聖なる日に一目惚れした女の子に告白する話
クリスマス過ぎてしまった····。処女作です!
12月25日といえば何の日かわかる人が多いだろう。
そう、クリスマスだ。
子供はサンタがプレゼントを届けにやってくるのを楽しみにカップルは恋人と楽しく過ごしクリボッチもなんやかんや一人であるいは家族と過ごし楽しむだろう。
俺、葉加瀬悠はこの聖なる日に一目惚れした笹木日向に告白する。
きっかけはふと隣のクラスを見た時だった。瞬間身体に電気が走った様な感覚に陥った。
バク、バク、バクっと15年生きてきた中で一番胸の鼓動が鳴った。
かわいいぃぃぃぃ!!!!!!と叫びたくなる気持ちを必死に抑える。
傍から見れば変なやつだったと思う。教室の前でかたまっているのだから。
「おーい。早くしねえと置いてくぞー」
俺の一番信用できる友達の黛司が俺を呼んでくる。
「ごめん。今行く」
体育なのでグランドに向かわなければならないことを忘れるくらいの衝撃だった。
「司、俺一目惚れしちゃったかも」
「えっ!? えぇぇえええ!!!」
「バカ、声大きいって」
「バカじゃないし、クラス一位だし」
そうこいつは頭がとても良くクラス一位を3連続取っている。ノリがよく頭が良いバカだけど。
「何話しているの?」
すると友達の範馬雪が話しかけてくる。雪なら良いかと思い話す。
「実は俺一目惚れした」
「えっ! だっ誰?」
「····名前知らない。隣のクラスの人」
名前すら知らない。なのに好きとか言っている自分が恥ずかしい。
「名前知らないんだw」
「すげえなw」
二人に笑われた。
「笑うなよ。てか急がないとやばくね?」
「「あっ」」
3人仲良く遅刻して怒られましたとさ
それからは毎日その子のことを考えていた。
その子の名前を聞くことについて3人で考えていると急に肩が重くなる。
「わっ! びっくりした? そんなに真剣な顔して何考えているの?」
女友達の加藤友梨奈だった。友梨奈にバレると絶対にイジってくるのでできるだけバレたくはなかったが正直に話す。
「へぇーあの悠がねぇ」
ニヤニヤした顔でこちらを見てくる。
その顔がウザかったので頭をチョプするとお返しに足を強く蹴られた。
名前がわからないことを話すと隣のクラスの女子とは全員某陽キャのSNSで繋がっているとのこと。
隣のクラスに顔を見に行って貰い某陽キャのSNSを紹介して貰った。
そして相手の名前がわかった。笹木日向さんという名前らしい。
まぁ名前をわかった所で話したこともないのでなんていう事もないけど。だけど名前を知れたし一歩前進!
そして友梨奈に話しを聞いたところ趣味が一緒らしい。歌い手と音ゲー大好きだった趣味が一緒とは運命かとさえ思う。
「日向ちゃん歌い手のメイ君好きなんだって」
「えっまじ! 俺もめっちゃ好きなんだけど!」
「それと音ゲーのプロ○カ好きなんだって」
「俺も好き! まさか笹木さんがオタクだっただなんて····」
友梨奈から聞いた情報を元に会話を考える。相手には俺が歌い手が好きなことやプロ○カが好きなことを伝えていてくれており。その手の話ができる友達がいなく欲しいと伝えている。(司や雪がいるが)
『よろしくー』←悠
『こちらこそ! よろしくー』←日向
『友梨奈から聞いたんだけど悠くんって歌い手やプロ○カ好きなの?』
『え、うん!』
『私も好きなんだ! また話そーね』
今日は遅かったのもあり相手は寝たのだろう。しかし自分の陰キャさに情けなくなる。
そして悔しさを胸に抱えながら目をつぶった。
それから一ヶ月後
『何曜日に一緒に帰る?』
『俺はいつでも空いてるで! そっちに合わせるー』
『うちもいつでも空いてるよー』
『じゃあ水曜日に一緒に帰ろー』
『オッケー』
こうして日向と一緒に帰ることになった。ちなみに相手の方からうちのことは日向でいいと言われたので俺も悠でいいと呼び捨ての関係になったのだ。(友達なら普通のことだが)
そして♤水曜日♤
すると友梨奈が声をかけてきた。
「今日、日向ちゃんと一緒に帰るんやなw」
「なっなんで? それを····」
このことは司と雪にしか伝えていなかったのに。もしかしてチクったのか?
