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【完結】理不尽に殺された子供に転生した  作者: かるぱりあん
第1章 悪魔の口
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ノックスv.sスケルトン 2

 すばしっこいスケルトン2体を相手取る。


 あまりこちらに気を取られると容赦なく魔法が打ち込まれてくる。

 しかもこの魔法、仲間のスケルトンがいようがお構い無しに打ってくる。


 なるほど、奴らは自分たちの不死特性を活かしているのか。


 そう考えながらも2体のスケルトンの攻撃をいなしつつ反撃を加える。


 刀で切られてもすぐさま再生する。

 ノックスも彼らの攻撃を躱す。

 実力的にはノックスの方に分があるのだが、奴らの驚異的な再生能力もさることながら、スタミナが無尽蔵なのだ。



 2体のスケルトン相手に反撃を与えつつ、時折飛んでくる魔術に気をつける。


 2体のスケルトンの攻撃を躱し、強力な一撃を見舞おうかと力を込めて斬ろうとした。


 そんな時であった。


 2体のスケルトンの背後から、奴らを両断しながら斧が飛んできた。


 気配感知で斧のスケルトンの位置は把握していたのだが、これは完全に想定外だ。


 想定外の攻撃を与えられ、また自身も攻撃態勢にあったために不意に飛んできた斧に反応出来ずにまともに斧が左の鎖骨付近に突き刺さる。


 致命傷には至らなかったものの、かなり手痛いダメージを受けた。


 斧は鎖骨を叩き切っていたため、左腕が上がらない。



 一旦距離を取り、右手で突き刺さっている斧を引き抜く。


 傷口からは血が溢れ出し、ノックスの体力をみるみる奪う。


 2体のすばやいスケルトンがノックスを仕留めようと接近してくるも、まずは止血にと自身に回復魔術を施す。


 傷が思ったよりも深く、なかなか止血できない。

 一旦止血を諦め地面に突き刺した刀を急いで引き抜き向かってくるであろうスケルトンを相手取ろうとした。



 が、向かってきていたはずのスケルトンは何故か距離を取っていた。


 一瞬ポカンとしたが、血を止めるべく再度止血にかかる。


 止血が終わるまで何故かどのスケルトンも攻撃してくることは無かった。


 魔法はおそらく射程距離から離れていたからであろう。



 なぜ追撃してこない?


 止血を施しながら考える。


 舐めプとも思えない。

 まさか回復魔術を嫌った?

 前世のほとんどのRPGではアンデッド系には火魔術と回復魔術や回復アイテムが弱点であった。



 止血を終え、鎖骨も治す。


 左腕に力が戻り、減っていたスタミナもある程度回復した。


 再度地面から刀を引き抜き、実践すべく2体のスケルトンと再び対峙する。


 魔法を行使していたスケルトンも、2体のお供を連れて射程範囲に来ていた。


 相手の地魔法が飛んできたが、すばやいスケルトンのほうへと踏み出しつつ躱す。


 2体のスケルトンも素早さを活かして左右から攻める。


 右から攻めてきたスケルトンを横一文字に両断。

が、やはりすぐさま再生し始める。


 そんなことはお構い無しにすぐさま左にいるスケルトンの腕を斬る。


 握っていた武器ごとガシャンと落ちた所へ、回復魔術を相手に向けて行使する。


 するとスケルトンは火魔術を受けた時とは違い、骨の穴やら隙間から紫色の瘴気を放出し始めた。



 やがて放出しきると糸を切られた操り人形のごとく、ガシャガシャンと力なく地面に崩れた。


 効果は覿面(てきめん)のようだ。


 もう1体のスケルトンは上半身と下半身が繋がり再生が完了していた。


 ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、ノックスはそのスケルトンにも回復魔術を行使した。


 先程のスケルトンと同じく、こちらのスケルトンも崩れ去った。

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