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灯花はわたしの飴を舐めたいへんたい7

https://twitter.com/toikiaya

↑がX(旧Twitter)の活動報告です!

「もうそろそろいいかな?」

 きっとそんなに長時間ではなかっただろうけど、わたしの体感的にはとんでもなく長い時間の後、灯花はわたしの口からあめの棒を引き抜いた。

 ぬぷぷっ。

 あめを引き抜かれる際に少しだけだえきが口からこぼれる。とろっとして温かい液体があごを垂れていくのがくすぐったい。

「だいぶ小さくなった」

 灯花は噛んでしまえるぐらいまで溶けてしまったあめを満足そうに見つめてから、机に広げたハンカチの上にそっと置く。てっきりまたわたしがなめたあめを加奈がなめるのかと思って身構えてたから、ちょっとだけ安心する。

「これで完成だから、のみこんじゃだりしちゃだめだよ」

 灯花はわたしのくちびるをじっと見て念を押すように言った。

 なにが完成なのかわからないけど、わたしはそれを質問することもできない。口の中はだえきでぱんぱん、なんてことはないけど、少しでも口を開けば垂れてきちゃうぐらいにはとろとろで、やっぱり喋ることはままならない。

 そうしてわたしが困っていると、

「よだれ、垂れてる」

 と灯花はわたしのくちびるの下にぐっと顔を近付けてくる。

「……んっ」

 息と息がふれあうほどの距離に驚いて、わたしはとっさに後ろに逃げそうになる。でも、椅子の背もたれのせいでそれはかなわず、がたがたと椅子を鳴らすだけに終わる。

「暴れると倒れちゃうよ」

 灯花はわたしに顔を近付けたままそう言って小さくくすくす笑った。吐息が顔にかかってくすぐったいけど、そんなことより灯花の顔が近すぎて、わたしは動けない。

 夕日に照らされてほんのりと茜に染まった白いほっぺ、形の整った小さな鼻、ちょっと幼い感じのする目、間近で見ると灯花ってほんとにかわいい。お人形さんみたい……。

 そんなことを漠然と考えていると。

「加奈味のあめ、もらうね」

 灯花がささやいて、その直後。

 ちゅ。

「んっ!?」

 柔らかい感覚がわたしのくちびるに広がる。

 ……ってこれっ!?

 わたしは思わず目を見開く。

 き、キスしちゃってる!?

 ただでさえ混乱していた頭の中に、炭酸のあわあわのように疑問がわく。

 でも、灯花はそうして目を丸くしているわたしを待ってくれない。

 そのままわたしのほっぺに手を添えたかと思うと、

「んちゅっ……」

 とわたしのくちびるをなめるように、舌をゆっくりと動かしてくる。

「んむっ!? んっ、んんっ!」

「ちゅぱっ、れろっ、んちゅっ」

 今まで感じたことのない、ぬるぬるとしていてあたたかい感触。わたしは咄嗟に口を固く結ぶけど、自分のくちびるが灯花の唾液でぬるぬるになってるってことを考えると、胸の奥がじんわりと熱くなって呼吸が苦しくなってくる。

 それなのに……。

「はむっ、んちゅっ……はあむっ……」

「んっ!? むっ!?」

 灯花が口を開いてわたしのくちびるを覆うようにしてくる。保健の授業でやった人工呼吸に似てるけど、それとは違う、わたしのくちびるをなめるための行為……。わたしのくちびる全部が灯花に、「はむっ」てされちゃってて、そのままくちびるを何度も、「れろっ」ってされちゃうから、頭の中まで唾液でぬめぬめになったみたいで、なにがなんだかわからなくなる。

「はあむ……ちゅっ、ちゅっ、はむっ……ちゅっ」

「んんっ……んちゅ、んっ」

 小さな口が何度も何度もわたしのくちびるをおおってくる。混乱の中、わたしはなんとか顔を灯花から背けようとするけど思ったように身体に力が入らない。軽く両手でほっぺを押さえられてるだけなのに、首を動かすこともできないし、寄り掛かってくる灯花を押しのけようにも、身体がこわばっちゃって、両手を胸の横でぎゅっと握ったまま動かせない。

 でも、そうして身体をこわばらせていると。

「れろっ……」

「んむっ!?」

 唐突に灯花の舌先がわたしのくちびるの間をなぞってきた。それが何を意味しているのか理解するより先に、灯花の舌先はちろちろとわたしのくちびるの間を小刻みになめてくる。そしてそのまま、わたしのくちびるをこじ開けて口の中に入ってこようとする。

「んんっ!?」

「はあむ……れろ、れろ……ちゅっ……れろ」

「んっ……んんんっ!」

 ぬるぬるの舌がわたしのくちびるの間を縫って進むので、わたしは反射的に口をぎゅっと結ぶ。くちびるをなめられてるだけでも頭の中ぐるぐるなのに、口の中までなめられたら絶対おかしくなっちゃう……。だからわたしは、ぎゅっと目を閉じて、「んーっ!」と灯花に抵抗する。

 でも、灯花はわたしのほっぺを両手ではさんで逃がさないようにしたまま、何度もわたしのくちびるをせめてくる。ぬるぬるの唾液が舌とくちびるでこすられて泡立って、それをなめとられたかと思えば、またはむっとされて灯花の唾液でわたしのくちびるが覆われるから、くちびるが熱いのが止まらない。

「はむ……れろ、れろ」

「んむっ……んんんっ!」

「れろっ……ちゅぱっ……はむっ……れろっ……」

「んっ、んんっ……んむっ!」

 ぬるぬるでとろとろでじゅわじゅわ……。

 くちびるが溶けちゃうような甘い刺激に頭の中がぐるぐるになっちゃいそうなのをこらえながら、わたしはぎゅっと全身に力を入れて、とにかく灯花の舌を我慢し続ける。

次は3/11に投稿する見込みです!

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