表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/93

EP77 "Cutie Bunnies" 最後の闘い④ <ザ・グレートヘドラー> *


_____転移

第28日目 推定 8月28日 午前11時30分 対ヘドラー緊急対策会議に終わりは見えそうも無い。


 その理由は、総統ヘドラーの目的を知るには、余りにも常識を超えた所に存在しているからだ。

①総統ヘドラーが俺を抹殺しようとしている事

②その理由が、何かの予言である事


 この二つについては、とんでもない話に驚きながらも、ヴィクトール博士の説明を受け入れるしかない。

チャネリングで得たビジョンでは、俺? が総統ヘドラーの<新たなる世界征服>を阻止するのだと言う。

 う~む、俺がですか??


 その根拠は<ユウガ>と言う名前、美少女であったり、少年であったりという二面性が俺に当て嵌まる。そして俺にはサバイバルで得た仲間、レイ、ランとメーダが居る。それに今は南極秘密基地の天才科学者、IQ 500のジョセが加わって冒険者チームを組み、"Cutie Bunnies" は今や5人の仲間となった。


 「確証はまだ無い俺だけど、ここまで来たらビジョンの少年は、俺の事で間違いないのだろう」


 依然としてまだ理由は分からないが、ありふれた高校生が美少女になっている時点で、世界中探してもそれは俺しか該当しないのだ。確か、ジョセは俺の転性のカラクリを知っている筈だ。なにしろ俺用にもスペシャル・バニースーツを用意していた位だったしな。


 「そうねユウガ。こうして"Cutie Bunnies"以外にも、プレイアデス七姉妹の皆さんと、このポンコツ.....有能なアンドロイドが二体、元四天王が5人も揃ったって事は、きっとユウガがリーダーになって総統ヘドラーを倒すのよ」


 ギリ

 席についていたアンドロイド二体が、歯ぎしりをした音が聞こえた。

「あの雌が、マイ・マスターを誑かしているのよ! ベンジョ、ここは共闘するしかないわ」


「アイリーン、わっちはバンジョ、極上玉のバンジョでありんす。でもその申し出には依存ありんせん」


 おいベンジョ!  静かにしていろ (ヴィクトール)

 は、はい バ カセ

 アイリーン、小田真理子(おだまり)! (ステラ)

 チッ


『今は真剣な会議をしているのに、ヴィクトール博士とステラは、中々息が合っていて流石だ』


 とんだ茶々が入ったものだが話を本題に戻すと、レイは博士の話に納得しているようだが、一番ピンと来ないのは俺だ。なにしろ夏休みを利用して、サバイバルの訓練をしようと神社の森に入っただけで、いつの間にか異世界に飛ばされ、しかもご丁寧に美少女に転性しているのだ。そしていつの間にか、ヘドラーの野望を砕く予言の少年! と言われても本当に寝耳にウォーター、それこそ藪からスティックなのだから。


 俺が納得したような、していないような曖昧な顔をしていたからだろうか。ヴィクトールが声を掛けて来る。



 「いいかね少年ユウガ、君はまだ納得出来ないだろうが、我々はチャネリングのビジョンを元に、南極秘密基地で長年君を探し続けて来たのだ。名前からしてほぼ日本人と推測して、膨大なデータから<ユウガ>に該当する人物がヒットしたのは、ほんの17年前の事だ。ユウガがヒットしたと報告を受けた総統ヘドラーは、青ざめ愕然して君を抹殺する計画を本格化したのだよ」


『17年前......俺が生まれて、戸籍に登録されたからヒットしたんだ』

「博士、すると総統ヘドラーは、ユウガと言う名前がヒットするまで、俺の存在を確認する為に、ずっと世界征服をしなかったんですね」


 うむ。

「私たちは、アルデバランの英知や、ジョセフィーヌの科学技術で、老化するのが極めて遅いのだ。急いで世界征服に乗り出さず、その日の為に超科学の研究をしていたのだよ。勿論、ジョセフィーヌもだ」


げっ

『ジョセって本当はスゲェ BBA ! じゃあプレイアデスの七姉妹も.....これだけは絶対に言ってはいけない』


 ◆◇◆◇◆◇◆


 ヴィクトールの説明を聞き終え、ジョセが今までの出来事を整理していたようだ。

 う~ん


 「あたしはね、ヘドラーや四天王達にうまく騙されていた事は、もう仕方がないとして......あたしが総統ヘドラーから聞かされていたのは、17歳になったユウガくんを異世界に転移するのは、異世界のダンジョンで冒険者をさせて、四天王が作ったモンスターを仕掛けて楽しむ単なるお遊びだと」


 

