龍との出会い
唐木は第二の人生のピンチに遭遇していた。
今、目の前には、自分の体の何十倍、何百倍...。下手したら何千倍もあるようなドラゴンに見つめられていた。
「あうああうあー!」
“食うならさっさと食え!”
舌がうまく回らない、赤子特有の喋り方で唐木は、必死に応戦していた。
「ガグァ...グガア...」
??
とても目の前の凶暴そうなドラゴンからは想像できないような慈悲のこもったような鳴き声だった。
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【特殊スキル龍語を獲得しました】
は?
脳内で某スマートフォンのお手伝い機能si○iを彷彿とさせる声で再生された。
【ステータスを確認しますか】
ステータス?あのゲームでありがちなやつか?
徐に唐木は、ステータスと頭の中で念じた。
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種族:人間(?)
呼称:唐木 龍輝
性別:男
年齢:1歳
状態:通常
Lv. :1
HP. :5/5
MP. :50/50
攻撃力:3
魔法力:3
防御力:2
素早さ:1
特殊スキル:
【龍語:LvMAX】【ステータス】【アドバイス】【スキルスチール】
通常スキル:
称号スキル:
【つまらない男】
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ゲームのまんまかよ...。
赤子にしてはMP高い気がするけど、そんなことないのかな?
いや、そもそもつまらない男って称号なんだよ。
つまんなくて悪かったな!
《アドバイザー》 称号スキル:【つまらない男】は、つまらない男に送られる称号です。
またあの声だ...。
ってやかましいわ。
唐木は心に傷を負った気がした。
今のは【アドバイス】って特殊スキルの声か?
《アドバイザー》 そうです。
なるほど...。
ステータスって任意の生物のも確認できるのか?
《アドバイザー》 相手を目視した状態でステータスを念じれば発動します。
さっそく唐木は目の前にいるドラゴンに、ステータスを発動した。
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種族:ドラゴン
呼称:テュムート
性別:女
年齢:5230歳
状態:衰弱
Lv. :3400
HP. :6500/6500
MP. :84200/86000
攻撃力:3400
魔法力:8200
防御力:6700
素早さ:8500
特殊スキル:
【龍魔法Lv.MAX】【古龍魔法Lv.MAX】【念話】【龍の牙】【龍の爪】【ステータス】【人化】【成長促進】
通常スキル:
【火属性魔法Lv.MAX】【水属性魔法Lv.MAX】【土属性魔法Lv.MAX】【光属性魔法Lv.MAX】【闇属性魔法Lv.MAX】【重力魔法Lv.MAX】【治療魔法Lv.MAX】【威圧】【飛翔】【自然治療】
称号スキル:
【龍】【古龍】【伝説の古龍】【龍の母】【聖なる龍】
【慈悲溢れた龍】
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!?
強すぎるだろ...。
いやでも、称号スキル【慈悲溢れた龍】ってくらいだから人は襲わないのか?
「そろそろいいかしら?」
!?
まさかと思い、声のある方を見ると、龍が喋っていた...。