「日向ちゃんに聞いたでw」
そうこいつは日向ととても仲が良くなっており俺よりも仲が良くなっている可能性が全然ある。
「頑張れよw」
「お、おう!」
てっきりイジられると思っていたので驚く。それでもニヤニヤとしているが。
授業が終わり日向が掃除を終わるのを今か、今かと緊張しながら待っていると司や雪、友梨奈が掃除の当番ではないのに帰っていなかった。俺は今日は一緒に帰れないと伝えているのだがと思いながら話しかける
「お前ら帰らないのか?」
「だって悠絶対に緊張してるだろ?」
「僕たちがいないとトイレにひきこもちゃうだろw」
「悠上手く話せないでしょw」
なんとこいつらは俺のために残っているんだと。そして緊張していることがバレバレだったらしい。
「そっそんなことねえけど?」
「なんで疑問形?」」
「それで隠しているつもりw?」
「それに私は愛ちゃんと一緒に帰るし」
愛ちゃんというのは田所愛のことで日向と常に一緒にいる女の子だ。容姿はかなりの美人だがキツイ印象があり実際とても鋭く睨みつけてくる。何故だかわからないけど。
この3人と話していると日向が掃除を終わったのか田所さんと一緒にこちらに向かって来る。
「悠ー掃除終わったよー」
今から二人きりと考えると心臓の鼓動が早くなる。
「あっうん! じゃあ帰ろうか!」
緊張して変な感じになってしまった。
友梨奈は田所さんと一緒に帰り前を歩いている。俺と日向の後ろに司と雪が歩いていて俺と日向はサンドイッチ状態だ。学校から駅まで徒歩10分位だが時間は一瞬で去っていった。
緊張しており話したことをなんとなくしか覚えていない。プロ○カの話や前の二人ってかわいいよねと話を振ってきたのに言葉がつまったりしたのをなんとなく覚えている。
そして日向と改札で別れた後に友梨奈や司、雪が話しかけてきた。
「どうだった?」←司と雪
「どうだったもなにも後を着いて来るなよ」←悠
「····たまたまだけど」
「話せた?」←友梨奈
「まぁ、ぼちぼち。お前と田所さんの事をかわいいよねと話を振られた時になんて言えば良いか分からなかった」
「それはかわいいねで良いじゃんか!」
「だってお前性格ヤバいし」
友梨奈は表面は私下ネタわかんないとか言っているが裏の顔は腐女子でかなりの女子オタクだ。それにかなり乱暴で男勝りの性格をしている。
「それは····ねぇ」
「だけど明日も一緒に帰る? って聞かれたけどもちろん帰るって言ったぞ」
「当たり前でしょ」
「金曜日勉強会をすることが決まったんだけど来て欲しい」
「良いけどどこで?」←友梨奈
「隣の教室」
「あっちも友達呼ぶらしいから。お願い。」
「オッケー」
☆金曜日☆
授業が終わり隣のクラスに集まる。メンバーは日向サイド 日向と田所さん。俺サイド 俺や司に雪そして友梨奈の4人だ。
「全員集まったしさっそく始めよ!」←日向
各自ノートや教科書を取り出し勉強の準備をする。司と雪が教える側になり分からないところを教えてくれる。
雪は授業中は寝て課題はまったくしないのに何故かクラス3位を取っている。テストの前の10分で教科書やワークをチラッと見るだけで高得点を取れるいわゆる天才型だ。
それから30分もしたら司や雪、友梨奈で黒板で絵しりとりをしていて自分の番ではなくなると勉強をしている俺たち(俺、日向、田所さん)の方に来て口を出すという流れを30分繰り返すと流石に絵しりとりに飽きたのか手袋を丸めてボールにしてキャッチボールや教科書を丸めてバットにして野球ごっこをして遊んでいた。
すると日向が
「スーパーにお菓子買いに行くけど誰かついてくる?」
というと田所さんが日向に見えないように俺の方を力強く睨みお前分かってるよな的な感じの視線を浴びせてくる。めちゃくちゃ怖い((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
「俺ついて行く!」
すかさず言葉を放つ。他の皆は行かないと空気を読む。友梨奈が空気を読めたのにとても驚いたが顔には出さず日向の後をついていく。
外に出るととても寒い。マフラーを巻いている日向はとてもかわいかった。
「いやぁー寒いね。悠は寒くない?」
「めっちゃ寒いw」
「マフラー貸そうか?」
「いや大丈夫だよ。そしたら日向が寒くなっちゃうじゃん」
日向の巻いているマフラーは正直巻きたかったけど俺のせいで日向が寒くなるのは嫌なので断った。
「そっか! 私が寒くなっちゃう」
日向はバカというか天然というかそんな所がある。
「気づかなかったの?」
「えへへ。気づかなかった」
なんだこのかわいい生物は?
