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百年祭 仮面の騎士としての覚悟/炸裂!エクスプロージョン!

聖剣のレオの魔装鎧は、かつて100年前の妖魔大戦時代の破戒のレオの魔装鎧を改修、改造してものである

規格外の身体能力と規格外の魔力を持つユキナ・グラスが纏うことを前提に作り直され、ユキナが負ける気がしないのはアクエリアスの魔装鎧よりも、ユキナに馴染むのだ。そこから発揮される破格の性能


術式展開(シーケンス)、円月波!!」


レオは最大全速で妖魔獣の集団の中に入り、目にも止まらぬ回転切りの斬撃波を繰り出す

周囲にいた数体の妖魔獣が両断され、散る


「な!?」


一撃で、一振りでまさか自慢のペットがやられるとは思わなかったハザマは今までにないリアクションをする

ハザマはすぐさま増援の妖魔獣を呼び出し、自身も複数のワームホールを展開し、ビームの弾幕を妖魔獣もろともレオに当てる

レオはビームに弾幕をまともに受けてももろともせずに、ハザマに構わずに近づいてくる妖魔獣を叩き斬り、空戦機動の剣技で次々と斬る

魔装鎧は稼働している最中は防御術式が常時鎧に展開している、ただレオの魔装鎧の防御術式の出力は他とは比較にならない。動力源の魔石だけじゃなく、レオ本人の魔力が防御性能を引き上げており、ビーム程度ではダメージにすらならないのだ


術式展開(シーケンス)、雪月花!」


氷の斬撃波で妖魔獣を凍らせる剣技までレオを扱っていた

レオ…もといユキナが扱っている剣技は今初めて使ったものばかりである


(ムーンダイトが教えてくれる…この聖剣の使い方を!かつてのムーンダイトを使ってきた担い手たちの剣技を!)


ムーンダイトをレオに教えている剣技は、かつでの聖剣の担い手達の技であり、初めてムーンダイトを扱うレオでも次々と必要に応じて技を教えている。一振りの剣であるが、その手数は非常に多彩であり、そして優れた剣の才能を持つレオだからこそ成り立っている

そのレオが振るうムーンダイトの剣技の前に次々と妖魔獣は倒されていき


「僕のペット達が、数分足らずで!?」


ここまで紅の魔女と空挺騎士団相手に余裕を見せていたハザマであったが、呼び出した妖魔獣をレオたった一人で全滅させられ、形成をひっくり返された

レオは続けざまにハザマに向かっていく。無論ハザマもワームシュートによる弾幕を放つが、レオはものともせずに弾幕の中を突進していき一気に間合いに入り、魔力を込めたムーンダイトをハザマに振る


「なーんてね」


ハザマはレオの一振りを空間移動で避ける


「あぶないあぶない…これがある限りおねぇちゃんは僕に触れることは…ぐ!?」


ハザマは遅れながら痛みに気付く、胴体が切られていた事実。レオの剣技は空間すら切り裂いていた


「…よくわからないけど、どうやら私とムーンダイトならお前のお得意の空間移動で避けるなんて方法は通用しないようね」


ここまで一方的にからかっていたハザマ、そして自分の空間魔法に絶対的な自信を持っていたのに、それを打破してきたレオに恐怖を感じた。同じ空間魔法ではなく、力でねじ伏せてきたレオに




その頃、ハザマとレオが交戦している場所から離れた廃墟区の建造物の一つ


「団長!!」

「みんな無事かしら?」

「はい、負傷している者は大半ですが、誰一人欠けておりません」


エリザは気を失っている紅の魔女を連れながら、空挺騎士団達と落ち合っていた

空挺騎士達はお互いに手当てしながら、エリザ達を待っていた


「上場ね…ただあの数のバケモノが現れたのは想定外だったけど…聖剣のレオならどうにかしてくれそうね」


元々エリザを率いる空挺騎士団はただの足止めであり、ハザマ、怪人相手に負けることは想定内であり、退却も事前に準備していた為に手際よく、そして誰一人死人を出すことなく


