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EP48 敵か味方か ジョセフィーヌの想い

  ピッピッ ピコーン ピコーン

______総統XXXの秘密基地 メインモニタールーム


「ええぃヴィクトール! どうしてこうなる! 」

秘密基地総統XXX様は、大いに腹を立てて怒鳴った。


4階層のあのような狭いダンジョン内では、マジンガーXが如何に超合金で出来ていようが、必殺技のオーバーパワーに制限が出るのは、最初から分っていたからだ。


「使った武器が<ドリル・圧力鍋パンチ>と<ガトリング高速連射銃>それと<光子力かなビーム>か! そんな物を使った日にゃ、ダンジョンと余の<新たな世界征服>実現をブチ壊しにしたかもしれんのだぞ。むぅそんな事なら、ヴァルター弟の<キング・ゼリー>の方が余程マシだ! あの糞馬鹿兄が!」


  ......。

「確かにダンジョンを破壊されては、総統の<新たな世界征服の野望>が水の泡.....馬鹿と言われましても総統、あの兄弟は普段から仲が悪く、その上に頭も悪いのは総統もご承知の筈。現にヴァルター兄は、4階層を歩いて行けば良いものを、スクランブル・ダッシュで壁を削りながら、ガリガリと飛んで行きましたし」

「むぐぅ あの大馬鹿者が!」


 科学者、技術者とは、自分の理想を形にする。その為ヴァルター兄は、ダンジョン内で十全に性能を発揮出来るかどうかの思慮に欠けていたのだ。

ヴァルター兄が、日本のアニメ、スーパーロボットに憧れたのはまだ理解出来る。しかしTPOや使用上の用法と容量を無視すれば、それは当然の結果なのだ。


「ふん兄弟揃って、たかだかIQ 200程度ではな! それでは兜蟹博士には勝てんのだよ」

ヴィクトールには、そうコケ降ろした総統XXXの顔が、なんとなくDr.ゲロゲロに似ていると思ったのは秘密だ。


『確か総統のIQは......108でしたな』


______総統XXXの配下には、ヴィクトール・シャベル、ハンス・コラコーラー、イッヒヒ・ヴァルター(兄)、マンナン・ヴァルター(弟)などが主要な側近で、それぞれが超優秀な科学者ではある。


 それ以外の配下は、IQ 140程度の軍人や、130以下の秘密基地維持管理要因ばかりが数千人程存在している。

秘密基地の中で突出した正体不明の、IQ 500を誇るアイツ。ジョセフィーヌが、基地の科学技術部門を纏める主任であり、ユウガ達を異世界に転移・転性させた<超次元転移システム>と、<メタモル転性システム>の開発者だった。


「何故四天王ともあろう者が、あのような無様な醜態を晒すのか! しかも兄弟喧嘩で敗北するとは愚か過ぎるぞ!」

総統XXXは、四天王の出撃とあれば、如何にナンバー4であろうと、自分の目的を十分に叶え、楽しませてくれると判断していた。


「しかし総統、ヴァルター兄弟は結局、土壇場の最終場面で計画通りに事が運べたと解釈していいのでは?」

......。


「あれでか? うむ、余は全く納得は出来んが、済んでしまってはまぁ仕方が無い。余の計画を、次なる5階層で軌道に戻せば良いのだからな! それで四天王ナンバー3、ハンス・コラコーラーの出撃準備は整っているか?」


「はっ御意ですぞ総統。ハンスの攻撃にかかれば、あのような美小女兎(バニー)など、赤子の手を捻るような物ですからな。しかもあのような攻撃ですので、ダンジョンの破壊は皆無ですぞ」

 クックックッ


 自信に溢れるヴィクトールは、総統XXXに相当古くから仕える信頼の厚い科学者だ。

「うむ、信頼出来るお前のその言葉に嘘はあるまい。次の5階層の事はヴィクトール、お前の指示で遂行せよ! 余は非常に期待しておるからな」

 ははっ!


※マンナン・ヴァルター(弟)=3階層<キング・ゼリー>その 他スライムの開   発者

イッヒヒ・ヴァルター(兄)=4階層<マジンガーX>開発者で2階層<ピンク・ゴーレム>の設計開発をしたのも兄だ。



「ヴァルター兄弟は、日本の古いアニメロボや、ゲームキャラを猿真似する程度の低レベル科学者ですからな。私やハンスとは比べ物になりませんので、総統ご安心を」


 ふむ、ニヤリ

その言葉に悪い笑みを浮かべた総統XXXは、口角を少し上げると、無言でモニタールームを後に去っていった。


「それに四天王ナンバー2は、ゲッツ・ホルテンだ。美小女兎(バニー)共、奴はエグイぞ。まぁ、ナンバー3のハンスが居るのだ、ゲッツの出番が来るとは思えんがな。当然、四天王筆頭ナンバー1の私が出撃する事など、絶対に有り得んのだ」

 フハハハハ


 ピッピッ カシ カシ

 ______『なんとか勝てたのよさ、少年チェリー達』


 総統XXXやヴィクトールの居るモニタールームとは別の、サブ・システムコントロールルームにアイツは居た。

IQ 500を誇るアイツにとって、精精IQ300のヴィクトール達を欺く特別なシステムを作る事は容易い。


「この部屋のシステムには、奴等の知らない機能が隠されているのよさ。最初はあたしもXXXの計画に乗ったけど、最近やる事が私の想いと路線が変わってるじゃんよ」


 アイツ、ジョセフィーヌの想いとは、ユウガ達を傷つける事では無かった。それが4階層の四天王<マジンガーX>は、チェリー少年を傷つけた。それに<ガトリング高速連射銃>の威力は、一つ間違えれば"Cuty Bunnies"を全滅させていたのだ。

如何にIQ 500を誇るジョセフィーヌでも、失った命を蘇生する術は持ち合わせていない。


「あれは暴走したヴァルター兄のせいだけど、5階層以降は、更に少年達の命が危ないのよさ。少年が言っていたように、強化スペシャル・バニースーツは防刃仕様では無く、防弾仕様なら良かったけど......それはあたしのビューティポリシーが絶対に許さないのよ。あたしの未来の為にも」



 ユウガ達を異世界に転移させたのは、総統XXXの<新たな世界征服>を実現させる計画だ。最初はジョセフィーヌも賛同し、惜しみなく持てる科学技術を駆使して、秘密基地を建造したのだったが、万一の場合に備えての保険が、このサブ・コントロールシステムだ。


「XXXに様々な科学技術を提供しながら、少年達のレベルアップを管理し、そしてあたしの理想を追求し開発した究極の装備が<スペシャル・バニースーツ>なのよ。スーツが防刃仕様なのは、美を損ねない最低限の薄さを追求した結果......無粋な分厚い防弾仕様なんて、在り得ないのよさ」


 ヴァルター兄も自身の拘りの結果、あのようなマジンガーXを建造したのだが、ジョセフィーヌも科学者と美の追求者としての拘りで、<スペシャル・バニースーツ>を作ったのは、ある意味似た物同志かも知れない。


「チェリー少年達"Cuty Bunnies"の管理と運営は、あたしに任されている。これからは秘匿回線で、少年達をあたしがフォローしなくては。XXX達に気づかれないよに......でも5階層は......あのハンス・コラコーラ。あいつは厄介だわさ」

 



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