「ところでお菓子は何を買う予定?」
「うーん。わかんない。スーパーに着いてから考える!」
徒歩5分位のスーパーは目に見える範囲で建っていた。
「あっスーパーだ。悠早く行こ! 置いて行っちゃうぞ!」
日向は小走りになる。
「ちょっと待って」
「やだ」
そう言うとスーパーに走って入って行った。俺も後をついて入って行った。
お菓子を買い終え教室に戻る。そしてポテチにコ○ラのマーチにポ○キー等その他にも様々なお菓子でお菓子パーティを決行する。
楽しい時間は一瞬で6時になると学校を出らなければなくなった。そこで勉強会兼お菓子パーティは解散した。
最後に日向がとんでもないことを言った。
「明日このメンバーで遊ばない?」
日向と遊べる! そう思うとニヤニヤする顔を我慢して
「遊ぼ!」
そう言うと皆も賛成してくれた。だが明日は講習があるのでが終わった後に遊ぶから日向の私服は見れない。気を取り直して予定を考える。
「何処で遊ぶ?」
「梅田とかどう?」←日向
「有りよりの有り」←司
「結局有りじゃんw」←雪
「確かにw」←俺
「あんたらお金はあるの?」←友梨奈
「あっ。新作のゲーム買わなきゃ(乙女ゲー)」←雪
「大丈夫。俺がいる。今回は何円?」←司
「えーっと····8000円位です」
「大丈夫。問題ない。来月には返してな」
「はい····」
♪土曜日♪
講習が終わり皆で梅田に向かう。梅田に着き女子達はショッピングモールで買い物をしたいと言いだす。
男である俺たちは黙ってついて行く。なお俺は日向と一緒に遊べるだけでとても楽しい。
女子達は服やカバン、コスメ等をとても楽しそうに見ていた。3人共見た目がとても良く様々な服はとても良く似合っていた。その中でも日向は一番かわいかった。俺の色眼鏡かもしれんがw
ショッピングが終わり次何処に行くか話していると田所さんが男子は何処か行きたいとこある?と提案してきた。俺達は遊ぶとなったらゲーセンで遊んでいるのでゲーセンと言うとそこに行くことになった。
梅田のナム○に到着し各自遊びたい機会に並ぶ。俺は某太鼓のゲーム、司と日向と田所さんはチュ○ニズム、雪と友梨奈はワ○カに並び遊ぶ。
全員1、2回遊ぶと遊ぶとそれぞれまた別のゲームを遊ぶ。司と日向はこの曲のここが難しい、ここのノーツの処理はどうするのかなど話していた。
雪と友梨奈はチュウニズムを今度は遊ぶようだ。俺は続けて太鼓を遊ぶ。
「ねぇこのゲーム難しいー。どうやるの?」←友梨奈
「それはここをこうしてああするだけ」←雪
「何言ってるんの? 全然分からんだけど」
「ごめん説明出来ない」
「頑張って! 雪!」
「〜〜〜〜〜〜」
雪は感覚派の天才のようで上手く説明出来ておらず頑張っている。
各自がゲームを楽しみゲーセンを出た。すると19時ななっており11月らしく暗くなっていた。今日はもう解散となり各自家に帰った。
『今日はとても楽しかった! また遊ぼー』
日向から某陽キャSNSに連絡がきた。
『また遊ぼー』
『25日って空いてる?イルミとか観に行ったりせん?』
深夜ということもありテンションがおかしくなっていたのか遊びに誘ってしまった。
『えっ良いじゃん! 遊ぼ!』
「うぇっ! おっしゃ!!!!」
思わず声に出た。
『昼からで良い?』←悠
『うん! 全然良いよー』
『じゃあそれでー』
『はーい。何処でご飯食べる?うちは何でも良いよー』
『俺も何でも良いよー。日向の好きな食べ物で良いよ』
『えっじゃあドーナツだけど···』
『俺は良いよー』
普段ドーナツ何か全く食べないのに日向効果で返事をしてしまった。
『ドーナツで決定!』
『そろそろ寝るね! おやすみー』
『うん! おやすみ』
✧月曜日✧
今日はテスト一週間前を切り課題をしなくてはならないこと等テストについての話しで帰り道は話していた。
「前回の中間テストの成績どうだった?」←悠
「うーん。平均位かなー」
「悠は?」
「全然ダメでした。欠点も取っちゃいました····」
「そんなことじゃダメだよ。今日通話して一緒に勉強する?」
「えっ! 良いの?」
「うん! 友達が進級出来なかったら嫌だしね」
「じゃあ頑張ろ!」
「おぉ!」
◀電車で帰宅中▶
家に到着
今日は日向と通話して勉強するということでとても楽しみだ! 課題なんて普段ならやりたくないが今日へむしろやりたいのだから不思議だ。