「考えてみれば、転移と転性した俺は、ジョセが作った防具なんかを貰って、仕方なく冒険者になった流れで"誘惑のケイヴ"攻略が始まったんだ」


 そうだ少年。

 やっと口を開いたのは、ヴァルター兄弟の兄イッヒヒ・ヴァルターだ。


「ああ、この異世界に既にあった"誘惑のケイヴ"を改造し、4階層から8階層まで封印した扉で行けるように作ったんだ」


 ネタ晴らしは続いてヴァルター兄弟の弟マンナン・ヴァルターへと移った。

 1階層は雑魚ゴブリンとスライム

 2階層は兄イッヒヒ・ヴァルターが作った、お遊びの<ピンク・ゴーレム>

 ピンク・ビームでスッポにし、恥ずかしい動画撮影が目的だった。


 3階層は弟マンナン・ヴァルターの<キング・ゼリー>の溶解液で、ただスッポにするだけのつもりだった。


 <改造と増築されたダンジョン>については。


4階層からは、四天王兄の<マジンガーX>

興奮して逆上した短気な兄は、本気で俺達を殺しに来た。


5階層はハンス・コラ・コーラ

あの笑撃波はヤバかった。


6階層はゲッツ・ホルテン

総統の命令で南極に帰還中、ミサイル攻撃で死にかけた。不戦勝。


7階層はヴィクトール・シャベル博士

ゲッツが死んだと思い込んだ事で罪の意識に目覚め、総統ヘドラーを見限って、異世界へとエスケイプ。不戦勝。


8階層がラス・ボス 総統ヘドラー

ラスボスだけあって、相当な攻撃力を誇っている。

但し、総統自らが戦う事になるとは、全く考えてはいなかった。


 「つまりだ、少年ユウガは8階層につくまでに、我々四天王の誰かが始末すると言うシナリオだったのだ。お前ら糞美少女兎(バニー)なんぞ、地上ならこの俺のマジンガーXで粉々に出来たんだからな」


 「確かに、狭いダンジョンのお陰で、俺たちの命は助かっている」

今更終わった話より、ヘドラーにどう対処するかが重要だ。俺は今最も知りたい議題に移ろうとした。


③総統のアレには対抗出来ない


 これだ。これが分かれば俺たちの作戦が立てられる。なにせ、こちらにはIQ 500の軍師、ジョセフィーヌが居るのだから。


 ゴゴゴゴゥゥゥ


 突然、大気の振動を敏感に感じとったのは、レンジャーのメーダ、アンドロイド組二体とハンス、ナビコマちゃんだ。


 「ステラ、上空に重力振動を感知! 」(アイリーン)

「博士、転移ホールの出現でありんす! 」(バンジョ)

「何! もう来たのか! 」(博士)

「まだ早すぎるの! ユウガくん! 対策が」(ジョセ)


 今この時、異世界ジャーブラ島に転移して来る者など、あの男しか居ない。元四天王とジョセの額に冷や汗が浮かんでいる。


 ガタンと椅子を倒して、ヴィクトール博士が立ち上がった。

「少年ユウガ、会議はここまでだ。ついに総統ヘドラーのアレが来たぞ!」

 それを見てハンスもまた立ち上がった。

「バニー殿、総統ヘドラーが乗り込んで来たのです! 戦いは、たった今始まったのです! 」


 総統ヘドラーが攻め込んで来るとは思っていたが、こんなに早く来るとは誰もが予想外だった。


「ゲッツ! 」

「兄者!」

「ステラお姉様! 」


 MPのリキャストタイム終了には、まだ時間がある。

「ユウガ、わたしたち......」

 リーダー! どうすんのよさ!

「準備が何も出来ていないこの状況で! 」


 不意をつかれて、何も作戦を立てていない俺たちは、圧倒的に不利となった。ましてやヴィクトール博士、ゲッツ、ヴァルター兄弟の戦闘メカも無いのだ。


「総統ヘドラーは、ダンジョンの中で抹殺する計画を変更した。アレで空から攻められれば、少年達も私達も生き残る事は叶わん」


 いったい総統ヘドラーのアレとは何なんだ。俺は宿の外に飛び出した。

 ユウガぁぁ

 リーダー!

ちょっとぉ あたしもぉ


 空を見上げると、暗黒の転移ホールの中から、青銅のような銀色を反射する物体が現れた。


 ゴゥン ゴゥン


「見つけたぞ! ふふ 少年ユウガ、自ら殺されに出て来るとはな。それに余を裏切った四天王もそこか。ならば仲良くまとめてあの世へ送ってやる。この<ザ・グレートヘドラー>でな! 」


 総統ヘドラーの切り札<ザ・グレートヘドラー>

ジョセの超科学力を参考にして、ヴィクトール博士達四天王が基本設計をした搭乗型スーパーバトルロボットである。その設計を元に、ヴィクトール博士達には内密で、秘密結社が更なるチャネリングを重ね、よりパワーアップさせた最終兵器。


「この無敵の<ザ・グレートヘドラー>さへあれば、余一人でも世界征服が出来るのだ。少年ユウガを始末するには、オーバーパワー過ぎるがな」



+++++++++挿絵(By みてみん) ザ・グレートヘドラー



ザ・グレートヘドラーは、ほぼマジンガーZ。

マジンガーXより大型で、パワーも段違いという設定です。


挿絵(By みてみん)


侵略戦争を仕掛けて、それを侵攻と正当化するプの頭は、総統ヘドラーと同じ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