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東方雷双歴   作者: よっしー兄貴
番外編 〜平凡な日常の章〜
29/29

番外編第三話 〜入浴中も仲良しなんです〜

この作品は東方projectの二次創作作品です

今回のお話はお風呂回、かつ男の子同士です。苦手な人はブラウザバックすることを強くおすすめします

「お兄ちゃん、お風呂沸いたよ」


寝転がって本を読んでいる莉音(りおん)にセンが言った。


「ん、わかった」


莉音は本にしおりを挟み、体を起こした。


「じゃあ、着替え持っていくから、先に入ってて」


「はーい」


センは先に風呂場へ向かった。莉音とセンはいつも一緒にお風呂に入る。これもセンから言い出したものだ。莉音も拒否したりはしなかった。男同士だし、仲もいいのは自覚がある。

莉音はタンスから二人分の寝間着を持って風呂場へ向かった。既にセンは湯船に浸かっているようだ。莉音も服を脱いで浴室に入った。


「早くー」


「すぐ入るよ」


莉音も掛け湯をして湯船に浸かった。その上にセンが座った。センは莉音の脚の上が好きらしい。座る時に莉音の顔に当たらないように尻尾を前に持っていくのは彼の気遣いだろう。


「温かいね〜」


「だね〜」


センが莉音にもたれかかってきた。すぐ側に綺麗な銀の髪が見える。


「センの髪、やっぱり綺麗だな〜」


「そう?」


「うん。綺麗な銀色で」


「ありがと!僕はお兄ちゃんの髪も好きだよ」


「本当?ありがとう」


「でも、半人半妖ってのでこんなはっきり髪色分かれたりするのかな?」


「ん?うーん…?」


莉音は自分の髪を指で弄ってみた。右は黒、左は黄色の髪。半分は母の、半分は父のと同じ色の髪だ。


「多分、普通はこんな感じにはならないと思う。でも、僕はこの髪色で良かったと思うよ」


「確か、お兄ちゃんのお父さんとお母さんの髪の色なんだよね」


「うん。今はお父さんもお母さんも居ないけど…僕の記憶にはちゃんと居るから!」


「僕もお兄ちゃんみたいに強くなりたい…」


「え?」


「僕なら親が居なくなったら挫折しそうで…」


「立ち直るまで色々あったけどね…」


話に区切りがついたところで、体を洗うことにした。センは莉音に体を洗われるのが好きらしく、毎回体を洗っている。


「やっぱりお兄ちゃんに洗われるの好き」


「本当?嬉しいな〜」


「なんか優しい感じで、安心できる」


「そうか〜。ありがとう!」


桶どお湯をかけて泡を流した。それから莉音が自分で体を洗い始めた。


「そういえばさ」


「ん?」


「センの体つきさ…なんか僕っぽい気がするんだけど」


センの体を洗う時に直に体に触れるからわかる。何か自分の体格と似てる気がしてきた。


「やっぱり?」


「え…何『やっぱり?』って」


「僕、人間の姿になる時にイメージしたのお兄ちゃんだから」


「…!?」


莉音はセンの一言に固まった。


「それ…どういう…?」


「人間の姿になる時はイメージしながらやると上手くいくんだよ。で、その時近くにいたのはお兄ちゃんだし、僕も男だし…」


「だから似た姿になった…ということか」


「うん!」


「なるほどね。なんか…嬉しいな」


しかし違う点は勿論ある。髪や目の色、耳の形、それにセンには尻尾がある。純粋な雷獣が人間の姿になったからあるものなんだろう。

莉音も体を洗い終わり、またさっきと同じ体勢で湯船に浸かった。ふと上を見上げると、窓から綺麗な月が見えた。


「月、綺麗だね」


莉音が呟いた。


「本当だ。綺麗…」


少し間を開けてからセンは答えた。


「お兄ちゃん…知ってる?」


「ん?」


「『月が綺麗ですね』ってね、告白の意味もあるんだって」


「告白?」


「うん。なんでも、外の世界の偉い人が言ったことらしいよ…」


「知らなかった…」


「だからさ…」


センは体ごと莉音の方を向いた。頬が少し赤い気がする。


「そういう意味かと思った……」


「……?……!!」


意味がわからなかったが、すぐに理解した。要は莉音がセンに愛を伝えた、そう捉えてしまったらしい。


「いや、違う!違うくて…」


「うん、大丈夫、わかってるよ。普通に綺麗な月を見た感想だってのも…」


「うん、うん!そうそう!」


「それに僕ら男同士だし…」


「そうそう!!」


「うん。よし、大丈夫、もう大丈夫」


センは一度深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。


「早とちりしちゃったよ…」


「こっちまで焦っちゃったじゃないか…」


センはまた莉音の脚の上に座った。


「でもさ」


「ん?」


「お兄ちゃんは僕のこと好きでしょ?」


「…!!!!」


わかってる。これは「Love」の意味の好きではなく「Like」の方の好きだということはわかっている。しかしさっきのセンの発言もあり、確信が持てない。


(どうなんだ…?これは普通に『兄弟として』好きって意味だよね…でもさっきセンは『そういう意味かと思った』って…うあぁ…どうなんだ…)


莉音はセンを後ろから軽く抱きしめながら


「好き…だよ……」


と呟いた。


「…お兄ちゃん?」


「うん…大丈夫。兄弟として…だよね…?」


「それ以外になんの意味が…?」


「だよね…うん…」


「あの…本当に大丈夫?」


センは莉音の顔を見てみた。頬を真っ赤に染めている。そこで思ってしまったことが…


「お兄ちゃん、ひょっとして同性でもいけr…」


「は!?違う!!違う!!!!」


「いやいや、否定するわけじゃないよ。愛のかたちは様々だし」


「だから違うって!!」


「気にしないで。僕はお兄ちゃんが誰を好きになってもお兄ちゃんの弟だよ」


「違うってば!!そもそもこういう雰囲気になったのはセンが早とちりしたからで…」


「あーあー!なーんにも聞こえなーい」


取り乱す莉音をセンはおちょくり倒した。割と楽しみながらおちょくってしまった。


「この…!」


「ゴメン、おちょくりすぎた」


「え?何いきなり」


飽きたようだ。センは莉音をイジるのをやめた。


「ちょっと調子乗っちゃったかも。ゴメンね」


「わかればいいんだ…」


「でもさ…」


「うん?」


「裸で抱かれるのは…恥ずかしいよ…」


さっきから莉音はセンを抱きっぱなしだ。莉音はハッとしてセンを離した。二人して顔を赤くする。


「お風呂上がろっか……」


「うん……」


二人は無言のまま風呂から上がった。その後も気持ちが落ち着かないまま二人は眠りについた。

東方雷双歴番外編第三話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。BLじゃないです。兄弟愛です。

言い訳させてください。正直、後半がこんな雰囲気になるとは思わなかったんですよ。でも何を血迷ったのかあんな雰囲気にしてしまったんです。本当に申し訳なく思っております…

でもこういうやり取りができるくらい彼らは仲良しなんです。普段から一緒に寝てるし、お風呂にしても体洗ったり莉音がセンを脚に乗せて湯船に浸かるのは普段からなんです。それだけはどうか…今後もイチャイチャ(?)していても「BLじゃねーか!BLタグないのにBLすんなよ!」じゃなくてちょっと兄弟愛がすごいって思ってもらえるとありがたいです。


兄弟愛がすごいってBLとはまた違う…よね?違っていてくれ…

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