「紅様は?」

「気を失っているわ…仕方ない。慣れない魔装鎧に、怪人にやられた時の負傷を無理やり直したけど、そのおかげで体力を消耗しているからね」




『お師匠様…お師匠様』


気を失っている紅の魔女は誰かに声かけられているようであった、それは懐かしい声、それは懐かしい魔力の気配、それは二度と聞くことは無い筈の声

紅の魔女が目を開くと、周囲は真っ白な景色に、懐かしく、見覚えのある人物が目の前に立っていた


「…ホ…ホムラ…なの?」


それは妖魔大戦の決戦時に戦死し、紅の魔女が今は装着しているベルトの本来の装着者、爆裂のスコーピオンこと、焔の魔女が立っていた、その姿は透けているように見えた


「…幽霊でも見ているのかしら私?」

『違いますよ、紅様がそれを付けているからこうやってコミュニケーション出来ているんです』


焔の魔女は紅の魔女が装着しているベルトに指を刺す


『私もユーゴと同じく、スコーピオンの魔装鎧に魂と意思が宿っている状態なんですよ…もっとも、ユーゴのように魔装鎧を動かす程のことは私には出来ないけど…状況はおおよそ飲み込めました』

「そう…」


流石自分の自慢の愛弟子だ。紅の魔女はそう思って微笑むが、焔の魔女は楽観的に状況を見ていなかった


『あの新しい聖剣の勇者様。死にはしないけど負けるよ』

「…なんですって?どういうことかしら?」

『多分、あのショタ怪人相手ならいいけど、さっきのお師匠様を握り潰そうとしていた巨人。あれがまだ生きているなら、アレ相手に勇者様は剣を振るのを戸惑うと思う。多分殺せない』

「…まさかあの巨人…」


紅の魔女はハザマの発言を思い出す、ハザマやウロボロス達は人間を実験材料している。そこから導き出される最悪の答えは、紅の魔女は容易に行き着く


『…お師匠様、しばらく体をお借りしても?』



ハザマを追い詰めていたレオであったが、ハザマはただでやられるような相手ではなく


「来い!!」


ハザマが叫ぶと、ワームホールから先程レオに右腕を切られて、廃墟区の何処かに叩き落された巨人を呼び出す。巨人は雄叫びを上げながら、レオに襲い掛かる


「さっきのデカブツか…!」


20m程の巨体でありながらも、俊敏な機動力の巨人はレオに襲い掛かるが、俊敏であってもレオの纏う魔装鎧の機動力の敵ではなく、難なく避けても巨人のもう片腕を叩きる

巨人は苦悶の雄叫びを上げながら


「イダィヨヨォォォォ!!」「タスケェェ!!!!!」「イヤダァァァァ!!」


禍々しい姿の巨人は、複数の人の悲鳴を上げて苦しんでいた


「な!?」


それを聞いたレオは剣を止めてしまう、異様な巨人の反応、そして人の言葉を話したことに戸惑ってしまう


「あーあ…酷いなおねぇちゃん?自分の母親は助けたって嘘は言っていたけど…この人達のことは助けないんだ?」


ハザマは悪意を込めてレオに言う


「このペットはね、僕の壊れたオモチャを沢山くっつけたものなんだよ!どれとどれを合わせたけな?確か親子だっけ?カップルだっけ?そのおじいちゃんとかだっけ?まあどうでもいいけど?」

「…な、何を…言っているの?」


困惑するレオにハザマはワームシュートを巨人に撃ちこみ、体を貫通させる。巨人は再び複数の悲鳴を上げる


「あははははは!!こうやっていろんな声で鳴くんだよ!!面白いでしょ!!!」


レオはハザマの言葉を想像したくなかったが、だが想像してしまった、させられてしまった。この巨人の正体にレオは勘付いてしまう


「まさか…元々は人間だというの!?」

「その通りだよおねぇちゃん!!たくさんのオモチャを合体させたものなんだよ!!壊れたオモチャ同士で、新しいオモチャを作ったんだよ!僕ってすごいでしょ!!」


レオは血の気が引く。レオはこんなおぞましい人間にあったことがないからだ。吐き気を催すようなものを感じた

しかし、そんなレオにお構いなく、巨人はレオに襲い掛かる。奇声のような、様々な人たちの悲鳴を上げながら


「く!」


レオは反撃せずに、巨人の拳による攻撃を避ける、避けるか防御するしかレオに出来なかった。レオには巨人を攻撃することが出来ない

異形な姿とは元は人間であることを知ってしまった以上、被害者である彼らを苦しめることがレオには出来なかった。例えレオでもなくとも、躊躇や戸惑う者は多いであろう、元は人間であることを知ってしまった上で、助けを求む声をするモノに剣を振るうのを躊躇う

