表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方雷双歴   作者: よっしー兄貴
本編 〜幻想巡りの章〜
15/29

第十五話 〜神速山登り〜

この作品は東方projectの二次創作作品です

既存キャラとオリキャラとの絡みが多々あります

【要注意】今回のお話にはリバースする表現があります。苦手な方は注意してください

「何者だ…?」


莉音(りおん)の前に現れたのは白い服を着た少女だ。左手には盾、右手には大太刀を持っており、その大太刀を莉音に向けている。


「や…その…」


「ここは妖怪の山…様々な妖怪が集う山に何の用ですか」


「その…話せば少し長くなりますが…」


「なるべく手短にお願いしたい」


「はい…」


莉音はここに来た経緯を説明した。その間もずっと大太刀は向けられたまま。斬られたくなかったので本当に手短に話した。


「ふぅん。なら…用があるなら守矢神社(もりやじんじゃ)か…?」


「守矢神社?」


少女は大太刀を背中の鞘に納め、山を見上げながら言った。


「この山の頂にある神社さ。神様二人と風祝(かぜはふり)が住んでいるんです」


「山頂に…ですか」


莉音も山を見上げる。結構な高さがあるが、明るいうちに着けるだろうか。


「ま、私はあなたがここで暴れるような人じゃないってわかればそれでいいので」


「え?」


少女はジャンプし、少し高いところにある岩の上に立った。


「まぁ、すぐに代わりが来ますから。この山に新しいもの好きですぐスクープにしたがるやかましい鴉天狗(からすてんぐ)が一匹いますから」


「誰がやかましい鴉天狗ですって?」


「うわ!?」


少女の後ろにもう一人、黒い翼を生やした少女が現れた。


「ちょっと(あや)さん…驚かせないでください」


「私の噂が聞こえたから飛んできただけです。あまり良くない噂みたいですが」


「気の所為じゃないですか?」


「私の耳に狂いはない」


「前に大天狗様の話聞き間違えたくせに…」


(もみじ)、今日の夜あなたの奢りで呑みに行きましょうか」


「いいですね。良い焼き鳥屋探しておいてあげますよ」


何やら言い争っている(?)二人を莉音はずっと見ていた。


「おっと、こうしている暇はない。私は取材に行かなければ」


「アレですか?」


白い服を着た少女、椛が莉音を指さす。


「そう。というか人様に対して『アレ』呼ばわりは失礼でしょう」


「はいはい…以後気をつけます」


「わかればよし。では…」


翼を生やした少女、文は莉音の前に降り立った。


「初めまして。私、社会派ルポライターの射命丸文(しゃめいまるあや)と申します。以後、お見知り置きを」


「ど、どうも…駆雷(くらい)莉音です」


「うん、やっぱりあなたが莉音さんでしたか」


「僕を知っているんですか?」


「えぇ。私はこういう面白いものが大好きなんですよ。なんでも半人半妖の地位の確立のために幻想郷各地を巡っているとか?」


「はい。そうです」


「で、次の目的地がここ…と」


「はい」


文は頷くと、莉音に歩み寄った。


「きっと目的地は守矢神社でしょう?だったら私が送りますよ?」


「え?でも、守矢神社なんて知りませんし…」


「いいですから!さ、乗って」


文は背を向け、莉音が乗りやすいように屈んだ。


「あの、一人で登れますから」


「いやいや、あなたまだ弱いんですから。ここにいる妖怪に殺されたくなければ乗ってください」


「う…」


半分脅されるような流れで、渋々文の背にのる。と言っても、乗るというよりおんぶだ。


「では行きますよ!しっかりつかまってください!」


「は、はい!」


莉音は手に力を入れ、文の服をがっちり掴む。それを確認した文は猛スピードで飛び立った。


「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」


いきなりのことに絶叫する莉音。その様子を椛は見ていた。


「私は置いてけぼりですか…とりあえず持ち場に戻ろ」


そう呟いて椛は自分の持ち場に戻って行った。


──


場所は変わって、妖怪の山山頂、守矢神社。


「よっと…着きましたよ」


文が境内に降り立つ。その様子をたまたま見ていた緑の髪の少女が近づいてくる。


「文さんじゃないですか。何か御用ですか?」


「おや、早苗(さなえ)さん。今日はこの子をここに送っただけですよ」


