表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】理不尽に殺された子供に転生した  作者: かるぱりあん
第0章 プロローグ
2/322

少年『ノックス』

「パパ!おかえり!」


「お帰りなさいあなた。」


「ただいま。ルナは?」


「もう寝ちゃってるわ。」


「そうかぁ。ほらノックス、お土産だ。」


「うわっなにこれ!フォレストボアの牙?」


「あぁ、コイツがなかなかにすばしっこくて遅くなっちまったよ。」


「すっげーー!!さすがパパ!!」


「ふふふ。あなた、先にお風呂に入ってきて。その間にご飯温め直しておくわ。」


「あぁ、悪い。」


「パパ、一緒にはいろ!」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「とにかく走れ!!!!逃げろ!!!!」


「うわぁぁぁぁん!!!!」


「大丈夫よルナ!ノックス、手を離しちゃダメよ!!」


「ママ、パパ、どうしてあの人たち!!」


「お前達は逃げるんだ!!」


「あなた!?」


「俺がなんとか食い止める!お前達はその間にとにかく逃げるんだ!!」


「やだよパパ!!」




「そこだ!!魔族は逃がすな!!」


「女とガキが逃げてるぞ!!」


「そっちは俺たちがやる!」




「早く逃げろ!!!!」


「パパ!!パパぁぁぁあ!!!!」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「2人とも、静かに…」


「ママ……、どうしてあの人たち僕たちを…?」


「うぐっ……ひっく……。」


「…人族の中にはね、私たちをよく思わない人もいるの……」


「パパは……」


「………ノックス、いいこと?ルナを連れて逃げるの。ルナ、お兄ちゃんの言うことちゃんと聞いて静かにね。」


「ママ、ヤダよ……」


「ママは後であなた達を迎えに行くから…。ノックス、それまでルナを守ってあげてね……」


「ママ……!やだよ……」


「いいこと、ノックス、ルナ。辛いことがあっても…2人で乗り越えるの……。ルナはお兄ちゃんの言うことをよく聞くこと。いい子にしてれば、ママがちゃんとあなた達を迎えに行くから…!」


「「ママ……」」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「おい女、ガキどもは?」


「あの子達は関係ないわ。それよりもどうしてこんなことを…」


「魔族は滅ぶべきだ。それに加担してるお前も同罪だ。」



(どうか……、あの子たちだけでも無事に逃げて…)



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「はぁ…はぁ……」


「うぐっ……ひっく…………」


「……ここは……パパが前に言ってた『悪魔の口』…?」


「お兄ぢゃん……パパとママにあいだい………」


「泣くなルナ、パパもママも必ず迎えに来てくれる……それまで我慢できるよな…?」




「見つけたぞ」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「やめろ!!ルナを離せ!!」


「さすが魔族の血を引いてるだけあってしぶといなぁ。」


「おにいちゃぁん!!いやぁ!!離して!!助けてえぇぇ!!!!」


「離せよ…!!妹を…ルナを離せ!!」


「ぎゃははははは!!おい、魔族と人間のハーフなら高く売れるんじゃねぇか!?」


「…やめろぉ!!!!」


「痛っっ!!……てめぇこのクソガキがぁぁっ!!!!」


「ぎゃははははは!!ノース、油断してっからだぜ?ぎゃははははははは!!!!」


「ごふっ……」


「魔族に『悪魔の口』たぁお似合いじゃねぇか。じゃあなクソガキ。」



(…ち…ちくしょう………パパ…ママ…………ルナ……………)





 この日、一方的な悪意によってとある家族は無惨にも殺され、あるいは売り飛ばされた。


 ノックスと呼ばれていた少年は、『悪魔の口』と呼ばれる大地の裂け目に投げ捨てられ、その短き生涯を終えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] > いい子にしてれば、ママがちゃんとあなた達を迎えに行くから ルナは悪い子だからもう母には会えないと、枷を負わせるのはどうなんだろ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