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後始末 ユキナ、グラン編

「これは、蹴り飛ばした方が早いか」

「ぐうぅ!?」


それはあまりにも唐突であった。いきなり腹部を蹴られてグランは起こされる。ただ、不思議なことに大して痛みを感じなかったのだ


「ここは…?」


グランは何が起きたのか理解できずに、周囲を見渡す。周囲にはこれでもかってぐらいの本棚と本だらけであった


「…図書館?…なんで?」


グランの記憶では、カノンに言われて、倒壊する屋敷の瓦礫から守るために、慣れない魔力変換魔法をユキナと共に行った…そこまでは覚えているのだ。なんで図書館にいるのか、しかもグランが見覚えのない図書館であった


「ん…意識はちゃんとこちら側と繋がったようだね。よかったよかった」


グランの目の前に立つ人物、おそらくグランの腹部を蹴ったであろう人物は、キャミソールに素足というラフな格好であり、自分よりいくつか歳が下であるとグランは判断する

そして、グランにとっては、目のやり場に困る刺激的な格好な女の子だった


「…あなたは一体?」

「私はリーノ・サイク。このサイク魔導図書館の司書、管理者であり、サイク家の現当主。そしてここは、私の意識の中、私の意識の中に記録された膨大な魔導書の図書館であり、保管庫でもある」

「意識の…中?」

「そう、アンタ達は今、意識だけがここにいる状態。本来の肉体は、今頃病院のベットの上ね。今はメノンが看病しているのかしらね」

「アンタ…達って…」

「うん、私も呼ばれたみたい。グラン」


ユキナもグラン同様に、リーノに意識だけ呼ばれたようであったが、ユキナのいつもと容姿は異なっていた


「ユキナ!?お前、髪と目の色…久しぶりに見るな…」

「…ここでは、本来の姿が反映されちゃうからね…魔法薬による染髪材、目の中に入れているカラーコンタクトも同様ね」


ユキナの髪色は、グランと同じ栗色ではなく、金髪で、目も碧眼の色をしているのだ


「アンタ達は自身の魔力と越える、慣れない魔法行使したから、魔力枯渇と魔力神経の高負荷で倒れたのよ。無茶し過ぎ、鉄塊の怪人と同じ、魔力変換で鉄の壁を作るなんてするからよ」


ユキナとグランはここで思い出す、あの時のカノン…ジェミニアに言われて、屋敷の倒壊から身を守る手段で、グランは咄嗟に鉄塊の怪人の鉄の壁を作れば耐えきれると判断し、自身とユキナの魔力、魔装銃と杖を媒体に魔力変換と錬金魔法による鉄の壁を作った…そこまでは覚えていた

リーノの話から、助かったらしいが、二人ともぶっ倒れたということ


「さて、何でアンタ達を呼んだのか…わざわざ意識だけを呼んだのか。私の叔父上、カノン・サイクのことを説明してやれと、叔父上に頼まれてね…当人も今は色々事情聴取やら、根回しに忙しいし…アンタ達が意識が戻るのも、もうしばらくかかるだろうかなって…長話になるから、とりあえず座りなさいな」


リーノは二人に、近くにあったテーブルに着くことを促し、座らせる


「さてと、とりあえずアンタ達二人にことは叔父上と意識と情報を共有しているから、大体理解している。自己紹介はしなくてもいい」

「意識の共有?」

「ええ、そうよグラン。私と叔父上は意識をある程度共有できて、お互いの動向もわかるほどに繋がっている…まあ、あまりプライベートな部分まではともかく。アンタ達の事情、そして今回の事件の詳細は理解している…叔父上、帽子をずっと被っているでしょ?」


