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15話 災厄 五 ー英雄王ー ノア・グリーン

「強えなあ!お前。捨てたのは間違いだったか?」


「《無冰沌槍》」


 大量の闇、氷属性の槍が地面から貫く。

 いいね。まさか俺の娘が生きていた上にここまで強くなっていたとは。


「けど、まだだな。《毀滅之拳》」


 拳に破壊属性を込めて殴る。大鎌で防がれた。硬っ。

 ほんとに強えな。だが、俺の敵ではない。


「《獄炎猛葬連殲拳・無光天》」


 炎を纏った60連撃。48発目で漸く当たった。


「かはっ」


 120mほど吹っ飛んだ。追撃。

 瞬時に追いついて攻撃。


「親に逆らうとどうなるか教えてやるよ。《憤怒之魔王・一撃》」


 これは躱せない。当たる。


「鬼神流双剣術、閃淵斬」


「!」


 足が斬られた。再生。誰だ?


「魔王といえど、女の子を殴りまくるのは引くかな。」


「ありがとうございます優介さん。助かりました。」


 こいつ強いな。俺が負ける訳も無いが、2人で来られたら面倒だ。

 逃げよっかな。


「させるわけ無いだろ。鬼神流双剣術、烈光戦閃」


 広範囲に光属性の斬撃。脚から炎を出して回避。


「《呪イノ腕》《暗黒剣》《氷結創》」


 先程の光でできたに俺の影から大量の手が出現。しかも剣と槍を持っている。

 躱せないな。


「《召喚・憤怒之大剣》」


 三百二十の腕を斬り伏せる。ついでに剣、槍を蹴って男に飛ばす。


「鬼神流双剣術、無影之幻」


 突き抜けた。いや、幻か。光属性魔法の応用か。


「ナイスです優介さん。《命喰い》」


 巨大な骸骨が俺に噛みつく。寿命が200年程減ったな。

 まあそれくらいどうということは無いが。


「《闇霧ノ吹雪・氷柱刃》」


 視界が真っ暗。氷の刃が吹き荒れる。


「えげつないな。《炎獄斬・憤》」


 全て斬る。よし、視界良好。


「後ろ。」


「なんでバレるんだよ!鬼神流双剣術、陰陽閃・連光夜」


 634、、635連撃か。この一瞬で、、速えな。


 ん?何か、、悪寒が、、


「優介さん!!伏せて!!」








ーーー華月流、表菅原





「!!!」


「なっ!!!」


 刹那で躱した。右腕が吹き飛んだ。何だ今の斬撃の嵐は!

 何処からだ?方角的に、、あいつか。7キロはあるぞ。


「今のってルナさんだよね。」


「母上、、今王都挟んで反対側にいたような、、」


 あいつはやべえな。うん。やべえ。あいつがこっちに来たら終わりだな。

 先代が不戦協定を結んだ理由が解った。人間にあんな奴がいるとは。


 人間の国なんぞ簡単に滅ぼせると思ったが、さっきから幹部たちと念話が繋がらないし。

 逃げるか。だがこのまま下がるのはつまらん。置き土産でも撃って行こう。


「《瞬間飛翔》」


「なっあいつどこへ!?」


「上です!街狙ってますね。」


「、、、終わったな。」


「ええ。終わりました。」


 何だ?やけにあっさり諦めるな。まあいい。どっちにしろここまでは届かん。


「《極滅広域爆破砲・憤怒之一撃、、、、」












 、、、何だあいつは。城の屋根の上で伸びをしている。

 3キロほど遠く。目が合った。



「やーっと仕事終わったああああああ!!ん?何だあいつ。」



 まあいい。どうせ吹き飛ぶ。



「、、、おいお前。俺の国民(家族)に何する気だよ。」



 瞬間。その男が俺の()()()()()()

 同時に目の前には馬鹿げたデカさの魔法陣。


「ー《英雄(HERO)(’S)鉄拳(ATTACK)》ー」



ーーーーーーーーー



 空間が歪んだ。世界が変わった。俺は今どこにいる?

 何が、何が起こった。は?俺は、、え?


 ここは、、宇宙?え?今、、街に、、は?


 殴り飛ばされたのか?宇宙まで?


「《空間転移》」


 目の前にさっきの男が現れる。


「《空間捻握》」


 俺は捻り潰された。比喩ではなく、大きな、何かに。


「《影転移》!!!」


 最後に残った首だけで、俺は静かな星の海で辛うじて叫んだ。


 ◆◇◆◇


「ごめん。逃しちゃった。」


「殺さないで良かったと思いますよ。さっき攻めてきた悪魔の軍勢も、ほんの一部ですから、殺してたら報復に来てたかもしれないですし。父上の力を見たあとであれば来ないでしょう。」


「じゃ、結果オーライね。で、君は誰?」


「あ、俺、、私はは本田優介と言います。陛下。」


「まあまあ、かしこまらなくていいよ。公の場じゃないし。」


「いえしかし、、というかエリリアさんが王女ということも今知ったんですが、、」


「あれ、言ってなかったっけ。まあ会ったの2回目だから当然か。」


「2回であんなに息のあった連携してたの?ふーん。」


「エリリアさんは凄いですよ。機転も効くし。理想通りというか、、常に自分にできる最善手を意識している感じがして、動きやすかったです。」


 イケメンに褒められた。普通に気分がいい。


「それは俺の娘を口説いているのか?」


「え!?いえ、そんなことは、、」


「なら俺の娘に魅力が無いと?」


「え!?いえとても魅力的だと、、」


「認めんぞ。俺より強い、かつ俺より娘を大切にするやつ以外認めん。」


「父上。それでは誰も当てはまりません。」


「当たり前だ。そのためなら創造神でも最強の魔王でも殺す。」


 父上なら本当にやりそうだ。私の周りの男性全員に同じ事言っている。

 ジャックにまで釘を刺したし。


「父上。口が悪いですよ。創造神様を悪く言うと色々面倒ですよ。」


「分かった分かった。さ、残党狩りをはじめるぞ。」

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