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こう見えて異世界最強です  作者: オリガミ
第一章 転移編
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間話その2「双子と貴族と研究者?」

投稿遅くなってすみません。

 どうも!!

 三浦紫です!!この世界ではユカリ、だったかな。

 突如この世界に転移して、働いて生計を立てていたんですが、なんかよく分からない人にからまれました!!



 金髪のロングヘアーに高い身長、キリッとした顔のパーツはきれいに整えられている。

 それに、きれいな服の上品な‥‥‥貴族の人だろうか?


「‥‥‥」


 女性の後ろには辛そうに呼吸をする白い髭を生やしたタキシードっぽい制服の男。

 第一印象は執事だ。

 ひつじとしつじって似てるよね。


「えーと、いやいや、わかんないわかんない。」


 口を開いたのは我が弟、ヒヨリだ。

 見た目はあたしとほっとんどかわらない。

 身長は1、2㎝差くらいしかないし、顔だちもほぼ同じ。

 あたしに胸がないのと、ヒヨリが男らしい体じゃないので体格もほとんど同じ。


 しかし、あたしもわからない。

 走るおじいさんによってこの女性の怖い人感は帳消しになったが、この女性(ひと)が何を言っているのかはよくわからない。

 違う世界から来た?そうだよ。地球出身だよ。


 ―――――でも、だ。


 何故別の世界の存在を知っている?

 もしかしてこの人も()()なのか?


「あれ?違った?」


 女性の表情が一気に残念そうなものに変わる。

 おもちゃを買ってもらえなかった子供のようにわかりやすい。


「あたしたちは、確かにここの人間ではありません!!」


 わからない。けど、話が始まらなすぎる。

 とりあえず、賭けのようだがあたしたちはここの人間ではない。

 これを押さえてもらう。


 女性の瞳が一瞬にして光を取り戻す。


「え、やっぱり!!?えっと、ニホンって世界?」


「え、あっはい。ええ!!?」


 ヒヨリがキョドりながら答える。

 2人の動揺がすごいことに気付く女性がはっ、とした表情に顔をかえる。


「私はアンジェ・ライトレアよ。あなたたちに是非お話を聞きたいわ!」


「「は、はぁ‥」」


 女性――改め、アンジェさん、あたしたちになんの用なんだろう?


「えぇっと、アンジェさんはいったい何の用で‥?」



 なんでもアンジェさんの家は中級貴族の家で、あたしたち転移者に興味があるらしい。

 それで屋敷に招待するとのことだ。

 ふかふかのベッドと食事つきで。


 もう一度言おう。ふかふかのベッドと食事つきだ。



「もしかして‥アンジェ‥様でしたか‥?」


 やべぇ貴族だった。敬語じゃなかったとこあったわ。

 そんなに悪い人じゃないと思うけど、無礼にあたるとか‥


「ん?いやいいよ。気にしないで」


「‥で、俺たちを招待したい、という訳ですか‥」


「うん、無理言っても来てもらいたいくらいよ」


 一呼吸おいてヒヨリと顔を見合わせる。

 正直なところ素直に招待されておきたい。

 断る理由がみつからない。


「はい、断る理由が見つかりません!」


 なので招待されることにした。

 そしたら、今から荷物まとめてこれる?とのことだ。


「え!?今日ですか!?」


「今日というより、今」


 突然の移住勧告によりファードラコさんの宿で荷物をまとめ、ファードラコ夫妻にお礼をいい、アンジェさんの待っているギリギリ貴族街じゃない喫茶店へゴー

 商人や裕福な平民によって利用されるお洒落な喫茶店だ。

 そこでアンジェさんは執事の人と優雅にお茶を飲んでいた。

 めっちゃ優雅だわ、THE貴族って感じ。


「お待たせしました。アンジェさん」


「よし、行こう」


 とティーカップを置き、席を立った。


「あの茶、なかなか悪くなかったぞ、いい仕事をしている。と伝えておけ。ライトレア家のお墨付きと言ってもいいぞ。」


 店を出るときアンジェさんがそう明るく言い残した。

 会ったときは乙女っぽかったのに急に偉い貴族様感を出している。


 会計は執事さんがしてくれてるみたいだ。


 お屋敷は馬車で約数日‥ということもなく、貴族街を徒歩数分だった。


「ここが私の屋敷よ、入りましょう」


 綺麗に塗装された鉄格子の門がスライドするように開く。

 門番の人に執事さんが挨拶をしている。


 やばい‥‥これは‥‥‥


 夢にみるようなお屋敷じゃあーりませんか!?


「「うおぉぉ‥‥‥」」


 キラキラというイメージの庭園が広がっている。

 綺麗な芝生に芸術的(?)な銅像に噴水まである。

 2人の貴族街を通る場違い感から来る疲れを吹き飛ばし、目に光を取り戻させた。


「さぁ、いきましょう」


 綺麗に石の敷き詰められた道を歩き出す。

 ディズ⚪ーランドを歩いてるみたいだ。


「さぁさぁ入って。2人には部屋を用意するから案内するよ」


 壁には絵が飾られ、暖色系で整えられた廊下を歩く。こういう場所に来ると、どうしても言葉を発するのを躊躇ってしまう。


 本当にこんなところに滞在してもいいんだろうか?