そしてレオには間の悪いことに、前例を知ってしまったのも、剣を振れない理由になっていた


(カノン先生やメノンさんの太極図ならこの巨人を元に戻すことが出来るかもしれない)


そんな考えをよぎってしまい、その邪念が隙を作ってしまい、巨人のパンチをまともに食らってしまう


「ぐぅ!!」


レオは空中で踏ん張りながら、落ちることなく空中で耐える。巨人の怪力による攻撃も、レオの魔装鎧には大したダメージにはならない。しかし、レオが本気で攻撃に転じない限り、状況は好転しない


「やっぱり聖剣のおねぇちゃんはそういうタイプだよねぇ?例えバケモノでも元は人間は切れない」


ハザマは巨人の近くにいる為に、ハザマに攻撃を加えようとしても確実に巨人を盾にしてくるのはレオはわかっていた


「卑怯者め…!」

「アハハハハハ!!どうするおねぇちゃん!!聖剣の勇者は、助けられるかもしれない人たちをみすてるのかなぁ!?出来ないよねぇ!!皆の英雄たる聖剣の勇者であるおねぇちゃんが!助けを求める僕のオモチャを!無残に切り殺すなんて出来ないよねぇ!!!」


ハザマは邪悪に、下品に笑いながら煽る。ハザマの言う通りレオには巨人を切るようなことは出来ない

それは聖剣の担い手、聖剣の勇者だからではない。レオ、ユキナ・グラスという人間だからこそ出来ない

魔装鎧の力を得ても、例え聖剣の絶対的な力をもってしても、彼女は自身の無力を感じていた

ハザマの邪悪な所業、そして自身の無力に怒りを感じており、それは魔力に現れており、レオの周囲の空間が歪んでいるほどに魔力を放出させていた


「怖いなおねぇちゃんは…怒りで魔力を増幅させても、何も出来ないくせに」


そのハザマが言った瞬間、巨人の口にミサイルが突き刺さり


術式展開(シーケンス)、エクスプロージョン!!」


巨人に突き刺さったミサイルが爆発を起こし、巨人の顔を吹き飛ばし、近くにいたハザマごと爆発に巻き込む


「ぐぁぁぁぁ!?」「な!?」


ハザマは痛みに悶えつつも、空間移動で巨人の近くを離れ、顔を吹き飛ばされた巨人は再び廃墟区の地上に落ちる


『惑わされてはダメだよこの時代の聖剣の勇者様、かの巨人はあなたを惑わすだけの言葉、そしてあのショタ怪人が言っていることも真に受けちゃダメ』


レオが振り向くと、それはスコーピオンがいた


「…紅様?いやでも、何か雰囲気が違う?何と言うか…」


スコーピオンの雰囲気が違うこと、そして反響するような声に先程の聖剣のゴートの魔装鎧のことを思い出す


『そうね、ゴートと同様に魂がスコーピオンの魔装鎧に取りついた存在…今はお師匠様の体をお借りしているけどね』

「お師匠様?…もしかして…焔の魔女!?」

『おや?私のことを知っていたのね。それは残念…じゃなくて、なら話は早い』


自己紹介が省けたことに、少し寂しさの本音をこぼしなつつも、スコーピオンは本題に入る


『あの巨人の素材は、あのショタ怪人の言う通りに素材は複数の人間だったものなのは、観察してわかったけど…ただ、アレを元に戻そうとか、助けようなんてことは考えない方がいい。あれは助けることは出来ない』

