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プロローグ
今日も退屈だ...。
少年は、どこにでもいる平凡な高校3年生。毎日同じことの繰り返しに疲れていた。
ある日いつもと同じように授業をさぼり屋上で寝ていた。すると足音が聞こえ目を覚ました。
同じクラスの、たしか...だめだいつも1人で人間関係を疎かにしていたため名前が思い出せない。
...........。
「ちょ、おいっ!」
体が咄嗟に動いた。いつもならこんなことはしない。でもなぜか動いてしまった。
屋上から飛び降りる寸前だった少女の腕を引っ張りこちらら側に引っ張った。...まではよかった。
「え?」
少年の体は宙を浮いていた。少女はひどく驚いた顔で何かを叫んでいる。
あっ...おれ死ぬんだ。
少年“唐木 龍輝”は走馬灯を見ていた。
小中高と友人も作らずつまらない毎日を送り人生を送っていた。
なんだよっ...走馬灯もつまんねえな...。次生まれるなら退屈しねえ毎日がいいな...。