「この子?あぁ、おぶっている子ですか?」


「はい!なんでもここに用事があるとか」


莉音は用事があるとは言っていなかったが、文はそう解釈したらしい。


「はぁ。その前に、この子あんまり顔色良くないですよ?」


「え?そんなはずは…」


確かに莉音はぐったりとした表情をしている。顔色も良くない。


「莉音さーん、大丈夫ですか?」


文は莉音をおぶったまま揺さぶった。それがきっかけでか…


「ぅ…」


「?」


「オロロロロロロロロ!!」


盛大に戻してしまった。文が背負ったままだったからそのまま文に…


「あああぁぁぁぁ!!??」


「わぁぁぁぁぁ!!」


パニックになる文と驚く早苗。


「あ、文さん大丈夫です!今処理セット持ってきますから!」


「#♀♡☆&-☻✣ς♛✟♧¥✆✐ღー!!!!」


「落ち着いてください!!」


文は言葉にならない叫び声を上げている。早苗は、一刻も早く片付けようと、急いで処理セットを取りに行った。

早苗は処理セットと、少女二人を連れてきた。


「うわ…」


「あぁ…」


二人は文の姿を見て思いっきり引いた。


「と、とりあえず片付けましょう。諏訪子(すわこ)様と神奈子(かなこ)様は吐物の処理と文さんの対処をお願いします!」


「早苗?普通逆じゃない?神様にゲロ処理させる?」


「そんなの関係ないです!文さんがおかしくなっちゃいますよ!」


「えぇー…」


神奈子と諏訪子は渋々吐物の処理を始めた。早苗は莉音の介抱をするようで、文の隣でぐったりと倒れている莉音に駆け寄った。


「莉音さん…って言ってたな…大丈夫ですか?」


相当気分が悪いのか、呼吸をするのに必死で答えは返ってこなかった。


「まだ吐きそうですか?」


それに対してはゆっくり首を縦に振った。


「じゃあ、これに…」


早苗は莉音の顔の下に袋を拡げた。


「出すなら出しちゃった方がいいですよ」


莉音の体を起こし、ゆっくり背中をさすった。咳混じりに戻すと、力無く横に倒れた。


「話せますか…?」


「………はい……」


「気分は…」


「頭……クラクラ………」


「つまり…酔って吐いたんですね」


早苗は莉音の頭を撫でながら、文の方を向く。タオルを巻かれた状態だ。なお、吐物で汚れた服はバケツに詰め込まれている。ここで服を脱がせたと考えると、その判断ってどうかと思ったが、言わずにおいた。


「早苗〜あらかた終わったよ〜」


「わかりました。とりあえず文さんの服の洗濯と、文さんをお風呂に入れましょう」


「その子は?」


「かなり酔ったみたいです。まだ起きれそうにないのでこのまま運んで寝かせておきます」


「オッケー。私は布団敷いておくよ。神奈子、文をよろしく」


「え…今度はゲロまみれの服の洗濯…?」


「やれ」


「…覚えておけよ」


諏訪子は先に神社に戻った。神奈子は渋々文の服が入ったバケツを持ち、文を誘導した。早苗は莉音を抱き上げ、諏訪子が敷いた布団の上に寝かせた。


「頭冷やした方がいいですかね」


「一応冷やすかー」


そう言って諏訪子は氷が入った袋を持ってきた。それを莉音の額に乗せる。


「まだ辛そうな顔してますね…」


「こりゃ相当だなぁ。あの鴉天狗どんな飛び方したんだ…」


「そうだ、文さんはどうでした?」


「かなりショックを受けていたよ。そりゃゲロぶっかけられたら発狂するわ…」


「はは、ですよね…」


「ていうかこの子、こんな状態じゃろくに話聞けないじゃん」


「そうなんですよ。とりあえず今日は休ませましょう。明日ゆっくり話を聞くということで」


「そうしよっか」


諏訪子は「神奈子をからかってくる」と言って部屋を出た。早苗が気付いた時には莉音は眠っていた。少し乱れた掛け布団を直し、早苗は夕飯の支度のために部屋を出た。

作者のよっしー兄貴です。東方雷双歴第十五話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今回は妖怪の山でのお話でした。

今回のお話で、莉音くんが戻すシーンがありましたが、あれは文さんの飛び方が問題でして、まっすぐ飛べばいいものを、余裕をみせて山を回るように飛んだために莉音くんが激しく酔う→リバースって流れになりました…

次回は守矢神社でのお話です。3人との絡みがあります〜そしてここで出るかって方も出ます。

次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