身も何を書いたのか覚えてないんだけど…」
私が苦笑しながら言った。
「え?見てないの?」
翔が言った。
「うん。なんとなく、楽しみにしてたからさ。みんなで見るの」
そう言って私はゆっくりと絵日記を開いた。
どうでしたでしょうか?
これから絵日記のお話として進めていきたいと思います。
僕の理想の夏休みが「ぼくのなつやすみ」なので、結構ね、うん。被ってる部分がでてくるかと…。
まぁ、頑張ります。
(今更平成生まれですとは言えないよね…)