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【完結】理不尽に殺された子供に転生した  作者: かるぱりあん
第1章 悪魔の口
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ノックスv.sスケルトン 3

 その瞬間、グラッと目眩を催す。


 この感覚も久しぶりだ。



 だがまだ戦闘は終わっていない。


 斧を投げたスケルトンはいつの間にか投げた斧を回収していた。


 そして、魔術師スケルトンのお供の2体のスケルトンが、組んでいた腕を解き、ズイと前へ出て戦闘態勢に入った。


 お供のスケルトンは片方は手甲を装備し、格闘タイプ。もう片方は長剣と盾を装備し、騎士のようだ。



 騎士スケルトンが長剣を両手に持ち、天に翳す。

 その後長剣を一気に振り下ろし、その衝撃で大地を割る。


 亀裂がノックスの足元にまで及び、ノックスは右手側に飛び避ける。


 ノックスの動きを読んでいた格闘スケルトンは既にノックスのいる方向にまで及び、左腕に力を溜めてノックスにアッパーを見舞う。


 ノックスは咄嗟に風魔法を打ち出して回避する。


 ブォンッとアッパーが空を切る。


 魔術師スケルトンから放たれた地魔法により、ノックスの背後からトゲがいくつも突き出す。


 ノックスは慣性を殺さずに体をひねり、突き出してきたトゲを刀で切り落とす。


 斧スケルトンが頭上から追撃。


 気配感知ですでに把握していたノックスは左手を(かざ)し、回復魔術を見舞う。


 苦しみながらも落ちてきた斧スケルトンに向けて刀を横薙ぎ。


 斧スケルトンを仕留めきれなかったがかなりダメージを負ったように見える。



 格闘スケルトンが接近。


 が、正面からやり合うのはノックスに分がある。


 魔術師スケルトンがそれを見越したかのように嫌なタイミングで地魔法で援護する。


 格闘スケルトンはノックスから放たれる回復魔術を躱しつつカウンターを仕掛ける。



 その時だった。



 騎士スケルトンが長剣で格闘スケルトンごとノックスを貫きにかかった。



「それを待ってた!!」



 ノックスは貫かれてきた長剣を左腕に受け止める。


 長剣は左腕をも貫いたが、ノックスの胴体に届く前に刃が止まった。


 そして、


「治療せよ!!」


 と唱え、回復魔術を長剣に纏わせる。



 格闘スケルトンは剣に纏われた回復魔術により浄化され崩れ去った。


 長剣の持ち主である騎士スケルトンも、長剣から伝ってきた回復魔術によりダメージを受ける。


 騎士スケルトンは慌てて剣を引き抜き後方に飛んで距離を取った。


 が、ノックスはそれを許さなかった。


 長剣は左腕から引き抜いたと思われたが、引き抜かせずにノックスは騎士スケルトンと共に前へとピタリと付いていた。


 右手には忍ばせていたナイフに持ち替え、そのまま騎士スケルトンの喉元へと突き刺して回復魔術を纏わせた。


 騎士スケルトンは長剣を捨てて苦しみもがき、ノックスは長剣ごと地面に転がった。


 ノックスが突き刺したナイフは見事に騎士スケルトンの喉元に突き刺さっており、騎士スケルトンの体から瘴気が漏れ出し、やがて他のスケルトンと同様にガシャンと崩れ去った。


 ノックスは休む間もなく左腕に突き刺さったままだった長剣を引き抜き、それに回復魔術を纏わせて斧スケルトン目掛けて投擲した。


 投げられた長剣は斧スケルトンの頭部に突き刺さり、斧スケルトンも同様に崩れ去った。



 残るはあと1体。



 魔術師スケルトンはノックスに睨まれ怯む。


 闇雲に地魔法を行使するも、近づくノックスに当てられない。


 ノックスは槍を構え回復魔術を纏わせ、最後のスケルトンを串刺しにしつつ浄化させた。

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