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東方雷双歴   作者: よっしー兄貴
本編 〜幻想巡りの章〜
17/29

第十七話 〜雲の上の地、天界へ〜

この作品は東方projectの二次創作作品です

既存キャラとオリキャラとの絡みが多々あります

「ん…?」


気絶から目が覚めた莉音(りおん)。そんな彼が一番に目にしたのは雲だった。


「…?……えっ!?」


「うえ!?起きた!」


全く今の状況が掴めなかった。なぜ自分が雲の上にいるのか、なぜ担がれているのか…


「家に着くまで起きないと思ってたのに…」


「だ、誰ですか!?」


「詳しい事は着いてから話すから。大人しくしてないと危ないわよ」


危ないと言われた上に、体に痛みもあったので大人しく言うことに従った。


しばらく(担がれながら)飛んだ後


「着いたわよ」


と声をかけられた。目的地に着いたようだ。


「あ、お帰りなさいませ総領娘様(そうりょうむすめさま)


「ただいま衣玖(いく)。さっそくなんだけど、この子の治療してくれる?」


「え?総領娘様、誘拐でもしてきたんですか?」


「なわけないでしょ。後でゆっくり話すから」


担がれてたまま部屋に運ばれ、敷かれた布団の上にうつ伏せで寝かされた。


「それで、どう治療すればいいのですか?」


要石(かなめいし)で潰したから…うん、腫れてる部位に湿布貼ればいいんじゃない?」


「総領娘様…弱いものいじめの上に誘拐…」


「だから違うってば!事故よ事故!それにここ(天界)に連れてきたのにもちゃんと理由があるんだから!」


「はいはい…それで、要石で潰したのに湿布だけで大丈夫なんですか?」


「大丈夫よ。この子半人半妖だし、再生力は高いはずよ。そうでしょ?」


青髪の少女が莉音の顔を覗き込みながら言った。


「はい…多分…」


「だって」


「そうですか。なら、湿布貼るので上脱がしますね」


「はい…」


少し体を浮かせ、紐を解いて道着を脱いだ。


「道着に血が付いてたのに傷口は塞がってますね」


「だから湿布でいいってば…」


「そうですね。では貼りますよ。ちょっとヒヤッとしますよ〜」


衣玖は莉音の背中に湿布を貼った。


「うん、いいんじゃない?」


「では、私は道着洗ってきますね」


「あー衣玖、それ他の人に頼んで。あなたはここに居て」


「なぜです?」


「連れてきた理由にあなたが大いに絡んですから」


「はぁ…わかりました」


「それじゃ、一つづつ話していきましょうか」


少女は莉音の前に座った。


「私の名前は比那名居天子(ひななゐてんし)。この天界にすむ天人よ。あなたのことについては早苗(さなえ)から聞いてるから」


「早苗さんから?」


「えぇ。で、ここに連れてきた理由だけど、あなたが特訓していたこと、それをマスターするにはこっちの方がいいと思ったからよ」


「それって…?」


「あなたが雷の制御を覚えるために雷を乱射していたのは聞いたわ。だから、雷使える人に教わった方がいいでしょ?」


「それで私…ですか」


莉音の横にいた衣玖がぼそっと言った。


「そう。できるでしょ?」


「多分…」


「ならいいわね。じゃ、明日から始めてね」


「わかりました」


「莉音も、そのケガ今日中に治しておきなさいよ」


「はい…」


「よし。それじゃ衣玖、あとは頼んだわよ。私はみんなに伝えておくわ。ついでに道着も頼んでくるわね」


そう言って天子は道着を持って部屋を出た。莉音はなんとなく衣玖の方を向いた。


「どうかしましたか?」


「い、いえ…」


「あ、そう言えば私の自己紹介はまだでしたね。私は永江衣玖(ながえいく)。竜宮の使いです」


「僕もまだでした…僕は駆雷莉音(くらいりおん)。雷獣と人間のハーフです」


「なるほど。雷獣とのハーフでしたか。どうりで雷を…」


「はい…まだ全然制御できていませんが…」


「全然でしたか…でしたら早く身につけた方がいいですね」


「はい。周りへの被害も大きくなるので…」


「そうですね。雷は強力な反面、上手く制御しないと大変なことになりますからね。総領娘様に言われたから言われた通り、明日から特訓頑張りましょうね」


「はい!」


「では、今日は明日に備えてゆっくり休んでください」


「わかりました」


その日は特に特別なことは無く、ゆっくり休むことができた。

そして、次の日の朝


「では、始めましょうか」


「はい!よろしくお願いします!」


支度を済ませた莉音と衣玖は外に出て特訓を始めた。


「では、どんなものか知りたいので一発撃ってみてください」


「はい!」


莉音は今まで通りに雷を撃った。朝日が眩しい空に一閃の雷が走った。


「うむ…これは中々強力ですね。かなり制御しないといけませんよ」


「やっぱり…」


「抑え方ですが、こう…撃つのを我慢するというか、そんな感覚を想像しながらやってみてください」


「わかりました」


「とにかく感覚を掴むことが大事です。それを意識しながら数をこなしてみましょう」


「はい!」


莉音は力を抑えるようにして撃ってみた。あまり変化は無かったが、衣玖は「その調子で」と言っていたので、このまま続けてみた。

二時間後…


「ふわぁ…おはよう衣玖」


「おはようございます総領娘様」


「結構早朝から始めたのね。莉音は大丈夫だった?」


「早起きに慣れてる感じでしたし、今も元気に特訓してますよ」


「へぇ…」


天子は、衣玖の後ろの方をチラッと見た。片膝立ちの姿勢で息を切らしている莉音が居る。


「…あれで元気に?」


「およよ?体力切れですかね?」


「体力切れ!?」


「慣れないことしてますし、結構体力使いますからね。休憩させてご飯にしましょう」


「まさか軽食すら食べさせてない?」


「はい」


「…そりゃへばって当然ね」


衣玖は莉音を呼び、莉音も呼びかけに答えて一旦比那名居家に戻った。ご飯を食べて再開…今度は(暇という理由で)天子も一緒だ。莉音はさっきと同じように雷を撃ち、感覚を掴むのに必死になった。


「どうです?総領娘様が撃たれそうになった時より弱くなってます?」


「んー…ほんのちょっとね。まだまだ抑える必要があるわね」


「そうですね」


「それと…」


「?」


「妖力の流れを半身から全身にやれるようにした方がいいわね。あの子、左半身に妖力が集中してる。だから左手で撃ってるんだと思うわ」


「流石総領娘様。しかしそれは私にどうこうできる問題では…」


「そこは私に任せなさい」


天子は衣玖に胸を張りながらキメ顔をした。何か策があるようだ。

二人は莉音に視線を戻す。必死な表情で力を抑える感覚を掴もうとしている。正直、今のままではどう頑張ってもあれ以上雷を抑えられないと天子は思っている。ただそれは言わず、抑える感覚を完璧に身につけるまで見守ることにした。

作者のよっしー兄貴です。東方雷双歴第十七話を最後まで読んでいただきありがとうございます。今回は天界でのお話でした。緋想天(ひそうてん)に出た衣玖さんと天子が特訓をサポートしてくれます。今回のお話で天子が幽々子(ゆゆこ)みたいに莉音の左半身に妖力が集中していることを見破りました。天子って以外とそういうのわかるタイプだと思うんですよ…

次回も天界での特訓です。天子がやろうとしている策とは…莉音はちゃんと雷の制御を身につけられるのか…

次回もよろしくお願いします〜

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