 歩きながら思考を巡らせる。

 転移を知っているってことは、あたしたち以外にも転移した人がいるってことになる。多分アンジェさんはあたしたちのテレビや漫画という単語に反応したのだろう。

 転移者について知りたいことがある‥‥‥

 向こうの世界に渡りたいとかが目的だろうか?

 ならあたしが心当たりのあることは()()()だけだ。


「ふっふ~ん、この2部屋は自由に使ってよし!」


 たどり着いたのは隣り合う2つのドアの前だ。

 何日くらい滞在するんだろ?


「「――――――!!!」」


 開け放たれたドアの向こうには、この世界では考えられないような光景が広がっていた。


 15畳くらいの空間に綺麗に整えられたベッドが置かれ、机や椅子まで傷1つない高級感溢れる家具だ。一目見て上流階級の部屋と分かる。ファードラコさんの宿が悪かった訳ではないが、これでは元の世界よりも良いくらいだ。


「「おおお!いいんですか!?こんな!」」


「いいのいいの。えーと、そうだ、名前聞いてなかったね?」


「あたしがユカリで、こっちがヒヨリです。」


「そっか、じゃあよろしくね、ユカリにヒヨリ。今日から君たちの家でいいからね」


 最後の方は完璧なキメ顔だ。しかし、あれを見せられ、こんなことを言われたら‥‥‥惚れる。

 異世界に放り出されたのを拾われたのだもの。


「「あっ、ありがとうございます!!」」


 深々と頭を下げる。

 しかし、なんか貴族の保護下に入ってしまったようだ。


「あ、じゃあ荷物置いてから、お話‥‥‥」


 アンジェさんがいいかけ、あたしたちが獣人ではないが尻尾をガンガン振って喜んでいるところに、本日2回目、ドドドド‥と人がダッシュする音が聞こえてきた。

 しかも、こっちに近づいてくる。


「うおおおおおおおお!!」


 3人の目の前に飛び込んで来たのは、1人の少女だ。少女といっても、あたしたちよりは年上っぽい。

 黒髪に黒い瞳、小柄な体を、お洒落な青い制服っぽいブレザーが包んでいる。

 そして‥‥()()()()だ。


「おおお!?この子たちかい!?」


 そして「ふむ‥」といいながらヒヨリに近づき、顔を近づける。そして「うーん」と唸ったあと


「えーーーーと、とっとこハ⚪太郎ってわかる??」


「え?はい‥わかります‥‥‥??」


「お、おお‥おおおお‥‥‥キターーーーー!!!」


 と叫びヒヨリに抱きついた。なにしてんのーー!!?

 その流れるような出来事とその少女の迫力に、2人はビビることしかできなかった。




「私はカナデ。今はホワイトストーンっていう名前を使って活動している者よ。()()()()白石という姓があったわ。」


 やっぱり、あたしたち以外にも転移した人がいた。

 応接間の様な部屋で話をするのだが、あたしたちの他に転移者がいるなら、なんか話がややこしくなりそうだ。


「そして私が異世界転移について研究をしている。君たちとの出会いには、本当に感謝しているよ。」


 なるほど。研究しているのはアンジェさんではなく、カナデさんの方だったのか。

 なんでこんな研究するんだろ、帰りたいのかな?


「えーとそれでは、いくつか質問するからね、まずは‥あなたちが転移する前に何か見て‥‥‥‥‥‥」


 こうして質問が始まった。




「なっ!なるほど!!私のときと同じだな!!」


 質問が終わる頃にはカナデさんの目は光輝き、口からはよだれが垂れるレベルで興奮していた。

 怖い。



「おお!これでいい仮説が立てられるな!!回答ありがとね!!これからもよろしく!!」


 テンションが高すぎてついていけねぇや‥‥‥

 これからも、か。いったいいつまでだろうか?

 もしかして、地球に帰れちゃったりとかするのかな?


「あ」とカナデさんが


「明日から学校じゃん」


 と思い出したように言った。

 言い方的にまじで忘れていたのだろう。


「学校‥あるんですか」


 ヒヨリが呟く。そういえば、自分は受験生であった。

 つい一ヶ月前までは毎日必死に勉強し、高校生になるための努力をしていたのだ。


「国立ライトレア魔法学園ってとこで研究を進めているんだけれど、ここから少し遠いところにあるんだよね‥あぁぁ‥」


 とうなだれ、


「ねぇ、ヒヨリくんにユカリちゃん?2人ってこれからやること、ある?」


 と言う。


「いや、別に俺たちは‥」


「ここ一ヶ月、ほとんど慣れるのとお金稼ぐのでいっぱいいっぱいだったし‥」


 うん、そうだ。

 この一ヶ月、日本という超快適世界を抜け出してこっちに慣れるのにほぼほぼ精一杯で目標も何もなかった。


 そんな2人を見て研究者はキメ顔で発言する。


「2週間後に入学式あるから2人とも学園にきな!!学費は私が出そう!!これも研究のためだ!!」



 失われるはずだった青春は‥すぐそこに。

次から2章に入ります!

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