第三話 〜いざ紅魔館へ〜
この作品は東方projectの二次創作作品です
既存キャラとオリキャラとの絡みが多々あります
森を抜けて、広い道に出た。あとは湖目指して歩くだけ。莉音は幻想郷巡りの最初の目的地、紅魔館目指して歩き出した。
歩いていると、空に黒い球体が漂っているのを見た。その球体は木にぶつかると消え、中から少女が現れた。金髪に紅いリボン、黒い服を着た少女だ。少しふらついていた為、不安になり声をかけた。
「あの、大丈夫ですか?」
「あう〜…ん?あなたは誰だ〜?」
「えと…半人半妖の駆雷莉音といいます」
「聞いたことない名前なのだー。あ、私はルーミア。妖怪なのだー」
なんだか危ない雰囲気はなかったので安心した。
「ルーミアさん、ですか」
「そうなのだ〜。あなたはこんな所で何をしているのだ〜?」
「実は…」
莉音は紫に課せられた使命のことを話した。
「へー、半人半妖の地位の確立かー」
「はい、そのためにまず、紅魔館へ…」
「そーなのかー。あ、紅魔館はこの道を真っ直ぐ行けば見える湖の畔に建ってるのだー」
それは地図を見たから把握していたが、肝心の見た目がまだわからない。
「あの、紅魔館ってどんな見た目なんですか?」
「んー…紅くて窓が少ないお屋敷なのだ」
紅くて窓が少ないお屋敷…か
「わかりました。ありがとうございます」
「いいのだ〜用件なら門番に言えば通してもらえるはずなのだー」
「門番さんもいるんですね。わかりました」
「とにかく頑張るのだ〜!しっかり使命を果たすのだー!」
「はい!頑張ります!」
そう言ってルーミアと別れた。あんな感じの妖怪ばかりならなぁと思いながら莉音は歩き出した。
しばらく歩いたところで道が開け、湖が現れた。見渡すと、向こう側に紅い建物が見える。ルーミアの言ったことと一致する為、あれが紅魔館だと確信した。湖を真っ直ぐ行けば最短だが、莉音は空を飛べないし、泳げない。だから周りを歩いていくことにした。
涼しい風を受けながら歩いていると、どこからか声をかけられた。
「おい!そこのお前!」
「ん?」
辺りを見たが、誰もいない
「え…誰?どこ?」
「ここだー!」
元気いっぱいの声と共に何かが草むらから飛び出てきた。
「うわっ!?」
「へへーん、驚いたか!」
飛び出てきたのは青のワンピースを着た少女。背中には結晶のようなものが左右三つづつ付いていた。
「えと…誰ですか…?」
「あたいはチルノ!最強の妖精だー!」
「さ、最強の妖精!?」
森に篭っていた莉音が妖精の強さを知るわけがない。故にチルノの言葉を真に受けてしまう。
「そうだ!!あたいは最強だ!お前見たことない顔だな。でも関係ない!あたいと勝負しろ!」
「え!?」
チルノの言葉を真に受けた莉音は最強の妖精に勝負を挑まれ、死を覚悟していた。
「そんな…勝負なんて…」
「つべこべ言うなー!いくぞー!」
「えー!?」
チルノは一枚のカードを取り出し、掲げた。
「氷符『アイシクルフォール』!」
すると弾幕が展開され、氷でできた弾が辺りに散った。
「わあぁぁ!!?」
どうすればいいか分からず、莉音はしゃがみこんでしまう。が、全く体に当たる感覚が無く、恐る恐る顔を上げると、周りに弾幕は張られているが、莉音の所には全く弾が来ていなかった。莉音はチルノの前に立っていた為、アイシクルフォールの「正面安置」に入れたのだ。
そのまま時間切れになり、周りの弾幕が消え去る。
「お前…中々やるな!」
「え…」
訳が分からず困惑する。自分は弾が来ない安全地帯に立っていただけなのに…
「でも、次は簡単にはいかないぞ!」
「まだやるんですか…?」
「当たり前だー!あたいは最強なんだぞー!」
そう言い放ちまたカードを一枚掲げた。チルノの言葉通り今回は安全地帯なんて無いかもしれない…そう思い身構える。
「雹符『ヘイルストー…」
「チルノちゃん待った!!」
チルノのカード宣言は一言で遮られた。声のした方を見ると、青のワンピースを着た緑髪の少女がいた。
「大ちゃん!?今いいとこなんだよ!」
「いきなり人を襲っちゃダメでしょ!また霊夢さんにお仕置きされちゃうよ?」
「え…霊夢にお仕置きされる…?やだぁ…」
「でしょ?じゃあやめよ?」
「はぁい…」
こうしてチルノとの(一方的な)弾幕勝負は幕を閉じた。そしてお互いに改めて自己紹介
「チルノさんと大妖精さん…ですか」
「はい。チルノちゃんが迷惑をかけました…」
「いえいえ、大丈夫ですよ。ちょっとびっくりしただけですから」
とは言ったものの、死を覚悟したのは事実。安全地帯がある弾幕で死を覚悟するなんて、自分が情けなくなった。
「半人半妖の地位の確立ですか…大変ですね」
「大ちゃん!なんだ?『はんじんはんよーのちーのかくりつ』ってなんだー?」
「ちょっと難しいことだよ〜」
「おー!じゃあお前凄いやつなのか!?」
「いや、それほどでも…」
「ほら、チルノちゃん、あまり引き止めちゃうと迷惑だよ」
「ん、そうだね」
そう言ってチルノと大妖精はふわりと宙に浮いた。
「では莉音さん、頑張ってくださいね」
「また弾幕勝負しようねー!」
二人はそう言ってどこかに飛び去った。二人を見送った後に莉音は再び歩き出した。今日はまだ三人としか接触してないが、みんな個性的で、これからの出会いに莉音は大いなる期待を抱いた。
そしてついに紅魔館の近くに着いた。洋風な作りの立派な紅いお屋敷だ。莉音は少し緊張しながらも、使命のため、紅魔館の門へと歩いていった。
どうも、作者のよっしー兄貴です。東方雷双歴第三話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。正直、ルーミアとチルノの話し方があってないような気がしてなりません()
さて、今回は紅魔館道中のお話でした。ルーミア、チルノ、大妖精と接触しましたね。今後もこんな感じで既存キャラとの接触は増えていきます。さらに今回サラッと莉音が飛べないこととカナヅチなのが判明しました。これらを克服することはできるのか…
次回から紅魔館内でのお話になります。果たして莉音くんは上手くやっていけるのか…
次回もよろしくお願いします〜