「で、でも太極図なら…!」

『それも知っているのね…カノンが使う太極図でもどうにもならない。太極図で巨人を解体することはできても、そこに残るのは死体だけ…あの巨人の素材になっている人達は既に死んでいる…いくら万象の事象を元に戻す太極図でも、死んでいる存在を蘇えさせることは出来ない…入れ物があっても、魂が消失してしまっている状態ではどうにもならない…』

「じゃあ、あの悲鳴は何なんですか!?」

『死体の記憶…脳細胞に残されている情報を読み込んで言葉を発しているって所ね。相手が戸惑うように「助けて」とか、「死にたくない」とか言う…妖魔もよく使う手口だからね、知的生命体はこの言葉を言えば躊躇うということを学習していた…あの巨人も同じ』


スコーピオンこと、焔の魔女は生粋の魔法使いである。カノンと負けず劣らずの魔力感知能力に、分析能力にも自信があった


『そうでしょ?ショタ怪人野郎!お前の作品、ミサイルごときで落ちるなんて情けない作品ね?』


スコーピオンはハザマに聞こえるように大声を上げる。スコーピオンとレオの視界からは消えていたハザマであったが、ワームシュートの弾幕をスコーピオンとレオに浴びせる

スコーピオンは即座に炎の防壁を張り、弾幕を防ぐ


「…調子に乗りすぎだよおねぇさん。ベラベラベラ好き勝手言って…!」


その様子からはハザマは相当に激怒していた。我儘で残虐な子供であるハザマ、ここまで思い通りにならないことに不満と怒り、そしてスコーピオンの推測がほとんど当たっていたことも


『その様子だと私の推測はおおよそ当たっていたって事かしら?どういう経緯で人間をこうしているのか、その調達先は一体どこなのか…色々聞きたいことはあるけど、お前とあの巨人はここで始末する…魔力変換錬成(コンバートマテリアル)、ランサーダート、ポット』


スコーピオンは右腕に2本の長いミサイルと、左腕にミサイルポットを自身の魔力で錬成し、装着する


『聖剣の勇者様。もしあの巨人がかわいそうだと思うのであれば…ここで殺して上げるのがせめてへの彼らの慈悲よ』

「そんな…」


レオは俯くが、スコーピオンは慰めることはしない。気持ちは痛いほどわかる、助けられるならどんなに良いか。助けを求める声を発する者に見捨てるどころか、手にかけなければならないという非情な判断なんて、誰もしたく無い。少なくともスコーピオンが知る十二騎士達はそういう人物であり、そして目の前にいるレオもそうである…だが、スコーピオンは慰めない…


『出来ないなら私がやるだけよ…だけど、仮面の騎士は罪もその仮面に被らなければならない。勇者様、十二騎士として、仮面の騎士として戦う以上、時には覚悟を決めてもらう…命を助けることだけが救うとは限らない…終わらせてあげるのも救いになることもある…』

「それは…だけど…!」

『悩んでもいい…だけど覚えてあげて…自分が手をかけた者達のことを忘れないであげるのが、せめての礼儀だから…巨人は放っておいても、これからもあのショタ怪人に利用され続けるか、私に始末されるか…他の十二騎士達が始末するかのどちらかになる』


レオは悩む…しかし、それほど悩んでいる時は長くない。レオが落ちた巨人がいる地上を見ると、巨人は悶えながらも頭を再生しながら立ち上がろうとしており、スコーピオンが防壁で防いでいたが、話している間もハザマも弾幕を放っていた

レオは歯を嚙み締め、悩み、葛藤…様々な事を考える、数秒間程…そしてレオは覚悟を決めて、左手を上にあげる


「来い…デインダイト!!」


レオが叫ぶと、先程まで数十キロ離れている市街地で聖剣のゴートが振り回していたデインダイトがレオに向かって飛んでくる

レオは飛んできたデインダイトを左手で掴む。右手に月の聖剣ムーンダイト、左手に太陽の聖剣デインダイト。二つの聖剣がレオの手に揃う


『…驚いた、歴代の聖剣の勇者、歴代の聖剣の担い手たちにも聖剣二刀構える人はいなかった筈』

「…焔の魔女様、あの巨人は私がやります…怪人の方は頼みます」

『…オッケー勇者様、あのゲスショタ怪人はお師匠様が随分痛みつけられたみたいだからね…術式展開(シーケンス)、フレイムウォールプレッシャー!!』


スコーピオンは炎の防壁をハザマに向かって飛ばす、ハザマを炎の防壁を当然の如く空間移動で避け、そしてスコーピオンの死角に回る


(無駄だよ不愉快なおねぇさん、僕にこの力がある限り、まともに攻撃なんてあたるわけ…)