『一ページごとに伝えていこ。解らない所があったら言ってね。頑張って教えるから』
「うん! ありがとう!」
30分が経過し数学Iのページが半分を越したところで解らなくなり聞いてみるととても丁寧にわかりやすく教えてくれた。
やり方の書いたノートを撮って送ってくれとても助かった。司や雪は何でここが解らないのかを理解出来ないといった風にある程度賢い子からは評判が良いけど俺みたいなバカからは難しいと思われている。その点日向は昔相当なバカだったらしくバカのここが解らない原因などを知っておりとても解りやすかった。
日向と通話して一緒に勉強をすること14日。
テスト終わりに隣のクラスに行き日向を呼ぶ。
「日向テストどうだった?」
「うちはクラストップ10に入ったよ! 悠はどうだった?」
「俺は前回の29位から16位に大きく上がったよ! これも全部日向のおかげだ。ありがとう!」
(クラスは34人)
「こちらこそ! 悠と一緒に勉強をして楽しく取り組めたよ。それに人に教えることも勉強になった! うちの方こそありがとう!」
✳12月25日✳
12時に集合する予定だが緊張と心配で一時間早く着いてしまった。
するとそのすぐに日向が歩いて来るのが見えた。俺は最初自分が時間を間違えていて本当は12時なのかと疑ったが携帯を見ると11時3分となっている。
考えている内に日向と目が合う距離まで来ていた。日向は何故か驚いた表情を浮かべていた。
「おまたせ、待った?」←日向
「ううん、今来たとこ」←悠
「なら良かった! おはよう!」
「おはよう!」
「ねぇ悠今って何時?」
俺は急いでスマホを確認した。
「11時だけど····」
やはり壊れているのか? だが朝は何ともなかったぞ?
「やっぱり! 良かった····。うちの携帯が壊れているのかなぁって思ってて」
日向はほっとした顔をする。
「実は俺もw」
壊れているわけではなかったので一安心だ。
だがここで一つの疑問が浮かぶ。
「集合時間って何時からだっけ?」
「えっーと12時から!」
「今は11時だよね。なんで俺たちこの時間にいるんだ?」
「遅れちゃだめだと思って・・・・」
「俺もそんな感じw」
楽しみ過ぎて全然眠れなく緊張と心配で早く来てしまったことなど言えない。
「これからどうする?」
予定よりも一時間早く集まってしまったので時間があく。
「予定よりも早いけどドーナツ食べに行く?」
「食べに行こうか」
ショッピングモールにあるミ○ドに向かう。
「日向服めっちゃ似合ってる!」
ちょっとした事件がありちゃんと服装を見ていなかったけどとてもかわいい。地雷系の服装でより日向の魅力を引き出していると思う。
「ありがと! 悠もカッコいいよ!」
お世辞とわかっていても照れる。ちなみに服は友梨奈に選んで貰い一般的なオシャレにはなったと思う。
ミ○ドに着くと日向が5個も頼んだ。
「そんなに頼んで大丈夫?」
「当たり前じゃん! ドーナツは真ん中が開いてるからカロリーゼロなんだよ。知らなかったの?」
「ごめん。知らなかったw」
「それに甘い物は別腹だよ!!」
「そうすっねw」
日向はドーナツをとても美味しそうに食べる。あの笑顔を見ると癒やされる。
「次はクレープ食べたい! 行っていい?」
「うん。もちろん!」
ドーナツを食べただけでなくさらに甘い物を食べるのか····。さすが日向! 俺には出来ないことを平然とやってのけるそこに痺れる!憧れるゥ!(ちょっと変えてますがこの元ネタがわかる人は作者と友達ですw)
クレープ屋さんに着くとそこそこの人数が並んでいた。
「並んでるねー。どうする?」
「これくらいなら待っても良いと思う。それに日向は食べたいんでしょ?」
「うん! 食べたい!」
「なら並ぼ!」
「悠はクレープどうする?」
「俺はいいや」
話しているともうすぐ俺たちの番になる。日向はチョコバナナのクレープを買い、フードコートで食べる。
「はむ。もぐもぐ。美味しい!!」
「日向はホント美味しそうに食べるよな」
「美味しい食べ物を食べることが一番好きだから!」
日向はちっちゃくて細く何処にそんなに食べ物が入っているのか。本当に別腹に入っているのではないかと疑問に思う。
「次は服とか見に行く?」←悠
「うん! 見に行こ!」←日向
着いた店は地雷系の服が売っている店だった。
「どう? 似合ってる?」
「めちゃくちゃ似合ってる! 超かわいい!」
