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真剣に読まないように。

ぼくの、おみやげ。

作者: caem

真剣に読まないように。


 誰にも気づかれないように、そうっと。


 靴下のなかへと偲ばせた。


 スヤスヤと寝息をたてる、幼子の枕元で。




「はぁはぁ、はぁはぁ、はぁはぁ……ッ」



 床下までたどり着くような、見事な白髭がしっとりと濡れている。


 真っ赤な装いの初老 ―― サンタクロース。


「旦那ァ、早くしてくださいよォ」


 待ちぼうけを喰らう赤鼻のトナカイは、懐から煙草を取り出し――


 まるで寒さと暇をもてあますように。






「ホッホッホ……いざ、ゆかん」



 忙しいのはこの時季だけとはいえ。


 滲む汗を拭い、次なる場所へと赴く。




 いまどき無い、煙突。




「「 そこのキミ、止まりなさい!!」」



 けたたましいサイレンが木霊した。



「かっ飛ばすぜぇぇぇ!!」


 ぶおん、ぶおん、ぶろろろろーー。


 パラリ、パラリラ。


 パラリ、パラリラ。



 

「世炉死苦ゥゥゥッ!!」




 プレゼントを配るのは、正直しんどい。



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― 新着の感想 ―
[良い点] やられた感MAX!!www 面白かった☆彡 [一言] こういう一般に『アホだ』とか言われる分野の作品が、とてもおもしろいし、実は立派だと思う。 笑いは素敵です (*´▽`*)b gj
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