特殊職業クエスト ⑵
あれから、ケルトに連れられてマサトは町の路地にやってきていた
「マサト君、こっちにおいで」
ケルトがそう言ってあるドアの前に立つ。
それは周りにあるドアと同じようで、ケルトさんのような人が入るような場所とは思えない
「そこ…ですか?」
「そうだよ。とても私が入るような場所とは思えないだろう?
心配しなくていい。ここであっているからねぇ」
「はぁ…」
ケルトが何かのカギを出してそれをドアのカギ穴に差し込み、ドアが開いた。
「久しぶりだねぇ。
元気にしているかい?」
「ケルトか、ん?
そこにいる奴は誰だ?」
中には黒い職人服を着た赤髪緑目短髪の男性がいて、たくさんの楽器が置いてある。
「マサト君だよ。彼は元音楽家だったらしくてねぇ。
公園で歌っているのを聞いてやり直さないか聞いたんだよ」
「そうか。それで俺のところに連れて来たのか。
だが一度聞かせてもらわんとな」
「わかっているよ。マサト君、ここにある楽器で曲を弾いてくれないかなぁ?」
「わかりました。それじゃあ…これ使わせていただけますか?」
マサトは一台のピアノを指さして言う。
「あぁ。いいぞ」
マサトはピアノの前に置かれている椅子に座って弾き始める。
♪♪♪〜♪
♪♪♪〜〜♪
〜〜省略〜〜
♪♪〜〜〜
♪〜〜〜〜〜
――スキル 「演奏」 獲得――
「ほぉ…お前がここに連れてくるだけのことはある。
文句はない」
「やはり君もそう思ったか。
私の目に狂いはなかったようだねぇ」
「あぁ。マサトといったか?
俺の名前はスミス・ショーン、ここクラングの店主だ
楽器がほしければいつでもここに来い!
この鍵とこれやるよ。良い音楽を聞かせてくれたお礼だ。」
「ありがとうございます!」
――特殊アイテム 「クラングの鍵」 ・ アイテム 「妖精のバイオリン」 「バイオリンのケース」 獲得――
「ケースもつけといたからな。
あと、フレンドになってくれないか?」
「ついでに私ともなってくれるかな?」
――NPC スミス・ショーンとケルト・アームズからフレンド申請が届いています。許可しますか――
YES
――チュートリアル:フレンド登録をしよう 達成。 PG1500 獲得――
――称号 「NPCの友人」 獲得――
「スミスと合わせたから、次に行こうか」
ステータスです。ネタバレはないつもりです。
名前 マサト
Lv.2
HP 16
MP 27
GP 6200(+1500)
種族 フェアリー
職業
装備 初心者の服、初心者のズボン、初心者の靴
スキル 散歩Lv1 無心Lv1 歌唱Lv1 演奏*Lv1new!
SP 4
称号 変人 NPCの友人*new!
フレンド ケルト・アームズ(NPC)new!
スミス・ショーン(NPC)new!
演奏・・・一定時間演奏し続けると獲得。演奏することで、人の気持ちや味方や相手の能力を変化させられる。支援系。
NPCの友人・・・最初にフレンドになった人がNPCであるものに贈られる称号。NPCの好感度・友好度UP小
クラングの鍵・・・「クラング」に入るための鍵。どの町にも必ずある「クラング」へつながる扉を開けることができる鍵。譲渡・廃棄 不可能。 レア度 5
妖精のバイオリン・・・妖精が使っていたバイオリン。透明度のある音が特徴。 演奏効果UP特大 レア度5
バイオリンのケース・・・黒皮でできた一般的なバイオリンケースのケース。 レア度1
特殊アイテム・・・ある特定の場所でしか手に入らない譲渡、廃棄の不可能なアイテム。ユニークアイテムも含まれている
スミス・ショーン・・・「クラング」の店主。黒い職人服を着た赤髪緑目短髪の男性。