表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方雷双歴   作者: よっしー兄貴
本編 〜幻想巡りの章〜
18/29

第十八話 〜天子の策と特訓と〜

この作品は東方projectの二次創作作品です

既存キャラとオリキャラとの絡みが多々あります

夕暮れ時、沈みかけの太陽が雲海を橙に染めている。


「では、今日はここら辺で終わりましょう」


「はい…あり……ありがとう…ございました……」


慣れないことを一日中やった莉音(りおん)は既にクタクタだ。


「莉音、汗かいたでしょうし、先にお風呂入って来ちゃいなさい。衣玖(いく)、莉音のご飯用意しておきなさいよ」


「わかりました…」


「わかりました」


家に入ってからは、それぞれ莉音は風呂場に、衣玖は台所へ向かった。天子は庭へ行き桃を一つ取り、衣玖のところへ向かった。


「衣玖、これ皮剥いてだしてあげて」


「桃ですか」


「えぇ。デザートにはピッタリでしょ?」


「ですが、デザートなら他にもありますよ?桃アイスやフルーツゼリーなんかもありますし…」


「ダメ。この桃をだして」


「? わかりました」


衣玖は桃の皮を剥き、食べやすい大きさにカットして皿にのせた。夕飯の時、莉音はなんの疑問も抱かずに食べたが、衣玖はなぜ天子が桃を半ば無理矢理用意させたのかは謎だった。

次の日、特訓の休憩中


「莉音、はいこれ」


「え?あ、ありがとうございます」


天子は切った桃が乗ってるを莉音に手渡した。


「これは…」


「差し入れよ。これ食べて特訓頑張りなさい」


「ありがとうございます!」


莉音は桃をよく味わって食べた。甘くて美味しい桃だ。


「ごちそうさまでした」


「はーい。じゃ、頑張りなさいよ!」


「はい!」


莉音は特訓を再開するためにまた外へ出ていった。


「よし…これを続ければいけるわ…」


_______________


特訓開始から一週間…


「まだまだですね。もっと抑えれるようにしましょう」


「はい…わかり……ました…」


特訓開始から二週間…


「体力はついてきたんじゃないですか?前よりへばらなくなりましたよ」


「そうですか?ありがとうございます!」


特訓開始から三週間…


「はい、差し入れ」


「…」


「どうかした?」


「あの…流石に毎日差し入れで桃だとそろそろ飽きてきちゃうのですが…」


「つべこべ言わず食べなさい」


「えぇー…」


(変化はそろそろ現れるはずだからね…もう少しよ、莉音)


そして、特訓開始から四週間…

莉音は雷の強弱を完璧にコントロールできるまでに成長した。


「すごいです!雷の制御がバッチリできていますよ!」


「やった!僕もついに…」


「おめでとうございます。これくらいできれば護身のために撃っても大丈夫だと思いますよ」


「本当にありがとうございました!天子さんにも挨拶してきますね」


「でしたらご一緒しますよ」


衣玖と莉音は一緒に天子の部屋に向かった。


「失礼します。総領娘様、莉音さんの特訓の件ですが…」


「終わったのね」


「はい。完璧です」


「ふふっ…これも私のおかげね」


「え?」


「?」


莉音と衣玖は天子の言っている意味がよくわからなかった。天子は基本、特訓を見ているだけだったのだ。


「莉音、私があなたに差し入れしたもの、わかるでしょ?」


「桃…ですよね」


「そう。でもあれはただの桃じゃない」


「え?」


「あれは天界にしかない桃よ。しかもそれを品種改良したものなの」


「それと今回の特訓には何か関係が…?」


「大ありよ。あれは妖力の流れを調節できるもの…あれをあなたに食べさせたのは、妖力の流れを半身から全身にする為よ」


「えっ!?そ、そんなことが…できるんですか!?」


「できたからあなたは雷を制御できた。半身に集中していた妖力を全身にやれば少しは撃つ力も弱まる…でしょ?それに右手からも雷を撃てるようになったんだからプラス要素しかないでしょ?」


天子はドヤ顔で言った。


「そのために毎日桃を…」


「そういうこと!上手くいってよかったわ〜」


「では、こちらの特訓の意味は…?」


「あったわよ。莉音が雷を抑える感覚を掴むのにはピッタリよ」


「…しかしおいしい役をしましたね…総領娘様」


「…だってぇ…これくらいしかぁ…」


天子は目を逸らしながら言った。


「と、とにかく!衣玖も莉音もお疲れ様。二人共今日はゆっくり休みなさい。莉音は明日出発ってことで!はい、解散!」


そう言われ、衣玖と莉音は部屋を出た。言われた通り、今日はもう休むことになったので、莉音は借りてる部屋に戻り、明日のために身支度を整えていた。


「あ、そうだ。次の目的地は…」


莉音はリストを取り出し確認した。本来は守矢神社(もりやじんじゃ)に居るはずだったので、守矢神社の次の場所を確認した。


「次は…命蓮寺(みょうれんじ)…ですか」


名前から察するにお寺なのはわかった。だが、なぜそこなのかは全くわからない。


「場所もわからないや…明日聞いてから行こ」


次の日

衣玖がお見送りをしてくれた。天子はまだ寝ているようだ。


「総領娘様には私から伝えておきますのでお気になさらず」


「ありがとうございます。それと…命蓮寺ってどこにあるかわかりますか?」


「命蓮寺ですか…詳しい場所まではわかりませんね…あ、なら守矢神社の方に聞いてはどうですか?」


「そうですね。一応挨拶しに行こうと思っていましたし」


「それがいいと思います。では、道中気をつけてくださいね」


「色々とありがとうございました」


衣玖にお辞儀して、莉音は天界から飛び降りた。雲を抜け、守矢神社を目指して飛んだ。そんなに距離は離れていなかった。


「あの…早苗さん…」


境内に居た早苗に声をかける。


「あ、莉音さん!大丈夫でした!?」


「大丈夫というか…色々してもらいましたよ」


それから莉音は天界でのことを早苗に話した。


「なるほど…私がやろうとしていたことは全てそっちが…。流石は天人様ですね」


「はは…。それと、聞きたいことがあるのですが…」


「はい?」


「命蓮寺って場所わかりますか?」


「命蓮寺…あぁ、人里の近くにあるお寺ですね。人妖共に受け入れているお寺ですよ」


「では、人里の方に行けばいいんですね?」


「そうですね。あ、ひょっとしてすぐ行きます?」


「はい」


「あら…もっとお話したかったですが…仕方ない。気をつけて行ってくださいね〜」


「ありがとうございます」


早苗にも挨拶を済ませ、守矢神社を出発した。なぜ人里の次に命蓮寺に行かせなかったのか、それが疑問だった。ひょっとしたら(ゆかり)が気まぐれで書いたリストだからなのかもしれない…。なんてことを考えながら人里の近くにあるという命蓮寺を目指した。

作者のよっしー兄貴です。東方雷双歴第十八話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。天界編おしまいです。いくてんが全力でサポートしてくれましたね。

天界の桃は体が固くなるという設定しかありませんでしたが、品種改良ということでその桃が大きく影響しました。都合よく使ってしまい申し訳ない…

次回は命蓮寺でのお話です。ちょっとの絡みになることを把握しておいて下さい…番外編でまた来ますよ。

次回もよろしくお願いします〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