リーノが言うのは、カノンのクラシックな魔法使いのトンガリ帽子のことである


「あれが、私と叔父上を繋いでいる魔装具なのよ。結構色々と便利な帽子なのよ、アレ」

「だから、カノン先生って帽子を脱ぎたがらないのね…」


ユキナが知りうる限りでは、カノンは食事の時ですら帽子を外さない徹底ぶりであった


「さて…本題である。カノン・サイクのことを話をしましょうか。アンタ達が最も気になっていること、なぜ叔父上がジェミニアの魔装鎧を纏っているのか…って所かしら?それは当然のこと、当たり前のこと。カノン・サイクは刃のジェミニア、かつて、100年以上前に妖魔大戦を終わらせた十二騎士の一人、刃のジェミニア本人だもの」

「いや、ちょっと待って…カノン先生って年齢20代だよね…?なんで100年以上前の人なら、年齢が合わなくない?」

「その辺は、妖魔大戦の終結の話をしないといけないわねユキナ…おそらく、歴史で習っているのは、100年以上前に十二騎士が妖魔大戦を終わらせた…だけど、何をもって終結したのか、その辺に関しては語られていない筈だからね…そもそも、妖魔とは何か?妖魔は私達とは異なる次元から越えて、オリュートスに現れた…いくら出現した妖魔を何体討伐したところで、大本を叩かなれば永遠と出現する…叔父上はそう語ってはいた」


妖魔の正体に関しては、謎に包まれている部分があるものの、別次元、別の世界から現れた生体兵器というのが当時、そして現代でも討論されている中でも有力な説となっている


「妖魔の大本は別次元の異次元空間であることを突き止めた十二騎士達は、二手に別れた。オリュートスに残り、万が一に備える。もう一つが十二騎士の中でも精鋭を、異次元空間に殴り込みにいき、妖魔の大本を討伐する…聖剣のゴート、生命のクラブ、爆裂のスコーピオン、閃光のバルゴス、黄金のサジタリアス、そして刃のジェミニア。その6人が討伐に向かい、ゴート、クラブ、スコーピオンが命を落とし、閃光のバルゴスも重傷負ったものの、異次元空間で妖魔の大本を討伐することに成功した」

「それをもって、妖魔大戦を終結を確信したというのか…」

「その通りよグラン…だけど、コレが困った話というか…彼らも分かった上で異次元空間に行ったらしいけど…私達の世界、オリュートスと、妖魔達が根城にしていた異次元空間は時間の流れが異なる。例えば、向こうの時間での1時間は、私達の世界からしたら10年…って言った所かしらね?」

「い、1時間が…10年!?」

「そうよグラン…叔父上は異次元空間から帰還した頃には、オリュートスは100年経過していた…つまり、叔父上、刃のジェミニアは100年前のオリュートスから、現代のオリュートスに辿り着いた。叔父上が20代というのも事実であり、100年前から十二騎士の一人、刃のジェミニアであるのも事実。このオリュートスに帰ってきたのが、2年前の話になる」


ユキナとグランは、言葉を失った。カノン…十二騎士がここまで壮絶な運命を辿ってきたことを知らなかった、しかも当人達はわかった上での行動。100年である。長命種たる魔族やエルフ族ならともかくとしても、カノンは人間である。そこに迷いがなかったのか、ユキナとグランはそう考えてしまう


「歴史には語られない真実って所かしら…もっとも、この事実を隠したのも当人達、十二騎士達全員だったからね」

「それはどういう…」

「グラン…正直、叔父上の魔法と戦闘力を目の当たりにして、どう思った?」


リーノが言う、カノンの魔法とは、変化魔法とか東の魔法のことではないのであろうと、グランは思い、答える


「…常軌を逸した、風を操る殺人魔法を。カノン先生は行使している…それを当たり前に、無詠唱で使える程に慣れているようで…怖かった。十二騎士達を題材にした物語の創作物で、吟遊詩人達が語る以上に強すぎる」

「”風の刃”…通常なら、これが殺人魔法として該当はしない。何なら、正確に言えば今でも殺人魔法として認定されている訳じゃないけど…間違いなく、魔法省はこれを殺人魔法として認定する程、叔父上の風の刃は常軌を逸した魔法」

