第十六話 〜守矢神社で特訓?〜
この作品は東方projectの二次創作作品です
既存キャラとオリキャラとの絡みが多々あります
「う……ん…」
莉音は朝日の明るさで目が覚めた。見渡すと、ここが自分が知らない部屋だということがわかった。とりあえず昨日のことを整理することにした。
「昨日は…文さんにおぶられて山の周りを飛んで…それから…」
ふと嫌な記憶が蘇る。その後思いっきり戻したこと。そして見知らぬ緑色の髪の少女に介抱してもらったこと。そして、ここは多分その少女の家だということもなんとなくわかった。介抱してくれたお礼を言わなければいけないと思い、莉音は布団から出て、部屋を出ようとした。すると、丁度よく昨日介抱してくれた少女が部屋に入ってきた。
「あ、目覚めました?おはようございます」
「え…あ、おはようございます…」
咄嗟に挨拶を返す。
「体調はもう大丈夫ですか?」
「はい。もう大丈夫です」
「良かった…昨日なんか顔色真っ青でしたからね」
「ご迷惑をかけました…」
少女は持っていた莉音の袴と道着を床に置いた。
「これ、ちょっと汚れていたので洗濯しておきました」
「え?でも、そんな一日足らずで乾くものじゃないはず…」
すると少女は得意気な顔で言った。
「奇跡の力のおかげですよ!」
「奇跡?」
「はい!奇跡の力に不可能はありません!!」
「はぁ…」
なんとなく床に置かれた道着に触れた。確かに完璧に乾いている。
「じゃ、私はこれで」
「あ、まだお名前…」
「まずは着替えておいてください。それからゆっくり色々話しましょう。隣の部屋で待ってますよ」
そう言って少女は部屋を出た。莉音は言われた通り着替えて部屋を出た。そして、隣の部屋に入った。
「あ、来ました」
「おぉ、来たか」
部屋にはさっきの少女ともう一人、小柄な少女が居た。目が付いた不思議な帽子を被っている。
「まーまー座りなよ。早苗がおにぎり作っておいてくれてるから、それ食べながら私たちに色々話してよ」
「はい。では…」
莉音はテーブルの前に座り、早苗が作ったおにぎりを食べはじめた。
「では改めて、私は東風谷早苗、ここ守矢神社で風祝をしています」
「私は洩矢諏訪子、神様だよ〜」
二人が自己紹介したのに続き、莉音も自己紹介をした。
「僕は駆雷莉音、雷獣と人間のハーフです」
「では、半人半妖なんですね」
「はい。それで、紫さんに使命を課せられて幻想郷を巡っているんです」
「へー。紫さんが絡んでるんですね」
「はい。そういう訳で妖怪の山に来たんですが、突然守矢神社に行きなって皆さんに言われて…」
「で、文さんに運ばれたと」
「はい」
ここに来た経緯は大体把握した感じだった。
「それで、他の場所では何をしてきたんですか?」
「えっと…」
莉音は今まで訪れた場所でやってきたことな等を話した。
「ふんふん。なんかちょいちょい危ないこともしてるような気もしますが…」
「やっぱりそう思います?」
「時計台から突き落とす…か。咲夜さんならやりかねないけど」
「はぁ…」
「まぁ、無事ならいいと思いますよ。それより、ここでは何をさせればいいかなぁ…」
うーん、と早苗は悩み始めた。それに諏訪子が助言した。
「なんか話聞いた感じ、まだ弾幕…というか雷を撃つ時の制御が微妙な感じだし、それやればいいんじゃない?」
「でも、私それ教えれますかね」
「いけるって〜大丈夫、早苗は異変解決の経験もあるんだから。弾幕の腕もなかなかだし、自信もって」
「…わかりました。頑張ります」
「うんうん」
「では、莉音さん。そのおにぎり食べ終わって、準備ができたら始めましょう!」
「わかりました!」
「では、先に外で待ってますね」
早苗は部屋を出た。莉音もおにぎりを食べ終え、部屋を出ようとしたところで、諏訪子に声をかけられた。
「ねぇねぇ、さっき君雷獣と人間のハーフって言ったじゃん?」
「はい。そうですが…」
「うん…ならきっと強くなると思うよ」
「そうですか?でも、あまり争いごとは好きじゃないんですよ…」
「ほう。まぁ、何となくそんな雰囲気だけどね」
「はぁ…」
「とにかく頑張りな〜。紫が君に使命を課したんだろ?やり遂げればきっといいことがあるよ」
「…わかりました。頑張ります!」
莉音は諏訪子に一礼して部屋を出た。
「しかし、紫が絡むか…こりゃなんか裏がありそうだなぁ」
