013.www
「なんか怪しいなぁ」
その台詞が何を思っての台詞かわからなかったが、そろそろ起きないとまずそうだ。
目を開けると、優里はすぐ近くに立っていた。
うはっwww
絶対領域間近wwwwwwww
たまんねwww
しかも、もう少し体をずらせば絶対領域の境界線を越えた向こうまで見えそうだった。
モゾモゾ。
あと少しw……。
「何してんの?」
急にかけられた声で上を向くと上半身だけ身をよじった優里がこっちを見ていた。
「今起きた」
ちょっwww
自分で言うのもなんだけど、苦しいwwwww
「起きてたなら、いいなさいよ」
俺は素直に起きあがった。
何言われるか考えると、ちょっと涙目になる俺。
さらばリア充ライフ!
女子の痛い目線を避けるためにトイレの中でお昼ご飯を食べる俺の姿が目に浮かんだ。
起き上がった俺の後ろに優里が座る。
俺はベッドの後ろのほうを向き、優里はベッドの端に腰掛けているため、視線は合わない。
「……ごめんね」
突然に謝ってくる優里。
なに?w
謝るの俺のほうwwww
「やっぱりショックなんでしょ?」
なんのこと?……
あ!
エロゲ返してwwww
さっきの龍造寺の雰囲気に流されて忘れてたw
「具合が悪くなるほどショックなわけじゃないよ」
これはホント。
俺はいたって元気www
「ちょっと貧血気味だったから、横になってたんだ」
「それならいいんだけど」
ここで「でも、エロゲ返すねw」って流れ希望w
「あのさ」
まだ言いたいことがあるらしく、優里は言葉を続ける。
「なに?」
横を向いても優里の表情は俺の視界には入らない。
「ホントは怒ってる?」
怒る?wwww
怒られるの俺のほうだと思うけどwww
女心はわからんwwwwww
「怒ってないよ」
いつもやさしい俺はジェン(ry
「でも、保の宝物を勝手に……」
優里の口に人差し指を当てる。
ちょっとキザな行動に優里は驚いたようだ。
「優里の好きにしていいよ。別にゲームがなくたって大丈夫だから」
うはっwwww俺w心にもないこと言ったwwwwwwww
でもカッコイイwww
「くすっ」
優里はその小さな肩をすくめて笑うと、優里の口に当てている俺の手を両手で包んだ。
「やせ我慢してる」
当たりwww
全部見抜かれてるwwww
女の勘ww
やばすぎるクオリティwwww
「でも、そんな保もかわいいから、返さないでおくね」
うはっwww可愛すぎて憎さ100倍wwwwww
優里が鬼に見えるwww
「それに慶子といい雰囲気だったから、不純異性交遊の罪で没収期間延長ね」
なぜ?wwww
でも、龍造寺とそんなにいい雰囲気だったの?w
もしかして龍造寺フラグも立ってた?wwwww
うはっwww
俺、「うはっwww」って言いすぎ。ウザイwww
そんなことをしていると、午後の授業の予鈴がなった。
「そろそろ戻る?」
俺は平静を装って言った。
「そうだね!」
優里は元気よく立ち上がった。
どうやら機嫌良くなったみたいだ。