ハザマが魔法を放とうとした瞬間、ハザマの背後から爆発が起きる


「な!?なんで!?」


まともに爆発を受けたハザマは態勢を崩す、そして背後から襟首を掴まられる。いつの間に背後に回っていたスコーピオンに


『何度も同じ手口を見せられて私が何も仕掛けていないともでも?お前が移動する場所を読んでミサイルを配置していたことに気付かなったのかしら?気付かないわよね?バカみたいに無駄に弾幕を撃ってきたアンタには、私がいつミサイルを撃ったことに気付くはずもない。どこに移動して予測するのは難しくない』


ハザマは空間移動しようとするが、出来ない、魔法が発動しない


「魔法が発動しない!?なんで!?」

『当たり前でしょ?私が阻害魔法をやっているからね、さっきも言ったけど魔法使い相手に手札を見せすぎたし、私はその魔法をよく知っている。掴んでいる左手に阻害魔法を用意するなんて難しくない』


スコーピオンは右腕に装填してるミサイルを、ハザマの胴体に勢いよく突き刺す


「うがぁぁぁ!!!」

『ジタバタされても面倒ね』


悲鳴を叫ぶハザマに、スコーピオンは容赦なく蹴りでミサイルに突き刺したままのハザマの足を叩き折り、抵抗する力を奪う


『獣を出してこない所を見れば、レオが倒したので品切れだったようね?そう言えば、自己紹介がまだだったかしら?』


スコーピオンは思い出したかのように、咳払いをし


『十二騎士が一人、爆裂のスコーピオン。さて、あなたは巨人の苦しむ悲鳴を聞いて、さぞ楽しんでいたみたいだけど…お前はどんな断末魔を上げるか楽しみね?胴体の中から爆破される気分、味わうがいい』


自己紹介と、そして意味合い的に明確な殺害宣告をする


「やめ…」

術式展開(シーケンス)、メガ・エクスプロージョン!!』


ハザマが言い切る前に、スコーピオンは指を鳴らし発動させる。一瞬、ハザマとスコーピオンの周囲が伸縮した瞬間、ハザマの胴体に突き刺しているミサイルが大爆発を起こす、それも空挺騎士団や紅の魔女が使った爆破魔法より、桁違いの威力と迫力のある大爆発は廃墟区全域に震わせる程の爆風と爆発音が轟き

数十キロ離れているライブラやグラン達がいる市街地にもその爆発音が聞こえる程であった


『へへ…久々に気持ちいいわね!!爆発魔法最高!!』


ゼロ距離から爆発させた、巻き込まれる形…というより自爆に等しいやり方をしたスコーピオンだったが、爆発の際に防壁を貼り、吹き飛ばされながら爆心地から離れていたが


(このお馬鹿!!人の体で特攻じみたことやるんじゃない!!)

『大丈夫ですよお師匠様、スコーピオンの魔装鎧は元々爆発魔法の耐性があるから、この程度なら問題ないですよ…まあ、しばらくは立ち上げれないけど』

(このぉ…おバカー!!!)