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「では、はじめましょうか」
「はい。よろしくお願いします」
「では初めに…どんなものか見てみたいので一発撃ってみてください」
「わかりました。あの、撃っても被害が少ない方向ってどっちですか?」
「え?あー…周りはちょっと…あ、空!空に向けて撃ってみてください」
「わかりました!」
莉音は左手に力を集中し、空に向かって雷を放った。晴天の空に雷が走る。
「お、おぉ…こんなに強いんですね」
「全然制御できていないので…」
「流石半分雷獣…。確かに制御しないと危ないですね。周りへの被害が甚大になる…」
悩んだ後、早苗は練習の仕方を提案した。
「とりあえず、抑え込む感じにして撃ってみてはどうですか?多少抑えられるかもしれませんよ」
「わかりました。やってみます…」
少し力を抑える感じにしてまた空に雷を撃った。しかし、あまりさっきと変わっていない。
「あまり抑えられていない感じが…」
「うーん…とりあえずたくさん撃って感覚を掴んでみましょうか」
「それでいいんですか…?」
「多分…大丈夫…」
自信なさげだが、早苗を信じて数撃って感覚を掴むことにした。そして二時間後…
「なんか…全然…変わらないん……ですが…」
「う、うーん…やっぱり数こなしてもダメか…」
莉音は体力の限界に達していた。
「一旦休憩を挟みましょう。休憩中になんとかやり方を考えますね」
「はい…ありがとう……ございます…」
神社に向かう早苗と莉音だったが
「?」
莉音の頭上に何かが現れ、日光を遮った。見上げると、何かが落ちてきているのがわかった。体力を完全に使った莉音は避けることもできず、そのまま下敷きになった。
「ギャッ!!」
「莉音さん!?」
早苗が振り返ると、そこには要石に乗った少女がいた。
「て、天子さん!?」
「ごきげんよう。昼間っから空に向かって雷撃ってるのはあなた?」
少しキレ気味で話す少女、天子は要石を降り、早苗に迫った。
「や…私じゃないです」
「じゃあ誰よ。二柱?」
「いや…その子です…」
「ん?」
早苗は要石の下を指さした。そこには要石の下敷きになり、そのまま気絶した莉音が居た。
「誰…?」
「駆雷莉音さんです。雷獣と人間のハーフなんです」
「へー。なら雷撃てるか…よし」
天子は要石をどかして莉音を担いだ。
「な、何する気ですか…?」
「天界に連れていく」
「悪気は無いんですよ!ただ、特訓していただけで…」
「はぁ…なら尚更いいじゃない」
「え?」
早苗はきょとんとした顔をした。イマイチ意味がよくわかっていないようだ。
「どーせあなたなら数こなせばいつか上手くなるって思ってたんでしょ?」
「うっ…」
「じゃなきゃあんなに雷撃たないでしょ…」
「…すいません」
「なら適当にやらせるよりわかる人が教えた方がいいでしょ?雷ならこっちに使えるのがいるし」
「あっ…衣玖さん?」
「そう。衣玖にやらせればいいのよ」
「なるほど…」
「という訳でこの子連れていくわね。もう空に向けて雷乱射されるのは御免だから」
「う…いいのかな…」
「大丈夫。私と衣玖に任せなさい!」
そう言って天子は要石に乗り、天界へ向かった。早苗は若干不安もあったが、今回はあっちに任せるのが妥当と判断し、天子に任せることにした。
作者のよっしー兄貴です。東方雷双歴第十六話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。守矢神社で特訓するお話でした。あれを特訓と呼んでいいかは謎ですが…
今回、諏訪子の提案で早苗に特訓をつけてもらった莉音。とりあえず数こなすって点では白玉楼で妖夢につけてもらった特訓に似てますね。やはり弾幕…というか雷の扱いは数こなして体に染み込ませるのが一番なんでしょう。
そしていきなり登場した天人の天子。空中散歩中に莉音が撃った雷に当たりそうになり、犯人を突き止めるために降りてきたって感じです。あわよくば犯人を潰す勢いで要石を急降下させました。ちゃんと犯人潰しましたけどね。
次回からは天界での特訓。雷属性な衣玖さんに特訓をつけてもらいますよ。天子もちょっとお手伝いする…はず。この特訓で莉音は雷の扱いを上達させることはできるのか…
次回もよろしくお願いします〜




