状況確認
――あれからどれぐらい経った…?なぜまだ死んでない……?
俺は薄らと目を開けた。
知らない天井。実はそこは病院で、警察官が俺の意識の回復を待っていて……という状況ではなかった。
空が見えており、それを挟み込むように岩山が切り立っている。
……どこ……?いや、それ以前になぜ生きてる…?たしか…俺は事故で押しつぶされて………
体をさわってもどこも痛みはなかった。
………いや……それ以前に………
「……えっ?」
おかしい。体のサイズが小さすぎる。
恐る恐る自分の手を見てみるとやはり小さい。
「えぇぇぇ!!!!????」
改めて認識した。
俺はどうやら子供だ。
夢を見てるのか…?にしても子供の頃にこんな場所に来た覚えも無いし、それに……
俺が今着ている服には違和感だらけだ。
日本ではまず見た事のない服。それ以上に異様なのは、所々服が裂けている。そして服は血まみれだ。
が、体には何処にも傷はない。
裂けた、というよりもこれは
「切られた…?」
自分の置かれた状況に脳が追いつかない。
何よりも夢とも思えない。間違いなく俺は死んだはず。
とすれば可能性は一つ。
近くの小川に歩み寄り、喉を潤すついでに自分の顔を確認した。
「……やっぱり……転生……か…?」
水面に映る顔は俺の知ってる顔ではなかった。
どうやら俺は、ここで死んだ子供に転生したようだ。