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13話 災厄 三 ー玄兎ーのルナ・グリーン

 華月流。


 これは私にしか使えない剣技である。


 虚無属性とこの刀が無いと成り立たないが、その斬撃は斬れぬものなしと言われる程。


 ー紅蓮ーのホムラの剣技、『陽炎流』にも劣らない最高位の剣だ。


 この剣技は魔力を消費しない。虚無属性の身体強化と合わせ、《血食い》と言う特性を発動させれば敵を斬り続ける限り寿命尽きるまで永遠に戦い続ける事すら可能である。


 そして普通の剣技と決定的に違うのが「魔法を斬れる」ことだ。

 正確には魔法を吸収しているのだが、故に私に魔法攻撃は効果が薄い。


 ライト(あいつ)みたいに変態的な数の、馬鹿みたいな威力の魔法を嘘みたいな精度で阿呆みたいな速さで撃てるなら別だが。


 目の前のこいつは魔法に頼り切らない、剣で直接戦うほうが威力は上がるし楽しい。


 ソラ(あいつ)みたいにライト以上にキモい数の魔法を並列発動できるなら違うだろうが。


 この剣技は魔力を喰う故に、敵の強さに比例して私も強くなる。



 そしてこいつは、まあまあ強い。今のエリリア少し下くらいかな。


 魔龍と悪魔のハーフは結構いる。そして強い。


「参る」


 一瞬で私の目の前に移動。結構速い。


「華月流、蒼短冊」


 私が青い短冊状の魔力で攻撃を受け、そのまま反撃。


「華月流、牡丹に蝶」


 周りに牡丹の花が咲き乱れ、蝶が舞う。この蝶に触れればそこから体が割ける。


 あいつは危険を察知して3歩退いた。正しいが、そこはまだ射程範囲内だ。


「華月流、菖蒲に八橋」


 遠隔斬撃。入ったと思ったが、


「《岩盤壁》」


 防御魔法で防がれた。発動が早いな。


「絶巌斬」


 広範囲の放射線状に広がる斬撃。躱せないな。だが、悪手だ。


「華月流、芒の滓」


「何だ?魔力が、、喰われた?まさか!」


「鋭いね。華月流、芒に満月」


「うおおおおおお!!!!!!!!!!!!」


 マジか。気合で躱した。足一本斬ったが即座に止血し、岩の義足。


「はあっ!!!!!最終奥義・山斬」


 超威力の直線斬撃。最期の一矢といった感じか。躱せなくも無いけど、後ろの街が被害が出るな。

 なら、受ける。


「華月流、雨四光」


 放たれた斬撃は四色の光を纏い、敵の攻撃を切り裂いた。


 鮮やかな花を纏い、空を翔ける一閃。


 それは敵の首を跳ね飛ばした。


「無、、、念、、、」


「、、やっぱり、現実だと手加減しなきゃいけないから難しいな、、」

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