EP49 "Cutie Bunnies"の騒がしく迷惑な休息 *
______転移
第23日目 推定 8月23日 午前9時頃
"寄って亭"の朝、一人涙を流す美少女が居た。
うっうっ
「こんな旨い朝飯を食べれて、俺は......本当に嬉しいんだよ」
......。
「ユウガ、本当によく無事に帰れたわね、わたし達」
「リーダーその目玉焼き、食べないならあたしに頂戴よ」
「ポン娘、あんたこの空気が分らないの?!」
"誘惑のケイヴ"4階層、四天王ナンバー4との戦いは、思い出すだけでも背筋が寒くなった俺だ。
何故なら、レイの見たビジョンと、スキル<試行錯誤>の使い方を知らなければ、"Cuty Bunnies" 全員が今、こんな旨い朝飯を食べてはいないのだ。
『兄弟喧嘩のお陰で、勝てたのはいいが責任は全て俺にある』
昨日からずっと気を使ってくれたアイリスさんも言葉が少なめだが、なんとか元気付けようとしてくれている。
「あ、昨日あなた達は、大きな荷物を持って幽霊のような顔をして帰って来たのよ。本当にわたし驚いてしまったわ。でも4階層をクリア出来たのよね! おめでとう!」
「おめれとう、綺麗なおネェちゃんたちぃぃ」
『アイシャちゃん......救われるよ、その笑顔に』
俺はアイリスさんとアイシャちゃんに、笑顔でお礼を言うと、晩飯を食べた後の事を回想していた。
昨日はボロボロにされた四天王ナンバー4戦を終えると、やっとの想いで"寄って亭"に辿り着いた時は、精神的に疲労困憊していた。無論、それでも味噌活定食だけはモリモリ食べる事は出来た。
その後は皆、腹が膨れたのと襲って来た睡魔には勝てず、レイも<アラピカ>魔法を忘れて爆睡するという流れだった。
考えて見れば、俺もレイもランもメーダも持てるMPを全て戦闘で使い切って、24時間のリキャストタイムがまだ経過していなかったのだが。
それからレイとランは、相変わらず俺の腕枕、メーダは俺の腹の上という、なんとも器用な寝方はいつも通りだ。
午前5時頃だったろうか、いち早く目覚めたレイが俺を起こして一緒にシャワーを浴びようと言って来た。確かに<キング・ゼリー>の粘液やら瓦礫の土汚れで体は綺麗な筈はない。
もう少し待てば、レイのMPは回復する時間なのだが、レイが待てなかったようだ。
ゴニョ ゴニョ
「ユウガ、二人で内緒シャワー......しようよ。わたし達、夫婦なんだし洗いっこしようよ」
うふ
「また夫婦って......レイはどうなってるんだ? 父鶴吉や亀代が聞いたらさぞ喜びそうな話だが、俺はまだ高校生だし」
!
「「そこ!! ちょっと待ったぁぁ!」」
こういう話だけは、爆睡していようが超敏感なランとメーダである。
「お前等、いったいどんなスキル持ってんだ?」
チッチキチー
舌打ちしたのは、なんと良妻賢母型優等生のレイだった。
『レイって意外だな』
結局リキャストタイムが来たので、レイが渋々<アラピカ>魔法で、全員をクリーンにしてその場は納まった。
旨い朝の目玉焼き定食を食べ、部屋に戻ってのんびりしていると。
「ユウガ、わたし達のステータス、確認してみない?」
「あ、そうだった。あれだけの死闘だったんだ、何かレベルが上がっていても不思議じゃないからな」
「リーダー、早く見ようよ」
「あたしも上がっているかな?」
期待を込めて、俺達は閻魔帳でステータスを確認する事にした。
「ユウガ 今度はわたしが見てあげる」
「え~、あたしがやりたかったのにぃ」
「その、あたしだって久々に......したかった」
レイがランとメーダをキッと睨み、そして唱えた。
「ボンジュール! 閻魔帳ぉ!」
「お? レイがなんだか怒ってるよね」
パァァ~ん
いつものように4人の頭が俺を真ん中にしてレイ、ラン、メーダが頬と頬をくっ付けながら、それぞれのステータスを確認する為に出現した40インチのボード画面を覗き込んだ。
「お前等、そんなに顔くっ付けけなくても」
「「これがいいのよ」」
さて どれどれ......。
チーム"Cutie Bunnies" リーダー近藤ユウ 17歳 8月生まれ
称号 サバイバルナイフ美小女兎戦士
HP 300 ↑100
MP 100 ↑40
瞬発 LV6↑1
スキル 試行錯誤 LV4↑1
スキル Give LV3 ↑1
武器 ナイフ******* 60% LV6↑2
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV7↑1
激痛のハイヒールLV4 ↑1
<魔女の加護>+ ロック解除済
<B'sの加護>+ ロック解除済
<愛のバクダン>の加護 強制割り込み付与
<プレアデス>の加護 新規 ロック中
鳥瞰図 LV3
閻魔帳+
おおっ!
