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【完結】理不尽に殺された子供に転生した  作者: かるぱりあん
第1章 悪魔の口
17/322

最北端にて

 ノックスがこの『悪魔の口』に転生してから12年。


 すでにノックスは『悪魔の口』の最北端に到達していた。




 ここに拠点を構えてから早3年。


 拠点には立派なログハウスが建てられている。



 ノックスは自身のステータスを確認した。



━━━━━━━━━━━━━━━



【名前】ノックス

【種族】ハーフデビル

【年齢】17

【性別】男

【レベル】2010

【HP】499780/499780

【MP】466241/466241

【力】20218

【すばやさ】17543

【スタミナ】22377

【魔力】50068

【スキル】斬撃耐性9 衝撃耐性9 自然治癒10 弓術10 槍術10 剣術10 格闘10 鍛治6 錬金6 料理5 短剣術9 毒耐性10 麻痺耐性10 呪術耐性10 精神耐性10 恐怖耐性9 暗視10 威圧10 隠密10 灼熱耐性9 極寒耐性10 雷撃耐性8 暗殺10 裁縫6 魔力制御10 魔力感知10 気配感知10 手加減3 罠作成8 残存思念解読 詠唱破棄



━━━━━━━━━━━━━━━



 ここまで上げるのにかなり時間と労力がかかったな。




 ステータスを確認し、物思いに耽っているとスケルトンが食事を運んできた。




 今より8年前、スケルトン達と初めて戦闘した。


 その後も自身のレベリングを行い、さらに1年かけてレベルを700以上にした。


 スケルトンの戦闘術は多種多彩で、剣や槍、斧、格闘、短剣、弓矢、鞭、連接棍(フレイル)に魔術と様々なスタイルがあった。


 ノックスは自身のレベリングも兼ねて、スキルもスケルトン相手に磨いたのだ。



 その後、スケルトンの中でとりわけ強大な力を持つ異種を発見した。


 外界では『リッチ』と呼ばれる災害級のモンスターである。



 そのリッチとは何ヶ月にも渡り死闘を繰り広げ、遂にリッチを倒した時にはレベルがさらに200ほど上昇し、1200を伺おうかと言うところまでになった。


 リッチの扱う魔法はどれもこれも見たことも無い魔法ばかりで、精神に作用する魔法なども行使してきた。


 そのおかげで精神や恐怖耐性のスキルが上がったわけではあるが、最初にその攻撃を受けた際には危うく自殺してしまうところであった。



 そしてリッチを倒した後、周りにいたスケルトン達が態度を急変させた。


 12体いたスケルトン全員が跪き、ノックスの下僕となったのだ。


 どうやらリッチを倒したことにより、このスケルトン達の新たなる王として認められたのだろう。


 …あまり嬉しくはなかったが。



 そうしてノックスはこのスケルトン達と共に行動した。


 時にはノックスの訓練相手ともなった。


 寝込みを襲ってくることもなく、実に従順な下僕のスケルトン達を見て、次第に可愛くも思えてしまう。



 そして今に至る。


 食事を持ってきたスケルトンはスケルトンに似合わず高貴なドレスを着用し、首にはダイヤが散りばめられたネックレスを飾り付けていた。


 生前はおそらくどこかの王族の姫だったのだろう。



「ありがとう。」



 ノックスはスケルトンに感謝を述べた。


 姫スケルトンは骨であるにもかかわらず、手を頬に当ててポッと照れているようだ。


 食事と言ってもモンスターの肉をただ焼いただけであるものの、食事を必要としない彼らがわざわざノックスのためにモンスターを狩り、調理したのだ。



 今日ステータスを確認した理由は1つ。


 ここに来る前から感じていた異常な気配が、地中奥深くに感じていた。


 というより、ノックスのレベルが1800を超えたあたりでその気配がし始めた。


 今日はその気配を確認しに行く。



 ここいらにいるモンスターはかなり強い。


 レベルで言えばおそらく1000近くはあるだろう。

 そんなモンスター達がうようよしている。


 ノックスにはまだ知る由もないが、もしもここのモンスター1匹でも地表に出れば、忽ち周辺の国々を滅ぼしかねないほどに危険なものである。



 しかし、そんな危険なモンスターなど足元にも及ばないほど明らかに格の違う気配を感じるのだ。


 ここいらにいるモンスターが災害級ならば、地中にいるモンスターは伝説級とでも言うべきか。



 ノックスはそのモンスターを確認すべく、スケルトン達を集めた。


 話を聞いたスケルトン達は慌てふためき、まるで

「そのような無謀なことなどおやめ下さい!!」

とでも言っているようだ。


 姫スケルトンはさめざめと泣いているようだ。

 涙は出ていないが。



「確認するだけだ。」



 そう言って宥めすかした。




 だがノックスは覚悟していた。


 おそらくはこの『悪魔の口』史上、最強のモンスターと戦闘になるだろう、と。

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