「そんなに褒められたら照れるよ····」
「本当のことだから····」
(尊い)←店員
「かわいい彼女ですね」←店員
「えっ。····付き合ってないです」
本当は自慢の彼女です。など言いたいが付き合ってるわけでなく何ならフラレて気まずくなる可能性の方が高いのでなんとも言えない。
「すっすいません。とてもお似合いでしたので」
(嘘だろ。あれで付き合ってないのかよ····)
日向の顔が赤くなる。怒っているのだろうか。
その後もいろんな服屋をまわって次はゲーセンに行くことになった。
二人で太鼓をしたりチュ○ニズムをしたりしていると一時間が経った。そして休憩に入る。
「日向は飲み物何か欲しい?」
「えっ申し訳ないよ」
「チュ○ニズム教えて貰ったお礼」
「そういうことなら····。悠と一緒の飲み物で良いよ」
「俺は水にするつもりだったんだけどそれでも良い?」
「うん!」
それから30分後にゲーセンを後にした。
これから難波に向かう。電車は人が少なく席に座る。当然隣に座るので心臓の音が聞こえないか心配になるくらいにはドキドキしていた。日向からは良い匂いがした。
難波に着くと夕方になっておりとても寒かった。それに今日は夜には雪が降るとのこと。更に寒くなるだろう。だが大阪で雪が降るのはとても珍しいのでとても楽しみにしている。
とりあえず目的である日本橋に向かう。
アニ○イトにメ○ンブックス、らし○ばん等を見て周ると8時になっていた。そこで買ったグッズを開けながら難波パークスに向かう。
「日向は誰当たった?」
「私はミ○ちゃんだった。かわいい! 悠は?」
「俺は天○司だった。日向好きだよな。あげる」
「えっ!!! 良いの!?」
「うんw」
「ありがとう! 大好き!!」
「うっ····あんまり人にそういうこと言うなよ」
相手にその気がないのはわかっているのに胸がときめいた。
「はーい」
「うーん。それじゃあミ○ちゃんあげる! これでお互いさまだね!」
「えっ良いの?」
「当たり前じゃん!」
正直天○司よりミ○の方が好きだから嬉しい。
難波パークスの中にある店でご飯を食べパークスの中を適当に歩いていると九時を過ぎていた。
イルミネーションを見に行く。階ごとにイルミネーションがあり一番上のイルミネーションが一番綺麗で俺はそこで告白するつもりだ。
「うわー綺麗だね!」
「うん! めっちゃ綺麗!」
雪も降っておりとても寒いがそんなことを感じさせない程にイルミネーションが綺麗だった。
「カップル多いねー」
「確かにw」
いたるところにカップルが見える。カップルが80%女子だけ15%男子だけ5%といった感じだった。
「そろそろ最上階だねー」
「そっそうやな」
「ん? どうしたの?」
「寒くてw」
「なるほど」
もう告白間近になり人生で一番緊張していた。
「ねぇ悠。お手洗いに行っても良い?」
「もちろん!」
最上階の1段下はパークスに繋がっている。最上階はイルミネーションだけになっている。
この隙に仲の良いグループにラ○ンを送る。
悠 |今から告白。チキりそう····
|
司 |まだ言ってなかったんだ。頑張れ!!
|
悠 |今から言います。頑張る。
|
司 |頑張れ!!!!!!
|
雪 |頑張れー
|
友梨奈|頑張れ!
|
悠 |ひよっているやついねえよなぁ!!?
|
友梨奈| ファイト!!!!
|
司 |いねえよなぁ!!?
|
雪 |頑張れー
「お待たせー」
「全然良いよ!」
ついに決着を決める。
「あのイスで休憩しない?」
「うん! じゃあしよっか!」
イスに座ると話しを切り出す。
「大事な話しがあるんだ」
「えっ!?」
俺、葉加瀬悠はこの聖なる日に一目惚れした笹木日向に告白する。
「俺は、日向のことが好きです。付き合ってください」
事前に用意していたセリフは緊張で吹き飛ぶ。
「····うちで良いの?」
「俺は日向が良い」
「うちで良いなら付き合ってください」
照れている日向の顔は今まで見た中で一番かわいかった。
俺は告白が成功すると思っていなかったので困惑し、日向は告白されると思っていなくて困惑している。そこには二人共困惑しているカップルが誕生した。
それは12月25日聖なる日、雪が降るホワイトクリスマスの日に起きた出来事だった。
見てくださって本当にありがとうございます!!
できるだけ関西弁が出ない様に気をつけました。