「えーと…あの、カノン先生の風の刃って、あれってどういう原理なんですか?専門的な魔法使いじゃないから、少し説明が欲しいなーって…」


ユキナが、少し気まずそうに手を挙げながらグランとリーノの二人に質問する


「元々風の刃とかの類の魔法は、物理的な鉄の塊を両断出来る程の威力はない。だけど、カノン先生は変態的な魔力操作技術で、どんなものを真っ二つに出来てしまう、風の刃を放ち、風の剣を構成出来てる。まるで名刀の切れ味の風の刃を、無詠唱で行っている」

「変態的…ふ…確かに、それは言えるわねグラン」


グランの例え方に、思わず苦笑してリーノも、ユキナの質問に対して答える


「器用的に変態的な魔力操作技術、魔力を瞬時かつ正確に感知できる技術、魔力消費…というかほとんど魔力を消費をしない、風の刃系統の魔法は、生まれつき魔力が並程度の叔父上には相性が良かった。周囲の大気さえあれば、周囲の大気に僅かに魔力を込めるだけで放てるからね。超正確かつ、瞬時に行使出来て、それを無数に放てる、行使できる叔父上の風の刃の魔法は、もはや、魔法使いが基礎で学ぶような風の魔法ではない。立派な殺人魔法。少なくとも、私達サイク家と、叔父上はそう判断してる」

「えーと…つまり、カノン先生がやっていた魔法は、グランやリーノさんのような、普通の魔法使いが真似出来るものじゃないってこと?」


少々長すぎる説明故か、ユキナはまだピンと来ていない様子であったものの


「まあ、大体合ってる。真似も出来ないし、殺人魔法だから、真似もしちゃいけないのも入る」


あながち間違っていないユキナの回答を、グランが上手くまとめた


「殺人魔法…極めて殺傷性が高い魔法、呪いや毒の類の身体を蝕む魔法。これらを魔法を習得すること、行使することは法で禁じられている。扱えば、魔法を扱う許可証の取り消し、殺人魔法で危害、殺害を行った場合、極刑に処される」

「それじゃ、カノン先生は!?」

「落ち着きなさい、ユキナ。これにはケースバイケースもあるから、状況次第ってところもあるし、カノンは十二騎士としての立場がある。さほど問題ではない。話を戻そうか」


本題から逸れそうになった話。十二騎士の話に、リーノは戻す


「十二騎士が…特に叔父上を含む、異次元空間に決戦を挑んだ6人は、当時としても、現代から見ても飛び抜けた能力を持っていた。妖魔大戦時代の知的生命体の敵として妖魔を相手にするならともかく、その力をオリュートスに生きる者達に振るう訳にはいかない。そして利用される訳にもいかない。十二騎士が政治、戦争の手段で使われる事態だけ避けなければならない」

「…もしかして、カノン先生達…その6人は生きて生還する気はなかった?」

「というよりは、生死をあやふやにしたかった節はあるとは言っていたけど…それ以上に、十二騎士達は、自分の命を代償にしてでも妖魔を必ず滅ぼすという強い覚悟の方があったのよ、グラン」

「…そ、そこまで…」

「彼らの言葉を借りるなら、十二騎士は正義の味方ではない。妖魔の絶対的な敵対者。だそうよ」


ユキナとグランは再び言葉を失う。自分達がこれまで知りうる十二騎士の英雄像とは、かけ離れている

あまりにも違い過ぎるのだ


「生き残ったら生き残ったで、100年後の世界で本当の素性を隠して静かに暮らす…2度と、自分達の能力を使うことなく、妖魔の脅威が2度現れないことを祈りながら…結果的に、叔父上は生還し、2年前にこの時代に帰ってきた。そして、あくまでも叔父上は100年前の世界からやってきた、時間の理から外れた存在だから、今の時代の者達とは深く干渉は良いとは思わない…叔父上はそう考えているのよ」

