不思議な世界
それは不思議な世界
幼い幻想で生まれた世界
まだ甘い夢を見ていた頃の
甘い甘い幻想世界
君も言ったみたはないだろうか
虹色のふわふわした世界に
たくさん想像をして
たくさんの人々生き様を見ていくうちに
ふと気づく
想像と現実の違いを
絵本の中の世界は
キラキラしているのに
なんで
現実はこんなにドロドロしている
なんで人を殺すのなんで悪いことするの
そんな疑問は
とうの昔に
消え去ってしまった
いや
枯れてしまった
と言ったほうがいいだろうか
社会に対しなんでという時間はもう過ぎ去ってしまった
平日は特に変わらない日常を早く帰りたいと思いながら過ごし
休日は家に閉じこもってインターネットばかり見ている
きっと10年、20年後も私が変わろうとしない限り変わらないであろう
私はきっと変わろうとしない
そうやって私は老いていくのだ
ふわふわとして幼い記憶にそっと蓋を閉じる
さようなら
そう呟いた