「魔女の加護は、わたしレイね」
「B'sの加護は、あたしのだわさ」
「愛のバクダンは あ・た・し」
「あれ?もう一つあるけど?」
『しかしロック解除のトリガーって......思い当たるのはあのチューか! あれは本格中華の本店の味だったけど、メーダはチュー無しの強制解除らしい』
『ユウガ、メーダに余計な事は言っちゃダメよ!』
(レイの<魔女の加護>による秘匿会話)
『そんな事も出来るのか。でもメーダだけチュー無しで?』
「ユウガ! つんつくつーんよ!」
「リーダーとレイ、何やってんのよ、あんた達! 怪しいのよさ」
北川 霊 魔女の子孫な超絶ハーフ美少女兎16歳 9月生まれ
称号 中級魔法使い ユウガの正妻思い込み度 No1
HP 250 ↑80
MP 200 ↑80
スキル 無い物ねだり LV5↑1
瞬発 LV2↑1
武器 カーボンファイバー&チタン製槍"ユウラン"LV3
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV7↑1
攻撃魔法 ファイアーボール LV7 ↑1
ファイアーボール・ウォール LV6 ↑1
サンダー・ライデンドロップ LV5↑1
激痛のハイヒールLV3 ↑1
魔女の加護++ 新規<秘匿会話>
鳥瞰図 LV3
アラピカ魔法
閻魔帳+
名前 萌牟逗ラン 登録名ラン 超絶ハーフ美少女兎サウンド・ヒーラー 15歳 10月生まれ
称号 ディテクティブ ポン娘 (ぽんこつ)
HP 200 ↑80 Komachi Angel 装備時の効果
MP 150 ↑60 Komachi Angel 装備時の効果
スキル 推理 LV5↑1
瞬発 LV2↑1
武器 スタッフ"Komachi Angel"
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV7↑1
防御支援魔法 Ultra Soul LV3 Komachi Angel装備時の効果
聖魔法 イタイーノトンデケーノ LV6↑1 Komachi Angel 装備時の効果
激痛のハイヒールLV3 ↑1
攻撃魔法 バスター・ボイス=BV LV2↑1
B'sの加護++
鳥瞰図 LV3
閻魔帳+
名前 コソア・メーダ 見た目24歳 実年齢19歳
称号 愛に飢えた美女エロフ レンジャー
HP 250 ↑50
MP 200 ↑50
瞬発 LV3↑1
武器 魔弓 愛の授与で使用者が変更出来る
防具 強化スペシャル・バニースーツ LV7↑1
攻撃魔法 バスター・ボイス=BV LV3 ↑1
激痛のハイヒールLV3 ↑1
愛のバクダンの加護+
鳥瞰図 LV3
閻魔帳+
そして今回のSpecialは。
<プレアデスの加護> 新規
「なんなの? ユウガ プレアデスの加護って」
「リーダー、あんたまさか、あたし達に隠れて別の女を」
「ユウガ、それは正妻のあたしには許せないのよ」
「レイ、誰が正妻だって??」
「なんですってぇ! いつの間にレイが! あたしは認めない!」
「馬鹿、そんなもの俺は知らねぇし、大体そんな時間がどこにある?!」
「へぇ~あったら、その気なんだ!」
「ユウガ 10倍つんつくつーん!」
「男とはなんと節操の無い破廉恥な生き物なんだ」
その時、口数が少ないナビコマちゃんまでが割り込んで来た。
『クックッ。 ほうユウガ殿は役得で御座るな』
「ナビコマちゃん、ややこしくなるから、余計な事は言わないで!」
『おっとこれは失敬、拙者とした事が無粋で御ざったな』
カァッカッカッカ
ナビコマちゃんの下品な高笑いで、益々レイとラン、メーダの機嫌が悪化してしまったのだ。
「こらぁナビコマぁ! 責任取れよ」
『某に何の落ち度があると? ユウガ殿、お断り申す!』
「で、プレアデスってどこの女なのよさ!」
「わたしにも教えて欲しいわ、ユウガ!」
「ユウガは、なんて節操の無い男なのよ!」
「メーダ、エロフのお前が言える事か?」
「むぅ、あたしは見掛けだけなのよ!」
「違うって言っているだろうに! ラン、話を戻すな」
「リーダー、ここは白黒はっきりと!」
「「異議なし!」」
なんとも騒がしい昼下がりとなった。
______『<プレアデスの加護>......なんとかロックを解除しなければ。それにはユウガと......あたし行かなくちゃ! 』
パタパタ(化粧中)