スコーピオンはそのままの勢いで、廃墟区の建物の一つに墜落した



「すごい、あれが焔の魔女の…本物の爆裂のスコーピオンの力…私も決めないと」


スコーピオンがハザマを撃破したことを確信したレオは、巨人が墜落した付近の廃墟区の地上に降りていた


「イダイよぉぉぉぉぉおオオ!!」「おかぁぁぁさぁぁ!!」「ダずげでぇぇぇ!!」


巨人は様々な悲鳴を出しながら、頭を再生しながら、周囲の廃墟の建物をなぎ倒しながら立ち上がっていた

巨人の悲鳴を再び聞いて、レオは決心が揺らぐ。スコーピオン言う通りなら、あの巨人は生存するために、ああいう言葉を発するように作られた…悪意によって、作られた存在

それがわかった上でも、レオは躊躇い、怒りで聖剣を握る手を一層強くなる…が、ここでレオは2本の聖剣の変化に気付く


「…?アレ?さっきまでムーンダイトが何かに強く反応していたのに…デインダイトを手にとってからか?反応が無くなっている?というより敵意がない?」


その時、左手に持っているデインダイトから記憶が流れこむ、先程まで市街地で蜘蛛の怪人と戦っていた聖剣のゴートの魔装鎧を纏ったグラン、そして聖剣がグランに敵意を向いていたことに気付く

何故?という疑問があったが、グランが蜘蛛の怪人を救出した事実の方が大事であり


「そうか…グランは上手くやれたんだ…そうだよね、私もグランに負けられないよね」


もし、この巨人と対峙したのがカノンであれば、カノンなら迷わず殺している

もし、この巨人と対峙したのがグランであれば、真相がわかった上で多少は迷ってでもグランは殺すことが出来るとレオは思う、信頼している

レオが考えている間に、完全に頭部が治った巨人はレオを視界に捉え、レオの方に向かってくる、様々な悲鳴を上げながら


「…苦しいよね…なら、せめて私が用いる全力で終わらせてやる…!私は尊敬するグラン・グラスの妹であり、カノン先生の弟子なんだ…!」


レオはありったけの魔力をムーンダイトとデインダイトに込めて、2本の聖剣を振り上げて構えて巨人の方向を向く

ムーンダイトは美しく輝き、デインダイトは力強い白い輝きを放つ


「ムーンダイトの斬撃波、月光閃…デインダイトの斬撃波、滅光破…この二つの剣技を合わて放つ…!名付けて!」


レオは2本の聖剣を交差に振り下ろし


術式展開(シーケンス)!!滅・月光破!!」


強烈で強大で圧倒的な熱力を持つ斬撃波を放つ、それは20m程ある巨人の巨体を覆うほどの斬撃波であり、周囲の建造物を破壊しながら斬撃波は巨人を飲み込み、瞬く間に、そして跡形もなく巨人を消し飛ばした

肉体ごと完全に消し飛ばされれば、妖魔の力であっても復活も再生も出来ない

レオは2本の聖剣を地面に刺して置き、自分が殺めた巨人に哀悼の意として祈りを捧げた

偽善であること、自己満足であること思いながらもやらずにはいられなかった

聖剣のレオ 基本スペック 

パンチ力 80トン

キック力 40トン

最高速度 マッハ2.5

装備武装 聖剣ムーンダイト、聖剣デインダイト


10年前に大破した破戒のレオの魔装鎧を、成長するであろうユキナに合わせて改造された魔装鎧であり、現在の技術を総動員して作り直された為に元の性能の面影ないとされている

新型の魔石動力と新型のフルドライブシステムを搭載され、対ウロボロスを想定された設計をされており、対魔法戦と物理攻撃の耐性が向上している

桁外れの魔力と身体能力を持つユキナが装着することで、破格のスペックを叩き出している

聖剣からユキナに合う、歴代の担い手たちの技を伝えることで様々な剣技が使える

その他にも、機能がいくつか搭載している



爆裂のスコーピオン

パンチ力 10トン

キック力 30トン

最高速度 マッハ4.0


爆破魔法のスペシャリストであり、同じ魔女である紅の魔女の体であれば全盛期とほとんど変わらないスペックと戦い方が出来る

主に魔力変換錬成によるミサイル等の攻撃手段としており、破壊力と火力だけなら十二騎士最高火力を誇こり、効率性を考えた結果、ミサイルを突き刺し、内部から爆破させるエグイ戦法を思いついている

基本的には余りにも過剰火力過ぎて、市街地戦に向かない十二騎士

刃のジェミニア同様に、自身を加速させる魔法も有している

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