「だからカノン先生は、私達とはどこか距離を置いた接し方していると思ったら…」


カノンの接し方は、決して自分の素性を言わない、聞いたところで上手くスルーされたことをユキナは思い出す


「でも、なんというか、報われないというか…寂しいよ。世界を救った英雄が幸せにならないのは…何か間違っている気がする」

「そう、その通りよユキナ。だからアタシ達サイク家は、この時代に帰ってきた叔父上を迎えいれた。私の曾祖父、祖父の願い、悲願だった。叔父上を独りしないで欲しいってね」

「そういえば、リーノとカノン先生の関係ってどうなってるんだ?さっきから叔父上って呼んでいるが…」


グランは先程から気になっていることを聞く、カノンのことを叔父呼びなのはおかしいと、ここまでの会話から気付いたからだ


「叔父上の素性を隠すための、あだ名みたいなものね。叔父上…カノン・サイクは、正確には曾祖父が養子として迎え入れた息子であり、祖父の義理の弟にあたる。だから正確には大叔父になる。だけど、これをカノン・サイクの素性を知らない者に説明するとなると面倒だから、サイク家の当主代行の叔父として扱っている…後、一応はサイク家の人間は、カノン・サイク、刃のジェミニアの事情を知っている。そんでもって、叔父上って私達サイク家の人間からしたら、伝説、もはや神のように信仰するような人もいるぐらいだから…マジで叔父上が今のサイク家に来た頃が凄かった…というか別の意味で酷かった」


リーノは当時を思い出してしまい、顔をしかめる


「一体何があったんだ…」

「色々よ、グラン…叔父上の呼び方についてね。サイク家の英雄とか、カノン様とか、神様とか、もういろいろ…だからアタシと叔父上で、今後はカノン・サイクを”叔父”として扱う、呼ぶようにしろって命令をだしたのよ…それで叔父上、叔父様って形で収まったわけよ」


世界中の魔法を探索し、魔導書として制作する名門のサイク家の意外な微笑ましいエピソード


「なんというか…一変変わって…幸せ者?なのかな?カノン先生」

「私達サイク家としても、救世主みたいなものだからね叔父上。迎え入れた後は、サイク家で養って、ニート生活で謳歌しても良かったんだけど…叔父上は意外に働き者というか…この辺は私も侮っていたというか…叔父上は数週間で現代魔法と世界情勢をほとんど把握した。この現代に適応したのよ」

「言われてみれば…服装と杖とかを除けば、カノン先生は現代の魔装具にも、魔法についてもかなり精通していた…会話でも違和感がなかったというか…」


グランの言う通り、カノンの服装を趣味だと捉えられば、その他は違和感のないぐらい現代に溶け込んではいるのだ


「昔から、サイク家は失われた魔法、古い魔法に精通してたり、今では使われていない他の国の言語も使わざる得ない資料とかもあったから、魔法知識…地頭を鍛えられる環境でもあったんだろうね。そんな叔父上が魔導書作成の魔法探索をしたいと言い出した。本来のサイク家の使命だからね、魔導書作成は。結構、紆余曲折はあったけど、サイク家としても叔父上が未開拓の地域、東の大陸の魔法探索を行ってくれるのは大いに助かった。本来の魔法探索には、数人のチームを組む必要があるけど、叔父上には不要だったからね。元々の戦闘力に、交渉術、様々な魔法知識を持っている叔父上は、単独で魔法探索を行えた」


カノンの戦闘力は、ユキナとグランを二人がかり、それどころか鉄塊の怪人と互角にやり合えていた程であり、交渉術、会話術の上手さ、魔法知識の幅広さ、講義を受けいるユキナとグランの二人も良くわかっている


「元から、叔父上は魔法探索、魔導書を作くるのが夢だって言ってたぐらいだからねぇ」

「サイク家に恩義があったから、役に立ちたいって部分もあったのでは?」

「良くわかってるねユキナ。それもあるし…だけど、叔父上のもう一つの目的があった」

「目的?」

「グラン、東の大陸って、どういう地域かはわかるかい?」


質問されたグランは、少し考える。東の大陸はジパンを始めとする、カリバーン王国とは違う文化圏。だけど、それ以上に妖魔大戦時に多大な被害を受けた地でもある。それは何故なら


