第一話 〜発見と出会い〜
この作品は東方projectの二次創作作品です
既存キャラとオリキャラとの絡みが多々あります
「おっ、こんな珍しいキノコもあるのか!?」
白黒の服の魔法使い、霧雨魔理沙は上機嫌でキノコ狩りをしていた。
「にしても、こんなただの森がキノコの宝庫だったなんて…魔法の森からは遠いし、沢山持って帰るか」
大きな袋いっぱいにキノコを詰め込み、いざ帰ろうとした時、自分以外の足音が聞こえ魔理沙は動きを止めた。
「…なんだ?妖怪か?」
好奇心にかられ、魔理沙は足音がする方にゆっくり歩き出した。少し歩いたところにその足音の正体はいた。が、そこに居たのは妖怪でも妖精でもない…1人の『少女』だった。
魔理沙は近くの木に身を隠しながらその少女を見ていた。髪は肩にかかるくらいの長さ、色は半分黄色、半分黒という奇妙な見た目だった。声をかけようとも思ったが、万一妖怪だったら面倒なことになる…そう思い、魔理沙はゆっくり後退り、キノコの入った袋を担いで箒に跨り、その森を後にした。
幻想郷の最東端に位置する神社、博麗神社で紅白の服を着た巫女、博麗霊夢は夕陽を眺めながらお茶を飲んでいた。ただボーッとお茶を飲んでいた霊夢の前を魔理沙が横切った
「なんだ?柄にもなく黄昏て」
「黄昏てない。夕陽を見ていただけよ」
そんな会話を交わした後、魔理沙は霊夢の横に座った。そしてふと、今日森で見た少女のことを思い出し、霊夢に話してみることにした。
「なぁ霊夢、今日森でキノコ狩りをしていたんだけどさ、その時に女の子を見たんだよ」
「へぇ、どこの森で?」
「ここからそう遠くはない森だ。おかしくないか?森の中に一人でいるなんて」
「あんただって森に一人暮らしじゃない」
「…私は強いから大丈夫なんだぜ?」
「はいはい、で、どんな娘だったの?」
「あぁ、半分黄色半分黒の変な髪でさ、小柄な女の子だったぜ。それに…ケンドーで着るような服を着ていたんだ」
「何よケンドーって」
「外の世界の遊びみたいなものだ。香霖とこの本で見たんだ」
「私が知ってるわけないじゃない… でも、そんな娘見たことも聞いたことも無いわ」
「じゃあ、外来人か?紫に連れてこられたみたいな」
「…だとしたらキツく言っておかないとね」
そう言って霊夢はお盆の上の皿に乗せておいた煎餅を一口食べた。その話は切り上げられ、二人は夕陽を眺めながら特に意味のない会話を始めていた。
魔理沙が帰った後、霊夢は夕飯の支度をしながら一人考え事をしていた。魔理沙が話した少女…もし力のある存在なら異変の引き金になるのではないか…と。悪い芽は早めに摘んでおいたほうがいい。そう思い、近いうちに自分自身でその少女を探してみることにした。情報収集に紫を利用することも考えていた。
森の中、木々の間を心地いい風が通り抜ける中、一人の『少年』はあてもなく散歩をしていた。散歩は彼の日課。特にやることがない彼にとってピッタリな暇つぶしだった。
そんな散歩中、キノコが群がって生えている場所を通った時に後ろからの視線を感じ、少年は足を止めて後ろを振り向いた。そこには誰もいなかったが、ふと上を見上げたら、大きな袋を担いで箒に跨り、空を飛ぶ人のようなものが見えた。
「あれ…何だ?空飛んでるし、人間じゃないよね…」
少年そう割り切って散歩を再開した。人間は彼にとって恐怖の対象。その人間を避けるために彼は森に篭ったのだから──
夜、少年は何故か気分が落ち着かず、夜の散歩に出ることにした。昼に比べて空気は冷たく、涼しい…よりは寒いくらいだった。さらにここは森の中、明かりは無く真っ暗。今日は月も隠れていて、一寸先の視界さえ確保出来ない。
「…やっぱり、止めとこ…」
恐怖心をおぼえ、小屋の中に引き返した。が、その中で見たのは紫色の少し派手な服を着た女の人だった。
「うわあぁぁぁ!!!??」
少年は驚き、思わず尻もちを着いた
「え!?誰!?人間!?」
慌てる少年を落ち着いた様子で見ているのは八雲紫、幻想郷の賢者である。
「人間なわけないでしょ…人間なら瞬間移動なんてできないでしょ…?」
「そ…それもそうですね…では、あなたは?」
「私は八雲紫、幻想郷の賢者よ。今日はあなたに用事があって来たの」
「僕に…用事ですか?」
「そう、あなたにある使命を託すわ」
「使命…」
八雲紫からの「使命」によって、この少年の生活はガラリと変わることになる
どうも、作者のよっしー兄貴です。東方雷双歴第一話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。自分自身小説投稿はこの作品が初なので、おかしな文、誤字脱字がある可能性があります。その時はどんどん指摘していただけると有難いです。
さて、今作のオリキャラですが、今のところは半分黄色半分黒の髪、肩にかかるくらいの髪の長さ、道着袴姿、人間恐怖症ということがわかっていますね。本当の性別については次回、本人が言います。また、タイトルの「雷双歴」の由来、主人公の種族、名前も次回判明します。
果たして八雲紫に課せられた「使命」を彼(彼女?)は全うすることができるのか?また、その使命とは?
次回もよろしくお願いします〜