「最初に妖魔の存在が現れた地…だからですか?妖魔大戦で最も被害を受けた大陸…妖魔の調査をしていた?」


壊滅したとは言え、絶滅したわけではない妖魔は、現代でも散発に存在が報告さている。カノンが十二騎士の立場であるなら、それを調べるのも当然なのではグランは考えた


「ご明察。実際、かなり弱った個体だけど、妖魔と遭遇もしていた。とは言え、現代に猛威を振るうような個体はいなかった…東の大陸は妖魔の脅威はほぼなかった。だけど、今回は、妖魔の力を利用する者が現れた。妖魔、そして妖魔の力を利用する存在は絶対に許さない叔父上は、十二騎士の使命として、再び活動を始める」

「あの時の怪人…聖剣支持派、ただの活動家の団体がなんでそんな力を…」


グランの知りうる過激派活動家は、自作銃や魔装具、魔装銃、魔装鎧を使ってくることはあったが、あんな異様な魔法を…妖魔の力を使うのは聞いたことが無い


「それは…聖剣支持派の首謀者なら、そういう協力者を得れる可能性があるかもね。でしょ?ユキナ?」


リーノの言葉に、ユキナに静かに頷く


「それはどういう…?」

「グラン、今回の聖剣支持派の首謀者は、カリバーン王国の元大臣だった男だった。叔父上がユキナを救出した時に、居たのよ…叔父上はその時の詳しいやり取りまで聞いてはいないけど…ユキナ。叔父上は貴方の本当の素性を知っています」

「…やっぱり、カノン先生が十二騎士なら、気付いて当然だよね。聖剣のゴートと共に戦っていたということだし…」


ユキナは本来の金髪の髪を触りながら苦笑する。リーノもこれまでと違って、敬意を込めた言葉使いになったもの、リーノも自身の素性を知った故の対応であることにも


「…まあ、私からは貴方の正体に関して問い詰める気はありません。その辺は叔父上と直接相談してください…そろそろ、時間ですし」


リーノがそう言うと、ユキナとグランの体は、徐々に透明になっていく


「これは…本体の体が目覚めようとしているのか?」


グランは自分の手見て、自分がこの意識の世界から消えそうになっていくことで気付く


「そうね、もう少し語り会いたかったけどね…近い世代とお話できる機会が、ここ最近なかったし、折角帰ってくるはずの叔父上に甘えられると思ったら、アンタ達に取られちゃったし」


リーノは寂しそうに、名残惜しそうにユキナとグランに見送ろうとする


「最後に一ついいか?なんで、オレとユキナにカノン先生の素性を?」

「それは、叔父上と私がアンタ…グラン、アンタを認めた…特に叔父上は、心の底からアンタに敬意の感じてるから」

「オレ?」


意外な回答に、グランは心辺りは無かった。不甲斐なく、助けられた覚えしかないからだ


「鉄塊の怪人に相手に、啖呵を切ったでしょ?セルゲイを馬鹿にした、あの怪人相手に。あの言葉が、あの時のグランの行動が、叔父上に覚悟を決めさせた。アンタ達に自分の正体を明かしてもいいと思わせた…それに」


リーノは静かに立ち上がり、消えそうになっているグランの耳元に近づいて


「私もアンタのような人は好きよ?機会があったら、ゆっくりお話ししましょう?」


唐突に耳打ちで告白されたグランは、完全に不意を突かれて、顔を赤く染める


「わーお、意外に当主様大胆だ…良かったじゃないグラン」


耳打ちでも、リーノの告白が聞こえたユキナは、グランをからかうが…当の本人は茫然としながら、意識の世界から消えっていた…続けてユキナもリーノに手を振りながら、意識の世界から消える

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